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―外・廃墟端―
『あ、旦那あいつ!手段問わないから何とか奴の背中に俺持ってってー。
あんま傷つけないでネ。』
おまえ…面倒な事をさらっと言うな…!
[瓦礫の影に隠れ様子を伺っていたが、グリズの声に反応し、前方から突進してきたのは、サイの姿をした大型のクリーチャー。その足の2本は肉が削げ落ち、中身が剥き出しになっていた。
見えるのは骨ではなく、機械の類とコード。
背の膨れた一部には、小さく不規則に点滅するランプがあった。]
『大丈夫旦那はやれば出来るコだから!』
てめぇグリズ…あとで噛み殺すぞ…。
[突進を横に跳び、影間から明るい所に出ることでかわす。
崩れた瓦礫壁に突き当たったサイもどきは、すぐに反転し、頭を振り欠片を落としてからこちらを睨み付けた。]
『やっぱ丈夫ねぇ。』
暢気に言ってる場合かこの…
[再び突進してきたサイもどきの上に、さてどうやって登るか。
刹那考え足止め必須と結論づけ、剥き出しの足に狙いをつけ。
鞘からグリズを抜いたと同時―――]
『あ!』
[気づいたのは剣と本能どちらが先か。先程までいた影間から、音もなく何かが顔めがけて飛んできた。
反射的に剣を盾にしそれを弾くが、タイミングは状況的にとても悪かった。]
く、っ!!
[サイの角の真芯は辛うじて身を捩りかわしたが、顔に背面がぶつかり、上に掬い上げられるように弾き飛ばされた。]
く…ああっ!
[飛ばされる瞬間腕を伸ばし角を掴み、勢いを殺そうとしたがあまり役にはたたず。だが代わりに空中で思った方向に足を向ける事ができた。そのまま甘んじて飛ばされ――ビル上方の壁に両足がつく。勢いが強く、足に痛みは走ったが、おそらく大事にはならない。瞬時落下する前に膝をまげ、壁を利用し上からサイの背中に飛びうつった。]
『おぉ、お見事!』
後は何とかしろよグリズ!
[いい放ち、主は背にグリズを捩じ込むと、暴れるサイの後方から飛び降り身を隠した。]
『おっけーちょっと待っててー。』
[背に刺したグリズが気になるのか、サイもどきは暴れ続ける。だが数分とたたないうちに動きはおさまっていき、最後にはその場におとなしく座り込んでしまった。]
……掌握したのか。
『うんー。奴さんやっぱ、頭の中身までほぼ機械化されてたみたい。アンドロイド型クリーチャーって言うの?』
[サイの背においてきたはずの剣は、いつの間にか主人のすぐ後ろに転がっていた。そのことをさして気にもとめず、拾いあげ鞘におさめた。]
『手駒は多いにこしたことはないでショ?』
……無駄に邪魔にならなければいいがな。
それよりもだ。さっきの一撃は何だったんだ?
『また可愛げのないー。ありがとうくらい言ってくれてもサー…あーさっきのあれ?なんだろネ。
少なくとも人じゃあ無かったよ。もういないし。
…予想はつくけど、確定はしないねぇ』
[グリズにも判断つかない事を知ると、更に気にくわなさそうに舌打ちした。]
『まーまー。無事ならよかったじゃん…ってそういや旦那、ケガはー?』
…大事ない。
少し休めば元に戻る。
[サイもどきに打ち付けられた背と足に軽い痺れはあるものの、回復は早そうに思った。]
…とりあえずお前はアレをどうにかしておけ。俺は少し休む。
『あいよっと。』
[再び影になる場所へと身を隠し、そこで呼吸を整えようと主は目を閉じた。**]
─中央エリア・高層ビル屋上─
[影を放った後もオクタヴィアは高層ビルの屋上に居た。移動すること無く、屋上の縁から静かな街並みを眺めている。否、その場から動くことが出来ないでいた]
─── 一つだけ動かすのでしたら支障は無いのですけれどね。
流石にこの数を維持するとなると……。
[影達には簡易的な命令を実行出来るよう、ある程度の自律行動が出来るようにしている。複数のそれを維持するには、己が全ての力を注がねばならない。その代償として今居る場所からの移動が制限されていた]
……一つ、二つ、三つ……。
四つ崩れましたわね。
順調、と言うところかしら。
[影であることは気取られぬよう、細心の注意を払って作ってある。偽物であると知られる可能性は無きにしもあらずだったが、ターゲットに接触出来たのならば上出来といったところだろう]
惜しむらくは、奇襲の状況を見ることが出来ないことね。
一つの影で一人ずつ襲うのでしたら、視界同調くらいは出来たのですけれど。
[残念そうに息を吐く。首が傾いで、チリリとイヤリングが音を奏でた]
―北部・林の中―
[中心部を抜けるとそこは草原と、まばらな木の林が続く場所に出て]
コンクリートジャングルから一転、本当のジャングルみたいな場所ですね。
[そんな感想を漏らしつつ、草原を抜け適当な林の中に。
生えている木などを観察していると突如の左側からの斬撃、身を下げ左腕を浅く切られる。
奇襲のきた方向に視線を向ければ木の影に隠れる姿、気配は向こうに感じられず。
ゆっくりとそちらに歩み寄ってみればそこには誰の姿もみあたらなかった]
今のは……?
[突然現れるまで何の気配も感じられず、そしてまたすぐに消えた気配]
参加者でしょうか?それならヴィリーさんかローザさんあたり?
しかし妙ですね……、いろいろと。特殊な能力かなにか……。
[気がかりなことは多かったが、とりあえずそれ以上の攻撃はない様子で、木の観察を再開した]
─中央都市部・ビル上─
[ばさり、と。
大気を震わすのは羽ばたきの音。鴉は、北の林との境界線に近いビルの屋上に舞い降りると、がじ、と頭を掻いた]
さぁて、と。
どーしたもんかねぇ……。
ここを離れると、どちらかと言えば不利なわけだが。
ここに居座ると、まだ当たりたくない連中と出くわし安そうな訳で。
難しい所だな。
[勝ち進むならばいずれ当たるのだとしても。
スタイル的に近い部分のあるアーベルや、手の内をある程度は知っているヴィリーは、可能ならば避けたい部分もある。
更に言うならば、未だに出くわしていない一人については、端末情報しかない、という点で好奇心のようなものもある訳で]
さてさて、どーしましょうか、ね、と。
[悩んでいるわりに、口調は呑気だった]
――中央エリア・屋外――
[軽快な、しかし疲れを溜めない程度の足取りでビルの谷間を駆けて行く。
向かうは東、草原のある地帯]
早いとこ、この辺は抜けねえと――
って、あれ? ……うわっ!!
[ビルの隙間から人影が見えた――その刹那。
走り抜けようとした娘目掛けて、横合いからナイフが飛んだ]
ひゃあっ!
[鉄槌を構え振り払うのでは、間に合いそうもない。
咄嗟に地へ伏せると、ツインテールの片方を揺らしてナイフは通り過ぎた。
そのまま地面を転がり、起き上がりと同時に鉄槌を構える]
今の……『青の死神』だか!?
[ちらりと見えた人影、そして攻撃方法も映像で見たものと符号する。
しかし――二撃目が、来ない]
逃げた……?
[奇襲に失敗したからだろうか――しかし、映像内の『死神』も、最初の一撃は防がれていたはずだ]
うー……?
……まあ、いいだ。ここで戦ったらオラが不利に決まってるもの。
用があるならそっちっから来りゃあいいだよ。
[アスファルトとコンクリートに埋められた土地では、自身の能力は活かせそうもない。
ひとまずこの場を離れようと思った。
――尤も、今まで以上の警戒が必要となったため、足取りは随分と遅くなったのだが**]
―中央エリア・都市部―
[ビルの蔭を渡る最中、遠く羽ばたきの音を聞く。
白虎の背に乗る娘は天を仰いだ]
あらぁ。
[天舞う鴉を蒼に映し、その目を細めてみせた]
『黒耀鴉』――なるほどなぁ。
[端末で見た名を呟く]
─中央エリア・高層ビル屋上─
……五つ、六つ……。
粗方は接触し終えたようね。
[役目を終えた影が潰える気配。けれど影が本来の姿に戻っても、注ぎ込んだ力が簡単には戻って来るはずも無く。それでも、ふ、と足元が軽くなるのを感じた]
移動は可能になりましたわね。
動く気も起きませんけれど。
[結局その場からは動かず、屋上の縁に腰掛け脚を組んだ]
───動く者は居るかしらね。
標的にされたら、その時はその時、かしら。
[消耗を戻すには休息が必要だが、それを完全に行える保障は無い。他が仕掛けて来ないとも限らぬために]
─中央都市部─
[鼻唄交じりに廃墟を歩いている。]
さぁて、次は誰と会おうかしらぁ。
[とその時、物陰から飛び出してくる影。]
……えっ!? と、うわっ。
[振り下ろされる鎌を十字架で受け止める。]
くっ!? ……どっ……せい!!
[思い切り振り払い、弾き飛ばす。
離れた所にすたりと着地したユーディットの姿をした影は、たっとそのまま走り去る。]
なっ!? 逃げるとな。
─中央都市部・ビル上─
……ん。
[不意に、感じた気配。『龍眼』が、きょとり、と動く]
お。噂をすればなんとやら?
[噂というか、たまたま端末データを眺めていただけ、なのだが。ともあれ、見やった先には、白き獣と共にある姿]
……ま、『挨拶』しとくのは、わるかない、よな。
[ほんの僅か、笑みを掠めさせつつ。
広げた翼で大気を打ち、そちらへ向けて舞い降りる]
や、どーも。お散歩かい?
[ある程度の距離で動きを止め。
中空にふわり、止まった状態で投げかけたのは、ごく軽い言葉]
――中央エリア外縁――
はー、なんとかここまでは無事に来れただ。
[幸い、あれから『青の死神』にも他の誰にも奇襲を受けぬまま、市街地を抜ける事が出来た。
目の前には草原、少し先には林が広がっている]
うーん、どの辺が戦い易いだか。
あんまり街から離れると、化け物が出て来る見てえだし……。
[ぶつぶつと呟きながら、街の周囲を辿るように北の方へ]
[そのことに驚くが、すぐにその後を追いかけ、]
…………消え、た? これは……
[そして、ふむと何やら考えていたが。]
……今のはすれ違ったあの子と『波動』が違ったんだよねぇ。
多少誤魔化すことは出来たとしても、あそこまで変えるとなると……
むしろ、赤の他人という方が…………ああ。
ああ、ああ、そういうこと、ね。
[にやり。楽しそうな笑みを浮かべると、クスクス笑いながら歩き出した。]
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