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―集会場・個室―
[暫く無言のままだったが。]
ぼっちゃま、お怪我。
治療、しないと。
[ようやく思い出したように主の方に気が行き、肩口の傷を治療しようとする。
平気だとでも言おうものなら、今度はこちらが頑として聞き入れなかった。]
道具、とってきます。
申し訳ありませんが、脱げるようでしたら、上着、脱いでおいて下さい。
[とつとつと呟き、血塗れた服のまま医療室へ向かうと、そこから消毒液と包帯の入った箱を手にし戻り主の肩口の治療をした。
小さな羽根の塊は一部血で赤くなり。それは先ほどジョエルの血黙りにおちた羽根を思い出させた。]
―集会場―
[機械音声が伝える情報に、周囲の混乱を収める方が先だなと、それぞれに声をかけてまわった。
今ここで、暴動の二の舞が起きるのだけは避けたかった。
その先のことはよく覚えていなかった、今は…]
ああ、なんだ……、幽体離脱……?
[以前に何かの本で読んだことある言葉を呟く。集会場の入り口前に転がる自分の体。
今の時刻は朝らしい、目の前に転がる自分の体は他に転がる死体のように生気を感じさせないもの]
死んだ……
[ポツリと呟く声とともに頭痛のようなものを感じる、襲われて殺された。
そうとしか思い出せない記憶が混濁するばかりに]
殺された…それで十分か……。
[ただ事実を受け入れ、そこにいたるところを今は考えることはやめた。
今は死後の世界は本当にあるのだなと思いながら、集会場の方を*見ている。*]
―集会場・広間―
―…ありがと。
[レッグが医務室へいくことを無理強いしないでくれるのを、泣きそうな笑みで礼を言い。
手渡されたハンカチを赤く染めながら頭から流れる血を押さえ、自分が命を奪った男性が運ばれていくのを目をそらすことなく*見送った。*]
―翌日・集会場入口―
[傷口はお世辞にも綺麗ではない。
マグナムの威力は拳銃でも熊をも殺せるほどなのだ。
そして所々焼け焦げた毛並みは…無残さを強調していた]
殺したくはなかったけど。
死んでる所も見たくはなかったよ…兄さん。
[そっと頭を撫でてその場から立ち上がる。
毛布を取って戻ると包み、ゆっくりと抱き上げた。
移動の途中で誰かとすれ違うことはあるだろうか。手伝おうと言われても首を振り譲ろうとはせず]
ラッシュが殺された。
サイキッカーは時間以外にでも手を出すつもりらしいな。
[手を緋に染めて取り乱すようでもなく淡々答える姿は、相手にどう映るだろうか。一斉時間の前、最後の語らいに使った個室に入ると、そうっと寝台へと横たえた。
やってくる者には追い払いこそしないが警戒の視線を向け、説明を請われた時だけ平板な声で自分の見た状況を*伝えるだろう*]
―集会場・個室―
…ぼっちゃま。
誰にお撃たれになりましたか?
[治療の合間、逃してしまった事柄を尋ねる。
声色に抑揚はなく、何時もとは違う様子は見えるだろう。
主人がごまかそうとするなら、答えるまで何度も尋ねて聞き出した。
告げられた名は、知り合って間もなく、でも親しみあると感じられる人だった。]
そうですか…。
[その事についてはそれ以上触れないものの、相手の名前はしっかりと記憶する。
そうして治療が終われば上着を渡し、主を部屋へ送ると申し出た。]
―― (回想)集会場・広間 ――
……。
[やがて面々が集う、時間。
こつこつ、と隅の方へ歩き落ちていた小型の拳銃を拾う。]
ごめんなさい。
[其れが、義務であるから。
胸中に渦巻く思いは、銃口の先の言い訳にもならない。
ただ、時が来て、引き金を、引いただけ。]
―― 回想・了 ――
[自身はどうするのか尋ねられれば。]
…………私は。
今日はここに、いようかと。
[そう言い同僚の方を見た。
様子のおかしな自分を気遣い主も留まるというのであれば、止める事はせず。
椅子をもう一つ用意し、暫く静かに座っていた。]
[どれくらいそうしていたのか。]
…………ぼっちゃま、私。
ぼっちゃまがご無事なら、何でもいいと思ってました。
誰が死のうが。
私が死のうが。
なのにジョエルさんが死んでしまった事が、すごく辛いんです。
どうしてなんでしょうね。
……変ですね。
[段々と、他人事のように呟く声は、低く掠れてゆく。
だが泣く事は出来ない。それはズューネには許されていない行為の一つ。
代わりに開いた右の目が真っ赤になってゆき。
生身の眼球から血の雫が一筋だけ、頬を伝い服におち、服を染めた赤と*混ざり合った。*]
―― 集会場・広間 ――
……。
[銃口はあまり面識の無い青年――ジョエル――へと向き
其れ其の物が理由と成り、銃弾の矛先となった。
酷い理由である事を彼が知ればどんな顔をするだろう。]
――っ
[発砲の反動で身体が大きくブレた。
その場に立っていられなくて、尻餅を着く。
矛先は彼の右耳を抉り、その先へ突き抜けたようだった。]
……
[狙いが外れたのだ、と知る。
私は、彼の頭部を狙ったのだから。]
[ず、ず、と身体を引き摺り
漸くという具合にノブの身体へ指先が触れる。]
……っ
………ぁ!
[もう少し、もう少し。
身体を引き摺って、何とか彼の状態を知れる位置へ。
その傷跡を見れば躊躇無く自分の衣服の袖を押し当てて]
っっっく
[目一杯の力で、その箇所を押した。
圧迫する止血法しか知らないから。
此れで止まってくれるかは解らないが、
今はただ、信じて圧迫する事しか*出来ないまま*]
─集会場・広間→個室─
[促しに応じて、動き出すエリカと共に広間を出る。
出る前に、パトラッシュから声をかけられたなら、大丈夫ですよ、とだけ返した。
何が。何に対して。どう大丈夫なのか。それに対する説明はないまま。
個室の一つに入ると、エリカを手伝いジョエルを横たえる。手伝いを拒まれても、頑として譲りはせず。
一通り終わった所でエリカがもらした呟きに]
……そう、ですね。
[ただ、小さく呟いた]
傷……?
ああ……。
[指摘されるまで、忘れていた。
開いた肩口。見やれば、視界を真白が掠める]
大丈夫……ですよ。この程度なら……。
[放っておいても、という主張はやはり通らず。苦笑しながら、道具を取ってくる、というエリカを見送った]
……さすがに、傷の痛みがある方が気が楽、というのは。
通じませんよね。
[ぽつり、と。零れた呟きは、静寂に落ちる。
瞳は冥いが、エリカが道具を持って戻る頃には、それは薄れていた]
誰に……?
それは……。
[治療の合間に向けられた問い。
誰に、かはわかっていた。期せずして、銃口を向け合う形になっていたから。
しかし、即答をためらったのは、常と違うエリカの様子のため]
…………彼、ですよ。
屋敷の前で会って、ここまで一緒に来た、眼鏡の……ノブくん、と言いましたか。
撃ち合いになって、撃ち負けた訳ですが。
[それでも、再三の問いかけに結局は撃ち合った事実を伝える。
ジョエルの銃撃が青年に与えた傷には、気づく余裕はなかった]
[治療が済んだ所で向けられた、送る、と言う言葉。
一人で気を鎮めたい、という気持ちはあったが、常と様子の異なるエリカも気がかりで]
……エリカは、どうするんですか?
……そうですか……なら、私も、もう少しここにいます。
[ここにいる、と言う返事に、出来るだけ穏やかな声でこう返す。
だからと言って、何か言葉を交わすでなく。
流れるのは、静寂の時間。
やがて、それを破るように溢される呟きを、黙って、聞いた]
……エリカ。
[小さく、名を呼ぶ。
感情を機械的に制御されている彼女には、痛みの理由を表す術がないのだと。
零れた赤い滴が、物語るかのようで]
……。
[人であれば、自分の事だけ考えればいい、とも言える。
しかし、それを赦されぬ彼女に、最優先される立場の自分がその言葉を向ける事はできず。
言葉の代わりに椅子から立ってその傍らに向かい、ぽんぽん、となだめるように頭を軽く撫でた]
……私は、さっきの部屋に戻ります。
ああ、一人でも大丈夫ですよ。
あなたは、ここにいて……いや、ここにいなさい。
[いいですね? と念を押し。
頭を撫でた事へ何事か言われる前に、部屋を出た]
―集会場・自室―
[自室と定めた個室に戻り、は、と短く息を吐く]
……く……。
[感情が乱れているのがわかる。
喪失の可能性。
ない、と言い切れないそれを直視していなかった自身の甘さに、自嘲の笑みが浮かんだ]
……情けない……です、ね。
自分が死ぬのは構わないと言うのに。
これは。
[掠れた声で呟き、部屋に置いて行ったバーチャルコンソールを再度起動する。
電子の鍵盤に落ちる指が紡ぐのは子守唄。
そこに籠る想いは如何なるものか。
奏者の思いは、乱れた露草色に隠されて**]
[同僚の手によって自分の骸が運ばれて行く。
翠はその場でただ眺めていた]
[束縛の無くなった身体は宙を漂い、他に触れることなく擦り抜ける。
無感情にそれを確かめると、宙に浮いたまま、ソファーに座るような体勢で足を組んだ]
……クソが。
[呟きは無機質な機械音声に対して。
自分の名が欠落したそれは苛立ちを倍増させた]
[縛無き身体は思う場所を見、聞くことが出来た。
故に空き室に自分の骸を運んだ二人の声も聞こえて来る。
自分の死を辛いと感じていると言う同僚。
誰が死んでも良いと心底思っていた自分にとって、その感情は理解出来ない。
同僚の目から零れる赤。
泣く程のものか、と冷めた目で見た]
[同僚をその部屋に留め自室へと戻る主。
意識を向ければ呟く声が聞こえた]
──……だったらてめぇが死ねば良かったのによ。
[今までの嫉みもあってか、視線に籠るのは憎悪の念。
好ましいと思いつつも疎ましく感じて居た相手。
奏でられる旋律に感慨など覚えない]
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