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なあ。
[精神だけがすりきれる、永遠のようなにらみ合い。
牽制のように楠木へ言葉を繰り出す。
中身はどうでも良い。いいや、良くない。
なんでもいい。]
襲撃ってどうやってやったの?
そーゆーことなら、まあ、仕方ないんじゃないッスか。
[確かめるような問いかけ>>28に、返すのは投げやりな言葉だった。]
人狼って、こういうゲームじゃないと思ってましたけど。
[思っていたのと、まるで違うなあ。
そう思ったあたり、随分とゲーム脳とやらに毒されているのかもしれない。
よ、っとしゃがんで、真っ赤なキクチサンに手を伸ばした。
さて、目当てのものは、どこにあったか。ポケットから、ありそうな場所を探っていく。
自分の大切な端末を、牙を、投げ捨てるわけにはいかないので。
手を更に赤くして、取り出すのは、占い師様の携帯端末だ。
ロック解除に勤しむ余裕なんてありませんので、用途はまったくの別なんだけれど、心のなかで謝っておく。
壁にぶち当てて壊しても許してね、おにーさん。
多分、顔だとかにぶち当てりゃ、動揺くらいは誘えるでしょう。]
[よ、っと場違いな掛け声と共に再び立ち上がろうとして、投げかけられた問い>>30に、眉を顰めた。
ちゃんと嫌悪の表情は作れていたはずだ。多分。]
質問の意味がわかんないんスけど。
[よいしょ、と立ち上がりながら、馬鹿にするように鼻で笑うくらいの余裕はあった。
どうにも、現実感がなくていけない。]
アピとか、不慣れっぽいのに、無理しない方がいーんじゃないスか。
[楠木の中では、やっぱりこれは人狼ゲームでしかなかった。
感情偽装も、吊り数の計算も、アピも、バーチャルと等しく存在するように思えた。
近付いてくるなら、他人のスマートフォンを投げつけてやる。
それから、走って逃げて、広間に戻れば、武器だってあるんだから。
どうにも、呑気でいけない。]
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