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< 散る光を黒の瞳に写し、暫し眺めた後に歩み出す。
石の影響を受けた所為か、少し、眩暈がした。
直接対峙したものよりは、格段にましなのだろうが。
平時よりも遅い足取りで、精神の力に霞む影輝の残滓を辿り――違和感 >
……、消えた?
< 小さく声を上げる。
それでも感じられた場所へと向う。
一室から、微かに冷気が漏れていた。倒れる影は、流水の竜だ。
一瞥してからその先を行くと、壁を頼りに歩く歳若い女の姿。実際には、幾つも歳を重ねているのは知っている >
ブリジット。
< 静かに、声を投げた >
―東伝・回廊―
[壁伝いに幾らか歩いたところで、背後から声を掛けられてはっと振り向く]
……ノーラ!
無事だったのね。良かった……。
[ほぅと安堵の息を零し、微かに笑んだ]
[駆けていく先、ふと、目に入ったのは琥珀の煌めき]
……風精、招魂……。
[小さな呟きに応じ、手にしたロッドの緑柱石が光を零す。
いつも操る風は、ザムエルの周囲に置いてきている。
今、使えるのは『風雷棒』を媒介にしたもののみなのだ]
……止めてこいっ!
[走りつつ、ロッドを縦に一振り。
琥珀を散らすものの足元へ向け、放つのは足払いの風]
―西殿回廊―
[会話をしながらでは流石に大変だったのか。
後一歩で手が届く、再びその距離までは詰められた]
お願い―…!
[右腕を、精一杯に伸ばす]
[翼のままでは背負えないので、当然いわゆる姫抱きで。]
…時空。
確かに彼女なら。
[探して、なんとかしてくれるよう頼みに。]
< 無事を喜ぶ様子に、知りはしないのだと悟る。
しかしそれを表には出さず >
……一体、何が。
< 彼女の傍へと寄り、僅か左に顔を傾けた >
―東伝・回廊―
[ゆるりと一度首を振り、]
どこから説明すれば良いのか分からないけれど……。
[口元に手を当て、悩ましげにして]
……アーベルが、揺らされたものだった。
それで剣を狙って、さっき襲ってきたの。
この際だから……大丈夫よね。
ザムエルが、剣を持っていて、それで……そうだ、彼の姿は見ていない?
[影輝の竜へと、尋ねた]
いえ。
< 左右に首を振る。嘘ではない。
沈黙を一拍置き、ブリジットの進んでいた方角に眼差しを向けた >
ザムエルが所有している事は、知っていました。
影輝の気配が感じられましたから。
そして、今は――感じられない。
[上着に手が届く。ギュッと握ったその時だった]
え…。
[どんな転ばれ方をしたのだろう。
掴む手を離す間も無く、共に転がる羽目となり。
壁に強く頭を打ち付ける形で止まった。
流石に掴んでいた手の力も緩んでしまうだろうか]
[予想外の派手な物音にげ、と呟きつつ。
それでも、そちらへ向けてダッシュで走る。
壁に突っ込んだ様子にあちゃ、とか声が上がるものの]
……おっちゃん、逃がさねぇぜっ!
[エルザが追っていた、という事は、聖魔剣を持っている可能性がある、と。
そこまで論理的に解析できてはいないかも知れないが]
っせい!
[接近後、前転で視界から消えるフェイントをかけた後。
立ち上がりにジャンプを重ねて、ロッドを元気良く振り下ろす]
―東伝・回廊―
……逃げられなかった、か……。
[もっと早く、色々な手を打てれば良かった。
そう悔やんでも、今はもう遅い。水竜が言っていた通り、これからが大切なのだと
自分に言い聞かせて]
剣の気配自体が感じられないということは……、どこか遠くへ行ってしまったのかしら。
わからない。
剣の存在そのものが分かるわけではないから、
力が抑え込まれただけかもしれない。
< 先程まで首飾り――もう一振りの剣を有していた腕を掴む。
黒布の下の手は、傷痕こそないものの、痛みを残していた >
ともかく、行ってみましょう。
残滓は辿れる、筈。
< 言うなり、先へ進もうと一歩踏みだす >
もし、二つが手に渡れば、どうなるのでしょうね。
ちっ……!
[消えた様子に、舌打ち一つ]
……次会ったら覚えとけ……。
[妙に殺気立つのは、先ほど感じ取った虚竜王の波動の影響か、他に理由があるのか]
つか、だいじょぶ?
[それでも、エルザに声をかけた時にはいつもと変わってないから、やっぱりなんか理由があるのかも知れない]
―東伝・回廊―
……お願い。
もしかしたら、まだ何か対応できるかもしれないから……。
[こくりと頷いて、先に進みだした影輝の竜へと続く]
二つが、揃ったら――
確か、一つになるんだったかしら?でも、殆ど扱い切れないと……
……世界の終わりでも、やってくるのでしょうかね。
ッツ…。
[流し込まれた癒しの力は、けれど頭よりも全身に薄く広がって。当然脳震盪状態からの回復は覚束無く]
あ、まっ…!
[慌てて立ち上がろうとするも、支えに突いた左腕に力が入らない。ぺたりと座り込み、消える姿を見送る羽目になって]
…逃げられてしまいました。
[右手で額を押さえつつ、ゆるく首を横に振ってティルに答えた]
聖魔剣、持っていらっしゃったのに。
[無念そうに唇を噛む。
上着を掴んだときに感じた。既に推測ではなく、確信であった]
< 揺れる焔が積み重なった惨劇の跡を照らす。
生まれた影を踏み、影輝の力を遡る >
終わりが訪れれば、次は、始まり。
今の理のない、新たな世界がつくられる――
< 確証のない、疑問交じりの科白。
氷破の竜よりも、歩みは幾らか速い >
そうであれば、良いのに。
< 距離は幾らか離れつつあった >
―東伝・回廊―
終わりと始まりは、表裏一体――か。
[幾分歩く速度の早い、影輝の竜の後に続きながら]
……もし、そうだとしたら。
新しい世界が見れなさそうなのは、残念ね。
[ゆるり首を振り、少し開いた差を埋めるべく、早足になる]
あー……やっぱり。
[エルザの言葉に、ため息一つ]
つーか、空間渡るわ3秒で復活するわ、ずるっこだっつーの。
[人の特殊能力にケチつけちゃいけません。
それはともかく]
しっかし、めんどーだなぁ……。
爺ちゃん、こっち来てたけど、神斬剣持ってなかった。
精神のに取られたとなると、両方向こうに渡っちまったって事になる。
……こうなると、頼みは竜王さんたちの隠し玉、か。
[以前、ギュンターが言っていた事。
揺らされたものが二振り共に剣を得ても、昇華はできない、という話]
もっとも、それにだけ頼るわけにゃ、いかねぇけどな。
終わり自体は、恐ろしくないですか?
< 不意に、振り向いた。
その瞬間、詰まりかけた距離、
足下で揺らめくのはブリジット自身の影 >
―東殿・回廊―
[急に振り返られ、ブリジットは瞳を瞬かせて]
ああ、そうね。
なんだか、気付いたら終わってそうだったから。
痛かったり、苦しかったり、熱かったりするのは、ちょっと難儀かしらね。
[井戸端で話すかのように、どこか苦笑めいて呟いた]
この世界には、良いところもある。
……良いところがある分、その裏には悪いところもあるのだろうけれど……。
[心竜の青年の事を思い出しながら、呟く]
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