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[ザムエルの言葉に、むう、と言いつつ眉を寄せ]
そんだけの事ができる自信があった、って事かなあ。
だとしたら、そんだけ力があるって事?
[呟きつつ、しばし考え込むものの]
あー、やっぱわっかんねぇ!
つか、考えるのはオレの担当じゃねぇよー!
[考えるより動くが信条の疾風属性、結局投げました]
ええい、纏わりつくなっ。
[腕輪を見るために触れてくるクレメンスの手から逃げるように左手を引っ込める]
お主に触られてしまえば、贈ってくれた教え子のありがたみが減ってしまいそうじゃ。
[何気に酷いことを言ってたり]
[会話を聞きながらも、どこか心ここにあらず。
ダーヴィッドが来ても軽く頭を下げて礼を送るだけなのは、彼女を多少なりと知る者には不審にも映ろうか]
[影輝竜の無作法な指の動きより視線を決して合わせぬ青年の方が失礼ではあるけれど、どちらにも何も言わずその指を見つめた。
答えるまでの時間、青年の口元に少しだけ困ったような苦笑が浮かんで消える]
映るのは見たままのものだよ、エレオノーレ殿。
木を見れば木が映り、天を見れば天が映る。
そして竜を見れば――…
[今まで決して合わせようとしなかった視線をエレオノーレの左の黒曜石のような瞳に向けて]
竜が見える、その心に抱くものと共に。
…なんすかそれ?
[腕輪を触られる姿にきょとり。]
ん…、師父さまにも見当つかないかぁ…。
干渉されそうなのは…元々弱いものか、誘惑に乗りやすいもの…でしたっけ?
[刹那の時を経て、視線は動かさないまま瞼だけが静かに下りる。
黒曜石の中の彼女は何を青年に見せただろう]
尤もブリジット殿の封印のレンズのおかげで、この眼鏡を掛けていればそれほど奥まで見てしまう訳ではないのだけれど。
それでも、心覗かれる可能性を快くは思えないだろうから。
[投げ出すティルに苦笑が一つ]
ともかく様々可能性はあるということじゃ。
「揺らすもの」の狙いについては儂の推測じゃし、仮にそれが合っていたとしても、狙いである剣がどこにあるかははきとせぬ。
注意は必要と言うことじゃな。
[喚くようなティルを宥めるように、その頭を右手で一度ぽむと撫でた]
あームリムリ。
あいつらほぼ全員姐さん命で、ちょっとこれ神格化されてんじゃね?ってくらい傾倒してるからなぁ。
一応、姐さん不在時のまとめ役くらいはいるけど。
あいつ落ち着いて対応出来てっかな…。
あーいかん。なんか真面目に心配になってきた。
[ティルが命竜を心配する理由はまだ知らないが。
流石に刃傷沙汰になりますとは、公言しないしできないのは幸いだったかもしれない。余計な不安を煽りかねない。
さて遠い目は俄然現実味を帯びて返ってきた。
真面目に長引くようなら一旦は帰るべきだと真摯に思った。
そういえば命竜王に不遜な態度をとるのは自分一人なのかもしれない。
とはまぁ今更だ。]
―――東殿・浴室
[流れる水に従うかのように歩き続ければ、浴室についたようで。
渡りに船とばかりに、その中へと入り込む]
さて。
手段を見つけるとか言ったものの、如何しましょうかねぃ。
[言いながら、衣服を脱いで、適当なところに投げ捨てた。
やる気があるなら、自身の中に衣服をしまいこむことも可能だが、別にそこまでする必要も無い。
全裸になると、隠すことも無く歩いて、浴槽へとざぶん]
はぁあ……あ。
やはり、水の中に体をたゆたわせるのは、気持ちが良いわぁ……。
[目を細め、天井を見上げた]
[頭を撫でてもらうと、やっぱり落ち着く訳で。
うー、と唸りながらもこくり、と頷いた]
注意するのはいいんだけど、何にどう注意すりゃいいのかわっかんねぇのがきついんだよなぁ。
あの結界できてから、なんつーかこう……妙にざわざわー、と気持ちわりぃ感じするしさぁ。
[ザムエルの言葉に、小さくため息をついて]
……神格化って、そこまでなんだ……。
[クレメンスの言葉に、ちょっとぼーぜん。
自分にとっての王は義兄であり、どつきあいの相手、という事もあってか、色々な差は驚きだった]
心配はみんなそーだろっけど。
今は。竜都出るな、っつわれてるしなぁ。
……。
[しばし、快感に身を震わせていたが、気が落ち着いてきて、考察へと頭を巡らせる。
顔の下半分まで湯船に入れて、空気ぷくぷく]
結界。
そう。結界を外すということが主目的。
だけど、それが出来たら苦労しない。
何が、もしくは、誰がそんなことをやったのか、何をしたいのかという目的が計り知れないのですからねぃ。
[そこまで考えて、はたと思い当たった]
……目的?
何を。したいのか。
[ 黒曜石を模した瞳にその揺らめきを映して、ノーラは微かに笑みを作ったようだった。それは、微笑というには足りないものであったが。
青年の目蓋が下り、影の眼差しは雲の覆う天に向けられた。]
そう。
……気になったものだから。
避けていたのでしょうに、申し訳ありません。
[ 再び視線を転じて、座った侭に頭を下げる。]
教え子からの贈り物じゃ。
クレメンスめ、べたべた触りおって…。
[触られるのが少々嫌だった模様。ダーヴィッドにそう返しながら、続く言葉に]
儂も万能ではないからのぅ。
…心揺らされやすくあれば、干渉を受ける可能性も強かろう。
時に立ち話もなんじゃ。
一度竜皇殿へ戻らぬか?
それに……ここで声高に話すことでもなかろうて。
[粗方話し終えてから言うのもなんではあるが。移動を促すように周囲へと語りかける。エルザにはその背中をぽんと叩くようにして促す]
[パチパチと目を瞬く。
そうすれば恩人がすぐ目の前で手を振っていたりするわけで]
っ、失礼を!
少々考え事に耽っておりました。
[慌ててダーヴィッドに頭を下げた。
顔が赤くなっていたかもしれない]
―――本気で、竜王様達を封印しようという気は、無いわよねぃ。
世界の混乱、破壊、変容を望むのだとしても、一気呵成に15竜を封印しようなんてのは、大雑把過ぎる計画。
封印するべき器としても、あの場所はか弱すぎる。
[考え事をしたまま、体を仰向けにぷかりとうかせた。
なんかもう、色んなところが見え隠れしているが、気にもしないようだ]
つまり、一時的に閉じ込めることを最初から考えていた。ということかしらぁ?
それをすることにより、何を為そうとしているの、か?
ちぇー。そんな減るもんじゃねぇだろうが。
ちうか俺が触ったくらいで減るようなありがたみなんざ、大したもんじゃねぇんだってば。
[酷い言葉には失礼な言葉を返しながら。
ザムエルに引き剥がされてぶーぶー口を尖らせたり。
指紋はいっぱい着いただろうね。
促されれば、ああと、一旦迷いかけたが従うようにして足をもと来た場所へと向ける。図書館へ行く必要は無くなってしまった為に。]
えぇ、そうですね…
[師の言葉に頷きつつも、不安定な様子の天姫が気にかかる。]
じゃ戻り…
あ、あれ買ってから…
[コロッケの屋台に目が向くあたりは…やはり相変わらず食欲先行らしく。]
[戻る、と促す言葉にん、と頷いて。
それから、火炎竜の視線の先に自分も目を向けて]
あー、オレも買ってくー!
『風鎮め』やってたら、腹減ったー!
[風からの力の供給なんて、まだまだ出来ません。
ここにもいます、食欲旺盛]
[頬赤らめる様にくすくす笑い、]
疲れてはないか?
こういう立場は初めてだろ?エルザ。
[されど、か弱く不安定なこの姫は、揺らせばたやすく流され揺らぎそうにも思えた。
違えばよいとの言葉は、唇には乗らず。]
[ザムエルに背中を叩かれれば、若干肩を落として。
共に居た他の者たちへも頭を下げ直す]
もう少し落ち着けば、戻られても大丈夫になるかと思います。今はまだ本殿の方でも状況の把握に手一杯のようでしたから。
[ティルの話の最後だけは聞き取れたらしく、自分の知り得た状況を語り]
足りぬを書の知に頼ろうかと思ったのですが、それよりは皆様の智慧にお縋りした方が良さそうですね。
戻られるのなら、ご一緒致します。
[クレメンスとの距離を僅かに離しながら、ザムエルに向けて頷いた]
気持ち悪い、とな?
『安定』を欠くような、不安を掻き立てるような感覚なら儂も感じて居るが…。
それとはまた別の物を感じておるのじゃろうか。
[ティルを撫でながらもその言葉に首を傾げ。撫でていた手を下ろすと、皆と戻りがてら飴玉を調達する。
クレメンスの指紋だらけになった腕輪はきゅっきゅとローブの袖で拭いてたり]
…ダーヴィッドは相変わらず食い意地が張っとるのぅ。
[林檎を買っておきながら尚コロッケを買いに行く様子に何だか溜息が漏れた。仕方ないこととは理解していても、どうにも嘆息は禁じえない]
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