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くの一 アヤメ がきたらしいよ(9人目……だったかなあ?)。
[首を傾げたジョエルに、同じように、けれど反対に首を傾げ]
おや、そのままの意味だったのですが。
…そうですね。
"仕事"以外のことをされている坊ちゃんが思い描けなかったものですから。
お気に障りましたのなら、無礼をお詫びいたします。
[申し訳ありません、と告げる割には表情に反省の色は欠片もない]
[...は壁に背を預け、ゆっくりと男の首へと腕をまわせば、それを合図に男は紅をむさぼり始める。]
[暗がりの静寂に響く水音。男の腕は、...の腰をしっかりと捕らえ。...の瞳は開かれたまま。指先の紅がつつと伸び。それは吸い込まれるように男の首筋へと。]
[見開かれる男の瞳に、...はすいと瞳を細めて。男の舌をぷつりと噛み切り、溢れ出る血を飲みつくそうと。]
■1.カレン・セインバスティアル(Karen=Seisbestial)
■2.14歳
■3.獅子宮
■4.純粋な肉体変異系。体内にいくつもの獣の因子を内蔵しており、任意に引き出すことが出来る
主に使うのは、右手の「猛獣の爪」と左手の「豪腕の腕」
ちなみに、「無い物を増やす」系の変異は痛いし疲れるらしい
■5.組織で「造られた」存在。「N計画」と名付けられた実験の公での唯一の生存例
まだ若く、幹部となったのは最近だが、精神年齢は年齢相当あるいはそれ以下なので、序列では下の方
むしろ、飛び抜けた身体能力を無邪気に駆使する実行部隊的な役割を担っている
ただし、体の維持に継続的な投薬が必要なので、あまり外に出ることはない
[一刻後。疾うに事切れた男の身体が、支えを失ってずるりと地に伏せて。更に鮮やかな紅を帯びた唇が綺麗な弧を描いて。]
もうちょっとゆっくり楽しみたかったのだけど、ごめんなさいね?
もう行かなきゃならないの。
[そうして、女は更なる暗がりへと足を踏み入れていく。]
別に、気にはしないけどー?
[形式めいた謝罪に、またけらりと笑って]
ま、確かにオレは仕事以外に何してるか、わかんないかもねぇ?
[もしかすると、自分でもわかってないかもー? と。
冗談めかして付け加えて]
ヒマなのはいいことさね。
好きなだけくつろいでいられるンだから。
ありがとうねぇ。
アタシが選ぶよりアンタが選ぶ方が味が揃うだろう。
チョイスは任せるよ。
[音も立てずに深く椅子に沈みこむ。
デイーノにはクツクツと笑い、ジョエルには肩を竦めてみせた]
いつものように舞ってただけさね。
無粋な輩にもちゃんと見せてやったよ。
[オーフェンの問いにはニヤリとしながら]
御代は頂いてきたけどネェ。
ただ、ぼーっとして寛ぐのが苦手なオレは、どーすりゃいいんです?
[笑うミュウに向け、こて、と首を傾げてこんな問いを投げてみる。
悪戯っぽい碧の瞳を見れば、本気で答えを求めていないのは一目瞭然だろうか]
かしこまりました、レディ。
それではエスプリ ド ノエルとオペラでご用意いたします。
[そうしてミュウへと芝居がかった恭しい仕草で一礼して見せながら]
そもそも仕事している以外の皆様を知っているかと聞かれて答えるほうが難しい気が致します。
[如何でしょう、とディーノにもう一つ首を傾げて尋ねてからミュウの分のケーキと紅茶を用意して戻ってくる]
─本社ビル上空─
[空を飛んで本社ビルのヘリポートへ
ふと眼下を見下ろすと、路地裏に見知った顔を見つけ急降下。地面との衝突寸前に翼を広げて急制動をかける
トンッと静かに着地すると]
アヤメお姉様、こんばんわ。お食事ですか?
[首を傾げつつ投げかけられた問いに、むぅ、と唸るような声を上げ]
そりゃそうだ。
聞く必要も教える必要も、基本的にないもんねぇ?
[それで答えられたら怖すぎるねぇ、と。
口調はあくまで軽いもの]
―専用入り口前―
[和服の裾を乱さず、しゃなりしゃなりと歩いていけば見慣れた入り口が見え。]
あーぁ、少し遅くなったかしらね?
[のんびりと呟いたその時に、ふいにかけられた声に紅が緩やかな弧を描いて。]
あらこんばんわ。
……そうね、お食事を少々済ましてきた所かしら?
あなたは夜の空中遊泳?
[ミュウがにやついて放った言葉にくくくっ、と含み笑いを浮かべ、]
相変わらず元気そうで何よりだよ。
[言って、スパイスの甘い香りのする紅茶を一口。
静かに風の音を聴き、上空の気配を察知する]
さて・・・あと二人、もう近くまで来ているみたいだけど・・・
ヒマを持て余しているなら外で遊んでくればいいだろう?
少し目立った動きをすりゃ幾らでも相手は寄ってくる。
今はここでジョエルのお茶を楽しんだ方が得だろうがネェ。
[薄笑いを浮かべたままディーノに答えて、ジョエルからケーキと紅茶を受け取る。
優雅にカップを引き寄せると目を細め、上機嫌で口をつける]
流石に良いのを用意してるネェ。
これを楽しめるなら多少の面倒位は引き受けてもいいだろうさ。
我々にとって一致団結とはあって無きが如し、と言うことでしょうか?
[くすくすと軽い含み笑いを重ねる様子を別段ディーノに隠す様子もなく。
白い手袋を嵌めた右手はやんわりと自分の頤に添えられ、その表情には笑み以外の感情を見てとるのは難しいだろう]
おやおや、まだ来るのかい。
随分と大掛かりな仕掛けでもするのかネェ。
[オペラを一口楽しんで。
オーフェンの言葉には軽く眉を上げた]
恐れ入ります。
[ミュウの褒め言葉にはにこりと静かに笑むだろうか]
おや、紅茶とケーキ程度で面倒事を引き受けてしまってもよいのですか?
知りませんよ、ケーキと紅茶程度では対価として見合わない内容だったとしても。
…紅茶もケーキも足りなければお申し付けください。
数は用意させていただいております。
[すい、と会釈をして]
真理だね。
[ミュウの返事にくすり、と笑って]
とはいえ、ここに来る前に一暴れしてきてるしねぇ。
『半身』も満足してるし、オレは眠いしで、結局、このティータイムを楽しむのが一番合理的、なんだよねぇ。
[『半身』とは、彼の振るう銀と黒の大鎌の事。
無空より現れるそれが普段どこにあるかは、他者の知るところではないが]
ま、そーゆー感じじゃないの?
[含み笑いと共に投げられる問いには、こちらも笑いながら、さらり、こう返して]
ふぅん、お姉様に食べられちゃうなんて、私少し嫉妬しちゃいます
いえ。私はちょっとお仕事を
遅れそうなんで「飛んで」帰ってきたんですけどね
でも、いったい何なんでしょうね?
私初めてですよ、幹部全員召集なんて
[そう言う彼女の目は興味でキラキラしていた]
多少の、だよ。
足りない分は上からちゃんと取り立てるさね。
…アンタが補填してくれるならそれでもいいけどネェ。
[クツリと笑い紅茶を一口]
[ディーノの言葉にはなるほど、とただ小さく呟くだろう]
多少、であればいいのですが。
…おや。
お望みとあらば鋭意努力は致しますがご期待に添えるかどうか。
[芝居のように肩を竦めながら空いたカップに紅茶を注いだり、新しいケーキを用意したりと具合のいいタイミングでそれぞれの給仕を続け]
[カレンの張りのある頬に指先で触れ。]
あら?あなたも食べられたいの?
食べ頃になったら考えたげるかもね?
[冗談めかした言葉の後に]
あぁ、あなたは今回が初めてだったかぁ……。
さぁて、なんなんでしょね?いつも、着かなきゃわかんないのよねぇ……。
―――行きましょうか?其れを確かめる為に。
ま、そうともいうかな。
[多少、という言葉にはさらりと返し]
いやいやご謙遜を?
至れり尽くせり、十分すぎると思うけどね、オレは?
[続く言葉は、どこか冗談めいていたか]
[頬を突付かれ、頬を染めながら]
きゃう、お姉様くすぐったいです
え、本当ですか? うふふ、嬉しいですぅ
そうなんですか。何なんだろう。全員てことはきっと楽しいことが待ってるんでしょうね
[一層、目を輝かせながら]
はい、お姉様♪
[そう言うと、アヤメのあとに続いてビルの中へ]
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