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[以前と違い、天聖の気で本性を隠していないためか、奇妙に浮かれた精神の魔の気は、場の空気まで、浮かれたものに変えたかもしれない。ある意味、酒の酔いにも似た高揚や酩酊を、感受性の強い者なら感じるだろう。
それを不快と感じるか否かは、それぞれの属性、或いは性格次第]
うん。
[支えて、との言葉に、こくん、と頷く]
ナタ・リェも、無理しちゃ、ダメ。ね?
[じぃ、と見つめつつ言って。
その後に向かった広間で、デコピンされるなんて、その時はまだ*さすがに予想外*]
……好きにしろ。
[ミハエルは不機嫌極まりないといった様子で目を伏せた]
そんなことはどうでも良い。
大体、お前は何故また……。
機鋼界へ吹き飛ばされただけではまだ飽き足らないと言うのか。それとも人間界へ居たくないのか?
[妙に浮かれた心魔の様子に、やれやれ、とため息をつく。
それから、自身と同じ属を司る精霊王──ある意味では、自分の『生まれる』切欠となった者が現れたのを見やり。
……今後の行く先に妙な不安を感じて、*ため息一つ*]
来ていた、というか。
また君のところの仔の力に、
引き寄せられたのではないかと思うね。
先程のは、彼の仔が主因だろう。
[片隅に移り服を脱ぐと左の鋼化を解いて]
[溢れかける血は白梟の力に抑えられる]
それとも、君の反応からするに、あれが原因か。
[奇妙な気配を発する対たる力を持つ男を視線で指す]
[風に血の匂いが消えれば、少しだけ顔色も蒼白から白に変わり。
こくんと頷くセレスの支えで少し不安定ながらも立ち上がる]
えぇ、無理はいたしませぬ。
そなたに支えていただくよう願いましたでしょう…?
[じぃと見つめる愛し仔に頷いて、皆が集まる広間へと赴く。
そこでセレスがデコピンされるとは思わず、また止めるだけの*力もなく*]
……ん、ああ。
恐らく、それで間違いないだろうな。
[機鋼の魔の問いに、はあ、とため息一つ]
……さて、そこまではわからん。
無関係、と言い切れん辺り、どーにもタチ悪いんだが、ねぇ……。
[どこまで評価は*低いのやら*]
あっ。
[つい口をすべらせた。両手で覆って、冷や汗たらり。
それから慌てたように身体の脇でバタバタとさせ]
すっ、好きで巻き込まれたんじゃないもん!
今回は出口も完全に見えてたし。ちょっと転んだだけで、飛ばされるとか思わないもんっ!
…そんなことないもん。
人間界は楽しいし。課題だって終わって無いし。
[少し口調が変わり、胸元から取り出すのは、淡紫色の首飾り]
…それに、ミハエルさんと一緒に居たいのに…。
[じわ、と涙が浮かんできた]
おっとっと。
[ユリアンに呼応したのか、風が周囲を駆けた。それらをすこーしばかり捻じ伏せたところで、さかさまににゅるりと現れる人物]
…何かもう何が起きても驚かなくて良いよなー。
や、精神の魔。キミ、確かシュリセルの神父に成り代わってたね
その節は楽しませてもらったよ
……まあ、本気でアレ開放する気だったら止めたけど、ね
[浮かべるは読めない笑顔
そして、ユリアンの絶叫に眉を寄せると]
もう、煩いなぁ。口、縫いつけちゃうぞ
[笑顔で怖い事サラリ]
分かった。私が悪かった。すまない。
……泣かないでくれ。
[ミハエルは、困った表情をしたが余計に不機嫌そうになった。
それから、ブリジットの頭を抱き寄せようとしたが]
[身長が足りない。]
[仕方が無いので彼女の腕を掴み、見上げることにした。
時空王に見られていないのが不幸中の幸いと言えるだろう。]
何やら、時も空間も、楽しげなことになっていますねえ。
しかし、力のある方々も集っていることです、すぐに解決するでしょう。
どうです、皆さんも、そう深刻にならず、お茶でも楽しまれては?
[にこにこと、ちゃっかり腰掛け、勝手にいれた紅茶を優雅に口にした]
[アーベルの勘違いに、びしっとその場で裏拳つっこみ]
待て待て。
何をどう見たら親子に見える。
俺はまだ独身だっつーの。
[自慢になりません]
おや、時空王殿もシュリセルの事はご存知でしたか?
これはまた、お恥ずかしい。
いやあ、私は本気だったのですが、皆さんの友情と結束が私の情熱を上回った結果、目的を果たせず敗退しました。
しかし、あれはあれで、楽しい体験でしたよ。
[時空王の言葉にも動じず、全くの世間話といった調子で話しながら、お茶を楽しむ]
…うっく。
[泣くなと言われ、コクリと頷いて。
腕を掴み見上げられたのに軽く小首を傾げて。
あ、内緒話かな、などと思って、顔の高さを合わせるように屈んだ]
……深刻になる気はないけれど、
そう気楽になる気もしないね。
[精神の魔へと答えるうちに治療は終わる]
[とは言え腕が直ぐに復元するはずもなく]
[傷口を塞ぎ血が止まった程度ではあるが]
[発生させた風を少しねじ伏せられ、
驚いた顔をしてハインリヒを見つめた]
オジサンも、風使いなんだ。
[今頃気が付きました。]
[そしてアーベルに視線で文句を言われ、
ネリーに脅されると、びくり身体が揺れる]
え、だって、普通は驚くよ。
突然何もないところから現れたら!
[口元に手を当てガード。
時空王が本気で縫い付ける気だったたら、全くの無意味だけど]
[どう見たら。]
……容姿と属性と種族と雰囲気。
[端的に四つの要素を挙げた。]
[上から簡単にシャツだけを羽織ろうとして、]
[胸元に蔓のような奇妙な痣の在る事に気づく]
……………?
[内心、疑問符が浮かぶも口に出す事は無く]
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