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[片方だけ残されたアーヴァインの瞳は、
旧知の仲の牧師を懇願するように見上げ、
口元は、「 こ ろ せ 」と、動いたかも知れず。]
……や、よ
いや、よ
アーヴァイン…………?
うそ
冗談はやめてよ
契約は、どうなるの
やくそく
した…………じゃ、ない?
[においも、その光景も。
どこか靄がかかってしまったようだ。わたしは思う]
……やくそくしたじゃない
[視界が遮られる。その人の姿をみようとしたけれど、目が壊れたように景色を歪ませていて、おちてゆく滴も気にすることもできず、
わたしは、わたしの目の中にやきついた光景を見る]
……ひと……しんだら……やだ。
みたくないもの……いろ……みえる……から。
きえたはずのこえが……きこえる……から。
[今、呼びかけている声は、『それ』ではないと。
意識のどこかは認識しているのに。
その声に答えられずに、ただ、呟いて]
『わたしを死ぬまで許さないでくれると、言ったじゃない』
[からだがこわばったまま動きもしないで、わたしは思う。誰にも教えない契約の内容を。
どうして行くの?
本当の答えはそれしかない]
生憎、私も彼とは親しいわけではありません。
ただの『共犯者』ですし。
[口元の動きを確認したらしい。
どこからか取り出した拳銃でアーヴァインの心臓に銃口を向け。]
さようなら、アーヴァインさん。どうか安らかに。
[ぱん、と軽い声が響く。
銃をしまい、形式的な祈りを捧げてから十字を切った。]
[ローズが、涙を流すのを恐怖故かと思えば、呟かれた言葉は意外なもの]
…約束?
[それはまるで無意識の問いかけ。
立ち尽くしたままのローズをそっと抱き締めて]
彼と、約束を?
[どこか胸が騒ぐのは何故だろうか?]
[あまりにあっけなく、その銃弾は剥き出しの心臓を貫き。
かくり、と糸が切れたように、それは事切れる。]
…にぃ……さ………。
[呆然と、崩れ落ちていくその身体にすがる。]
[髪に触れる手が、微かだけど震えてるのを感じる。けれど、その手は暖かい。]
――お嬢様−−
[その呼び掛けに、自分がしがみついているのが使用人の少女であると気づいた。
糊のきいたエプロンに顔を埋めたまま、首を降る。]
いや。だって……!
[だって、どうしたいのか自分でも分からなかった。ただ、恐ろしくて動けない。
恐怖の中、確かな少女の温もりに身を寄せた。]
[ メイの口唇から零れる呟きと傷の男の譫言めいた声とが聞えれば、息を吐いて如何したものかとガシガシと乱暴に髪を掻く。]
……んな事、俺に云われたって……っ。
[ 何方の言葉にか、苛立ちを含んだ声を吐き捨てる。其の頃に一つの命が散ろうとしていた事等、彼らは知る由も無かった。]
[振り向いた青灰色の瞳は、牧師の帽子の奥の目を睨み付け。]
…いきて…まだ生きてたんですよ!義兄さんは…。
生きて…たのに……まだ、……。
[それ以上は嗚咽になり、言葉にならず。]
ここにいては、お身体に障ります。
…だから。
[視線が初めて少女のほうを向く。
その口調は柔らかく、けれど感情の読み取れない眸]
[温もりがわたしの体を包む。
ぬれてしまうのに。そう思った。]
たくさん、したわ
すずのおとも
みんな、やくそくで
……わたし、は
[乾いた銃声。
愛した女を二人喪った彼と、
愛そうとした『……』を喪ったわたしと。
罪を、許されずにいたくて。
あぁ、殺されてしまったのだと、思った]
……あ。
[短い声が、あがる。
捉えた。
捉えたくなど、なかったのに。
目覚めた力は、無常というべきか。
消え行くものの『声』を。
伝えて]
……や……。
[ふるふると、首を振る。
精一杯の拒絶。
無意味なのは、わかっているけれど、でも]
[慈悲…その言葉に溜息。
しかし、このままでもいずれは同じ事だったろう。
それは恐らく、身内としての感情なのだろうけれど。
自分にそんな者が解る筈も無く]
このまま、苦しみを長引かせたかった?
[冷たすぎる言葉]
親しい?
……ちがうわ、わたしは。
わたしたちは『契約上』の関係。
ビジネスよ……
彼が喪ったかなしみから癒えるまでの
[ほんの小さな声だったかもしれない。
コーネリアスの憤りの声が大きい。
それでも耳に木霊する、かわいたおと]
[腕の中、泣きながら呟く声にふと何かを知る]
約束…
ローズ、君は…
アーヴァインさん、と…?
[心のどこか、それを訊いてはいけないと警鐘が鳴る。
だけど、言葉は止められなくて]
[緑の瞳と視線を合わせる。けれど、その目からは何も読み取れなくて、それがいっそう、ヘンリエッタの恐怖を際立たせる。]
……だって、どこにいけばいいの?
[言って気づいた。
この館のどこかに、あれを作り出したものがいるのだ。安全な場所などあるのだろうか。
少女の逃げる場所は、もうない。]
[目を開けば、多分、視える。
視えてしまう。
望まなくとも。
だから、目を開けたくない。
そう思って。
座り込んだまま、ぎゅっと目を閉じたまま。
自分で自分を抱きしめるように、肩を掴む]
なん、で……。
[呟きは何に向けての物なのか。それは、自分自身もわからずに]
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