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[キノコ畑を抜けて、水晶花の花畑へと。
その先の、水が湧き出る場所の川下で、
鞄に持って来た洗濯物を洗い始める。
水に浮かんだ水晶花の花びらを見て嬉しそうに笑い、
暫く冷たい水の中で手を動かしていた。]
♪レ アリシ スヴィルッパ
ヴェルソ イルシェーロ、
ヴォグリオ アンダレア ヴォラーレ
[歌声は、高く高く響く。
そのうち歌うことと、手を動かすこと
どちらがメインでやっているのかわからなくなる程。]
いったん家に戻ろうかな。
もしかしたら包帯は常備であるかもだし。
絵師様のアトリエ…
お見舞いいきたいけど、無理でしょ?
それにきっと、すぐ終わるって。
[じゃね、と、手をひらひらさせて*自宅へ戻る*]
― 図書館 ―
[今回やってきたのは伝令ではなく、都市の上層部を担う一人だった。絵師が封じられ、同時に継ぐものとして、ミハエルが名乗りをあげたこと、薬師までが倒れたことなどを、早口にまくしたて、かつての記録に、このような時の対処法が無いかと尋ねてくる]
ありませんね。
[あっさりと答えると、相手は絶句という形でようやく口をつぐんだ]
それで、ベアトリーチェのことは、どうする気です?
間違いだったのでしょう?
ならば、彼女の解放をミハエルに任せれば、彼の力を確かめる事も出来る。
[その言葉には、まだ無実と決まったわけではない、と、言い訳めいた返事]
なるほど、すぐに解放をしたのでは対面が保てませんか。
[笑みを含んだ声に、相手はむっとした様子になった]
ともかく、彼女は体力のない子供だ。もしものことを考えて診療所に身柄を移すことをお勧めしますよ。
[もしものこと、という言葉に、多少の不安を抱いたらしい相手が頷くのを見てから、更に言葉を継ぐ]
ミハエルが絵師として勤まるかどうかは、すぐに判るでしょう。
[やがて、難しい顔で客が帰っていった後]
どちらにしても、絵筆が二本揃わなければ、な。
[デスクの底から、小さな小瓶を取り出す。中には乾燥したキノコの粉]
もう、薬師殿に叱られる心配も無い、か。
[呟いて瓶を開け、直接、粉を吸い込む。五感の感覚を異常に高めると同時に、僅かずつの毒を体に貯める毒キノコが、急激に体を支配する]
[その感覚の導くままに、たどり着いたのは、ヒカリコケの狭間]
ここにいたか、エーリッヒ。
[あおに包まれた絵師の絵を見つめて、兄が死んでから一度も呼ばなかった、友の名を呼んだ**]
じゃ、糸つくってきまーす。
[新しい包帯を手にいれ、手のひらをぐるぐると巻いた。
あやしまれるかもしれないが、あの青を見られるよりあやしくはない。
海と空は、綺麗な青なのだから。]
―→糸工房―
―糸工房―
綿毛畑が駄目かぁ。
大変だね。
いつか綿毛と一緒に空にのぼるのにねー
「そうそう。男って野蛮よねー」
ねー
「で、それどーしたの?」
うん? この手?
ちょっとねー
ヘマやっちゃって
「また怪我したの? まったく鈍いんだから」
し、しかたないじゃんー。
よし、おわりっと。
[濡れた洗濯物の上に摘んだ水晶花を沢山乗せて、
彼女は歩く。踊るように、跳ねるように。
ざわざわとした町の人ごみは、割れるように彼女を避けた。]
〜〜♪
[鼻歌を零しながら、自宅に向けてあるく少女に
「絵師さまが」「診療所の薬師が」などと言う言葉が届く。
それから、小さな少女の名も。
だが少女は気にせず自宅の扉を、開いた。]
[それから少女は鞄を肩から斜めにかけて外へ出る。
広場を抜け、たどり着いたのは診療所。
上層部の人や患者、色々でブリジットが難儀していて、
もしかしたら昨晩からずっとアーベルもいるかもしれない。]
ごきげんよぅ、こんにちはぁ。
[声をかけてみたが、人々の喧騒で声は届かず。
眉を顰めてむぅと唸っていると、更に大きな喧騒が後ろからやってきた。]
[振り返ると、小さな少女を抱いた大人と
それを心配そうに見る少年が1人。
ティムと呼ばれるその少年は、
抱かれた少女に声をかけている。]
あら?あらあら?
[ベアトリーチェを抱いた大人は、
診療所へと入っていくとブリジットと何か話し
中へと、入って行った。
少年が続くその後ろ、
口の中で小さく歌を紡ぐ少女も後を追った。]
[ベアトリーチェがそっと寝台に寝かせられると
連れて来た人達はブリジットに何か言った後、
ティム少年を良くベアトリーチェと一緒に居た等面倒な理由で、
手を引いて連れて行く。
直後少女がベアトリーチェの眠る病室に顔を出して覗き込むと、
桃色の爬虫類が主人(?)の肩のあたりに居るのが見えた。]
…かわいい。
[そっと歩み寄り、アトリーと呼ばれていた爬虫類に触れようと手を伸ばすと、ベアトリーチェの頬に手が触れた。
触れた彼女の冷たさに、びくんと驚いて手を引き戻し、
少女は少し目を瞬いて首を傾け、じっと見つめた。]
「あ、リディ」
ん? なあに?
「? あれ、なんでもない。オトせんせー元気?」
わかんないけど、
うーん、いつもどおり?
いまのところ、どんな様子かは見てないけど。
「ありがと。じゃーね!」
おう、じゃーね!
[少女は自分の目が、一瞬、漆黒に変わったことに気付かず、
そしてその友人たちも忘れた。
その黒は、ミリィの部屋を染めたものと同じ。
探ろうとした力を、無意識のうちにおさえ、弾いたために移った色。
そんなことも知らず、今はいつものアンバーの目で、
図書館に*向かうのだった*]
お願いします。
[男達は去って、表に見張りが数名立つばかり。
己の姿を見る者がその場にいなくなり。
緊張は解け、疲れたように壁にもたれ掛かった。
命じたのは2つ。
何処かにある筈の『絵』を探すこと。
そして、自分がいない間の絵筆の監視。
無闇に使用されぬよう、心得のない者がそれで描けば自分が封じられてしまうかも知れないと、嘘を一つ交えて。
下手な嘘だったが、少なくともその場にいた人間は信じたようだった。
それでも絵筆を使おうとする者がいるならば、余程の根拠を持っているか、或いは真実を知る者になるだろうから]
[噂も既に広まった頃だろう。
中にはなお己への疑いを解かず、昨夜ミリィが言ったような理由で絵筆を隠しているのだと言う者もいるかも知れない。
今の立場を手に入れるために]
…兄さんみたいには、なりたくなかったんだけどね。
[苦笑を零し、眠る兄を横目で見遣る。
『絵師』として尊敬を集める兄に憧れなかったわけではないけれど、それが己には重荷であることも十分理解していた。
握り締めすぎて白くなった手を目の前で開き、閉じた]
[そうして、もう一つ聞いた話]
ミルドレッドさんが、か。
[若作りだとか何とか聞いた時は、流石に瞬いたが。
彼女の意識が戻らぬ限りは、絵筆を探す術とやらもまた潰えたことになる]
…どうすればいいんだろう。
[途方に暮れたように呟く。
視線を向けた先には、昨夜描かれたばかりの少女の絵があった]
…とにかく。
ここで、こうしててもダメだ。
[息を吐き出し、表情を引き締めた。
兄の身体が冷えないように毛布を掛け直してから、表の者に言付けて、外に出て行く**]
―診療所―
[ベアトリーチェの横に立ってじいっと見下ろして、
どれくらいの時間が経っただろう。
アトリが彼女のそばを離れないのは、
まるで護っているように見えたかもしれない。
暫くして、その時間が絶たれたのは、カタンという音。
何かが倒れるような音に驚いて誰かが現れれば]
足、痺れちゃった。
[見せたのは、何時もと変わらない、
――いつでも本当に変わらない、笑顔。]
─自宅─
[唐突に響いた鈍い音は、彼が壁を思いっきり殴った音。
殴られた壁からは、ぱらぱらと土の破片が零れ落ちる。
さらに、硬く握られた拳からはぽたぽたと紅い血が垂れる。
だが、それに頓着することなく、ごっ、と額を壁に押し付ける。
その表情は垂れた前髪で窺えないが、涙が頬を零れていく。]
……ちくしょう。何も出来んかった!!
兄ちゃんとの約束守らんといけないとか、お役目とか、んなの何の理由にもなんねぇよ!!
あんな怯えた顔してたのに。気休めにでも……大丈夫とか言ってやることも……くそっ。
うっ……うぅ。
[そのままずり落ちる様に床にへたり込むと、そのまま意識の糸を手放したのであった。]
[それから幾程かの時間が経った後。
次に彼が目を覚ました時、耳に届いたのは、ベアトリーチェを描いた後にエーリッヒが封じられたこと。ミリィが倒れたこと。
……そして、エーリッヒの代わりの『絵師』として、ミハエルが選ばれたこと。]
…………な、んだよそれ。いくらなんでも風雲急すぎんだろ。
[そのあまりの急展開に、しばし頭がフリーズした。]
ねぇ、足が痛いときにはる冷たいヤツ、欲しいの。
[痺れた足を摩りながら、ブリジットに言う。
ミリィなら何か言ったかもしれないけれど、
彼女は少しの冷たいミントの薬草を染みこませた湿布を、
直ぐに少し渡してくれた。
1人で色々キリモリするには忙しすぎて、
構う暇が無かったのかもしれない。
少女はそれを大事そうにそれを受け取り、
ブリジットが去ったのを見てから鞄の中に仕舞いこんだ。]
[大きなキャンパスに上着をかけて、そのまま抱えて歩く司書の姿は、当たり前のように人目を引くもので、途中、幾人もの人間に声をかけられた]
ああ、絵師殿の絵を見つけたんだ。今からミハエルに届けに行く。
[問いには、真実を答える。絵を見たそうにする相手も居たが、先にミハエルに見せたいからと断れば、それ以上無理を言われることは無かった]
[どこで見つけたのかと問われると]
キノコ畑に行く途中の路地裏だ。
[これは真実とは遠い。上着からはみ出ているキャンパスの端にヒカリコケの胞子が、僅かについていることを、不思議と思う者はいたろうか?ヒカリコケなどありふれたものだ、と見逃されてしまったかもしれない]
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