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「私……は、
アレの核さえ手に入れれば……良いだけだ。
お前さん、の……邪魔をする気は無い。」
[途切れ途切れに、紡がれる声。]
…ん。
[頷いて、自分のポケットにも入っていた飴玉を一緒に入れ、放ったスコップを取ろうと立ち上がる]
[不意に。
頭上から、音がした]
[見上げたその目に一瞬だけ映ったのは。
確かに、人の形をした影だった]
[追って香る、これは――この、臭いは]
[そっと][距離を測って]
[誰からも見えない場所で]
[雪の上に着地する]
[足跡は残るだろうか]
[それでも]
[そのまま、森の中に*入っていった*]
[頭上の音。
ユリアンにつられるように、上を見る。
ありえない場所を掠める人影]
……あれは……。
[胸騒ぎが、高まる。
理由はわからないけれど。
苦しくなった。
いつもの疼きとも、病気の発作とも、それは違って……]
[血臭だ、と。
どうして、気付いてしまったんだろう]
[あの部屋が誰のものかなんてわからないけど。
誰かが逃げるように出て行った部屋から血臭がして。
その理由なんて、ひとつしか思いつかなくて]
[電流と云う表現では生温い。
雷撃ですら足りないのかもしれない、痛み]
[一瞬の硬直だけで、声も無く]
[意識は、いとも容易く、*途切れた*]
[ …殺せ。
血脈に仕込まれた毒が、耳元で囁く。
… に せ も の は 、 こ ろ せ 。
力を持つものは、お前しか居ないのだから。
偽物は、そう…同じ力を持つと言いだすような奴は…
ヤツら に 組するモノ しか 居 な い は ず 。
]
[緊迫する様子の二人をじっと見つめる]
[落ち着きのない様子のブリジットをそっと抱き締めて]
[何が起ころうとしているのか、ただ二人の会話を聞いている]
[ゆっくりと銃を抜き、老人の胸元へと突きつける。
ザムエルはそれにあがらうことなく微かな言葉を続ける。]
「それよりも……。
これが終わった時に……、ハイン……さ。 生き延び……たら……。
この茶番を……終わり……。」
[途切れ途切れの言葉がとまる。老人の胸元で組んだ手が、緩む。]
…あぁ、終わらせるさ。
少なくとも、お前さんは…ここで。
[右手の人差し指に、力を込める。
消音化された銃口が、キュン…とあまりにそ
っけない音を立て、
老人の弱った心臓を、正確に貫いた。]
……違う……ルーツィアは、もう、いない……。
[かすれた呟きが、こぼれた。
違うのに。
違うのに。
なんでこうも。
重なる。
状況が。
……そんな風に煩わされていた思考を、何かが倒れる音が遮る。振り返れば]
……ユリアンっ!?
[そこには、意識を手放した、ユリアンの姿が]
[ハインリヒが銃を抜くのを見つけ]
[ブリジットがそれを見ないようにと庇って]
ハインリヒ…何を…
子供の前なのよ!銃は……!
[それだけ叫ぶように口にして]
[だけど、止められない、と確信はしていて]
殺した
[ブリジットは呟く]
[あっけなく]
[ザムエルの命は、ハインリヒによって奪われた]
[…張り詰めた空気は、途絶えない]
[目の前で起きたことに目を背けて]
……なんてことを…
[小さく呟く]
[血の、匂い。昼間と同じ、あの]
[震えるブリジットを抱き締めて]
二階に…部屋に行きましょうブリジット…
ここは…怖い、から。
[急速に糸が萎びてゆくように、居間の空気は温んでゆくようだった。だけど、ハインリヒが引き金にかけた指の辺りは、まだ黒い意志を持って、凍りついているように思えた]
……ここで倒れるかよ、お前……。
[呆れたように、呟いて。
まだ、埋葬がすんでいない事に気づけば、慣れぬ手つきでスコップを手に取り。
少女の亡骸を、土の温もりの中へと]
……ルーツィア。
[作業をどうにか終えて。
小さく、名を呼ぶ。
それは。
歌を贈ろうと思った者の名前で]
どうして、あの時……俺を。
[空を、見上げる]
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