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[神父からハンカチを受け取る。
するとハンカチに残っていたノーラの残り香がふわりと彼を包んだ。
それは少しだけ感情を抑えて冷酷な判断ばかりをしてきた彼を諌めてくれたような気がした]
あ……。
[少しだけ和らいだ感情が、神父に言葉をかけようとして、ふいに広間の方が騒がしくなった事に気付いた]
……?
何事でしょうか? 行ってみましょう。
[そういうと、神父と共に...は広間へと向かった]
ちょ、これ……。
[目に入ったのは。
昨日よりも凄絶な。
そして、自分にとっては。
かなり不可解な]
……ユリアン……?
[ぽかん、とした声が。
口をついて零れ落ちる]
……だって、
[忘れていた痛みが蘇る。
ズキズキと、右腕が痛んだ。
喉に突きつけられる冷たい感触と、鋭い痛みがあった。
それよりも、どこかが、わからないけれど、……酷く、痛かった]
違う、
ただ、
僕は……
[声が震えた。
視界が歪んだ。
頬が、熱かった]
ノーラさんも、喜ぶでしょう
[にこりと笑って、喧騒に振り返る]
[扉の向こう側]
…そうですね。行きましょうか。
何か。
[悪い予感は口にはせず]
[広間へ向かう]
[緊迫した様子には、落ち着くようにと声を*あげることになるのだが*]
[2人で広間に飛び込むと、そこではユリアンを抑えているハインリヒや、慌てているアーベル。青ざめているシスターとイレーネ。そして……]
(アマンダさん……)
[昨日と同じく、血を流して倒れているエーリッヒ。その姿が、昨晩銃で撃たれたアマンダに重なった。
鼓動が強くなった。
それまでハンカチに残っていたノーラの残り香など忘れて、真っ赤になった感情は無常に言葉を囁いていた]
……何を偉そうに弁明しているか知りませんが、結局人狼やエーリッヒさんと同じ人殺しになっただけじゃないか……。
[そうして瞳に浮かんだのは蔑みの感情――]
……ちっ!!
[ハインリヒと、ユリアンの会話も届いてはいたが、そんな内容などどうでもよかった。
本当は殺してしまおうかとも思った。だが、獣に殺されようが、人に殺されようが死体は死体で。エーリッヒが昨日アマンダを射殺したのと何の差があった、と無理矢理戒めて、エーリッヒの元まで歩きより、血にぬれるのも躊躇わずに抱えあげる]
……ったく…久々にあってみて、ちったーたくましくなったと思えば、この様とはな
[言葉こそ悪態。だが心中はそれとは違う
俯いた表情からは何も伺えなかっただろう。エーリッヒを抱えて外へと向かう]
…視る力が欲しいから、持っている人の命を奪う。
そんな事をしても、何にもならないと判っているのでしょう?
[それはもう失われたもの]
[誰のものでもなく、誰のものにもならない]
[震える声が、男の耳に届いた。今にもその喉を切り裂こうとしていたダガーの動きが止まる]
お前………
[喘ぐような声が、男の喉から漏れる]
泣いてる、のか?
[人狼は、人を殺して、泣くものなのだろうか?そんな考えが浮かぶ]
……ユリアン……。
[蒼が、陰る]
……ばかやろ。
[零れたのは、小さな呟きで。
何を、どう言えばいいのか、わからなくて。
ただ、ミハエルの声が聞こえれば。
そちらへ向けられる、鋭い視線]
……事情しらねぇんだから。
偉そうな口、きくんじゃねえよ……。
……そうだ、人殺しだ。
[口にした途端。
心が冷える。
寒い、と感じた]
正当化なんて、する気、ないよ。
僕は、僕のしたいままに、
それでも、欲しかったから、
ただ、
それだけの理由で――
[何のために、欲しかったのか。
目的と手段は、まるで、逆になってしまったようだった]
[抑えられなかった。
寒いのに、熱かった。
どうしてか、わからなかった]
[目の前で人が死んだというのに
不思議と怖れは感じない]
[連日の赤に慣れてしまったのか]
[それとも、自分もそれに飲まれてしまっているのか]
[何も判らなかった。今も判りはしない]
[誰が偽物で、誰が本物で、誰が人間で、誰が人狼で、そうして誰が人殺しなのか]
[人もまた、人を殺すのだから]
……知らない。
[子供みたいに、くしゃくしゃに歪んだ顔をしているんだろうと思った。
声は相変わらず震えて、それは、言葉になっていたか、わからない。
刃は、間近にある。
それでも、抵抗する気は、起きなかった]
[ユリアンが流した涙に、...は頭の中でプツンと何かが切れるのを実感した。
それが顔にでたのか、隣にいた神父が慌てて止めようと手を伸ばすのを振り切って、大股にユリアンに近づくと、胸倉を掴みあげた]
だったら泣くな!
どんな事情かは私は知らない! 知らないけど、今おまえがやったのは、人狼と同じ「人殺し」なんだ! 事故だろうと何だろう!
だったら泣くんじゃなくて、今後どうするか考えろ! 甘えるな! くだらない懺悔だって聞きたくないんだから!
[事情を知らないからこそ、ずっと集会所で感じていた疎外感が上乗せされた結果かもしれない。だが、それでも...にはユリアンが自分を正当化しているようにしか見えなかった]
……どんな理由であれ、死んでしまったら戻ってこないんだぞ……?
[最後の言葉は、ノーラのハンカチをじっとみながら、吐き出すように呟いた]
[とにかく急がなくてはと思った。
そのためには自分が足手纏いだから]
いかないと。
[クァ、と鳴くザフィーアに首を振る。
痛みは全身を廻り、その原因まではもう判然としなかったけれど]
選べなかった、から。
また、ふえた。
…ごめんなさい…!
[立ち上がることは出来なかったから。膝で這って]
[男は、じっと青年の顔を見つめた。今は酷く幼くすら見えるその顔を]
馬鹿野郎。
[昨夜エーリッヒに向けて言った言葉を再び吐いた。けれどそれは、ユリアンに向けてでは、なかったかもしれない]
……懺悔なら、いつでもお聞きしますよ?
[ユリアンにそう言って]
でも、クレメンスさんのほうがいいかしら。
神父様ですものね。
[何故その名を出したのかはわからない]
[ただ、彼らが話しているのを知っていたから]
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