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あはは。
まだぐるぐるする〜
[と、こちらへと飛ばされた影響だろうか。
起き上がることはないまま、話しかけられれば聞きながらも、*次第に眠りに落ちていった*]
……アヤメさん、どう、したの?
また、具合……悪くなったの?
[アヤメの様子の変化に気づくと、心配げに声をかけ、カレンを見やり。聖殿へと促されれば、大人しく*同行する*]
[ 頷きに反応するかのように答える。]
そうですね。
早く、封じられると良いのですが。
[ 何をかは言及しない。
広場へと到着すれば、少し騒がしくなっていた。
部屋に篭っていたはずの長老がまた、姿を見せていた。]
色々、か……。
[共に育ってきたのに、知らない事も多い姉貴分と、その4枚の翼を眺める]
ああ、翼を半分ずっと封じるなんていう事をしていれば、無理が出るだろうね。今はいいならば、いいけれど。無茶はしないようにね。
……どうした?
[アヤメの様子に一瞬首を傾げるが、エリカが村へ行こうと顔を動かすのを見れば、構わずオーフェンを促して、村の広場へと向かうだろうか]
森→広場
…やっぱり、疲れてたのかね?
[起こさぬよう、小さく呟いて。それなりの時間を掛けて羽根を繕う。なかなか起きた様子が見られなければ、更に念入りに。
それでも起きる様子が見られなければ、羽根を仕舞って、枝から飛び降りる。
その際に手に掠った実が枯れたのには気付きもせず、ラスの顔を覗きこみ、反応が無ければ揺り起こす]
流石にそろそろ体力は戻ったか?
無理そうなら、まだ眠ってても構わないけどさ。
[訊ね、了承が得られれば、また湖の縁へと運ばれていき、そこでラスと*別れる*ことになるだろう]
エリィさんの、力の、こと
知ってる人……多い……んだ
[カレンに促されれば、広場に向かって歩き出す。体調の不調を悟られないよう、独り少し離れて]
スティーヴと……ケイジか。
[またケイジの名が出たな、と考え、昨日長老と話しをしていたことを思い出せば、そのことを口に出すだろうか。そんなこんなを話しながら、森を抜け、広場にたどりつく。
広場はすでに騒がしく。聖殿のそばには長老が見えた。周りの人間の幾人かは、こちらをあからさまにじろじろと見つめてきた。
その場に流れる雰囲気が気に入らず、眉を寄せる。
長老の傍に控える聖殿の人間が、ネロを見て何か言うと、長老と共に近づいてきた]
そう、だね。
本来ならば、隠しておくべきだったのだろうけれど。
[実際に狙われた今となっては、言葉は重く染みる。
全くと言っていい程に、気づけなかったのだから]
誘きだす餌にしても、脆弱過ぎたかな。
[呟きには自嘲が含まれる。
距離が置かれたのに気づいて、歩みが速かったかと振り返るも、広場に入れば、ざわめきに意識は逸らされた]
[広場に到着すれば、聖殿の人を連れ近づいてくる長老を見ながら]
……なんか、好きじゃない……あの人
[ぼそりとつぶやき。彼らの纏う空気に、少し嫌な予感がした]
[こちらにやってきた聖殿の護衛はネロを封印するのだと告げると、有無を言わさず赤い髪の少年の腕を捕らえ、連れて行く。向かう先に儀式の準備はすでに整っており]
待て。……その理由、は?
[連れて行かれるネロを追い、長老に理由を問えば、長老はその特異な思考故だと語る。きれいは汚いと言っていたと。善いものをそのままよしとしないその心に、虚の入り込む隙間ができたのではないか、と。そして翼を失った異端であることも虚に付け込まれる要素ではないかと。
反論する暇も与えられず、ネロは押さえつけられ、封印の言霊が紡がれ始める]
―――…、
[封印の儀式を目にするのは初めてだった。
無意識にか、己の胸元を掴む。
反論の言葉を口にしなかったのは、疑惑の心が少なからずあったがゆえに]
[儀式を妨げることを恐れた護衛におさえられ、ネロの表情は見えなかった。
言霊と共に光の陣がネロを中心に紡がれ、やがてその姿を飲み込む激しい渦となる。
やがて光が消えたとき、ネロの姿はなく。赤い羽根が、ひらり、ひらりと舞うのみだった]
え……ネロを、封印……するって……?
[思わず耳を疑う。理由を問うカレンの声に、返ってきた言葉はすでに決定事項のよう。リディアが封印された時の、狐の言葉が頭を過ぎる]
……長老に、好かれているか……どうか……
[ぎり、と歯を軋ませ、連行されるネロの背中に向かって駆け出そうとするが、膝から力が抜け、崩れ落ちる。朦朧とする意識の中、封印の儀式が進んで行くのがぼんやりと視界に映った]
心の中のことなど……証拠にはならない。
それにそれでは、翼を失ったものは皆怪しいと言っていることになる。
[長老の言葉には冷たい声で反論する。といって、ネロではないと確として言えるものも持たず。護衛に抑えられながら、半ばぼうとした様子で、封印の儀を見届けた。儀式が終われば護衛の手は離れる。]
[儀式の終わった後。
長老が聖殿へと下がる前に、
ゆっくりと足取りで、歩み出た]
――……お話が、長老殿。
[先日の会話を思い出しながら、口を開く]
私には、結界樹に封じられた者を、見分ける力が有ります。
[変わらぬ表情、淡々とした声。
敢えて、大衆の前で告白する事を選んだ。
さざなみのように、ざわめきが広がっていく]
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