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[ゲルダからの弁明か否定、説明はあったかも知れないけど、それはオレの頭には入って来なかった。
ああダメだ、我慢出来ない。
俯いて肩を震わせる様子は泣くのを我慢してるようにも見えたかな。
オレは我慢していた熱い吐息を吐くと、有無を言わさずゲルダを押し倒していた。
垂れ流していた長い髪が、周囲の視界を遮るように流れる]
――――ごめんゲルダ、オレ、我慢出来ねぇ。
[謝罪は口にしていたけど、口許には笑みが張り付いて。
瞳は翡翠から本紫と代わり、笑んだ口からは獣の牙が覗いていた。
ゲルダの表情が変わるかどうかのほんの一瞬の間。
その間にオレはゲルダの喉に口を寄せる]
っふ、ぅん。
ん、く。んん、っは、ぁ。
[噛み切った喉の肉を咀嚼して飲み込み。
溢れる雫を口をつけて飲み下す。
漏れる声がゲルダにまだ聞こえてたなら、艶のある男性的ものに聞こえたことだろう。
ゲルダの抵抗があったとしても、獣の力を行使したオレの身体はびくともしない。
引っかき傷ならついただろうけど、ついたとしても、それだけだった]
はぁ……ゲルダは甘くて柔らかいな。
クレメンスの時よりも数段、好い。
[陶酔するような熱い息を吐き、一旦ゲルダから身体を離して起き上がると、オレはゲルダの身体も起こして蒼花を求めた]
[ちいさな身体はライヒアルトの腕にすっぽりと納まるか。
抵抗らしい抵抗はなく、動きはぴたりと止む]
悪いのは、私。
[悪くないという彼に言われても罪の意識が頷くのを邪魔する]
私の、味方。
――…もう、居ないの。
私にはもう誰も居ない。
[徐々にではあるが蘇る記憶。
大事な事を言わなかったから失われた存在があった]
おにいさま……。
[兄とは別の彼の腕の中で小さく紡ぎその胸に縋るように指先が触れる。
このぬくもりを知っていた。
とても大事な人だったことが思い出される]
――…見ぃーっけ。
[ゲルダの後ろ首辺りに花を見つけると、オレは牙を剥きながら、にぃと笑った。
オレは灯台の壁に背を預け、ゲルダを後ろから抱き締めるようにして自分に凭れかけさせながら、首とその周辺に牙を当てる。
ゆっくり、少しずつ。削ぎ落とすようにしながら貪っていった]
んっ、ふ。
ふ、ふふふ、ははは……。
ダメだぁゲルダ、止めらんないよ。
[既に物言わぬゲルダに語りかけながら、オレは笑った。
花という極上の餌(エ)。
友という大切な人。
悦びが先行して悲しみが置いてけぼり。
泣くって、そういやどうやるんだったっけな]
[オレは難しい感情とかを全部投げ捨てて。
人の姿のままで衝動に抗わず、ゲルダをずっと貪り*続けた*]
ゲ、ルダ、さん…
どこに…っ、いるの…?
[灯台の傍まで辿り着き、足を止める。
恐らく生まれて初めての全力疾走に、悲鳴をあげる胸は呼吸すらろくにさせてくれなくて。
それでも、蒼花である彼女を探す為に、その名を呼んで、灯台へと近付いた。]
[どこからか聞こえた、誰かの恍惚とした笑い声と。
辺りの空気を染める鉄錆の臭い。
灯台に近付いていった自分が先に気付いたのは、どちらだろうか。
そのどちらにも導かれるように、そちらに足を向けて。
見たものは、頭ではもうわかっていた、光景。]
……エルゼ、さん…
ゲルダさんを、食べてる、の?
どう、して。
[答えすら、わかりきった問いを、投げかけた。**]
悪くないんだ。
許されないなんてことは、絶対にない。
[抵抗はなく、腕の中に小さな身体を抱きこめて。
弟妹達を落ち着かせる時のように、そっと頭を背中を撫でながら何度も繰り返した。
これもまた、ナータが教えてくれたものだ]
俺もいつまでもナータの味方だから。
何があっても諦めないから。
ねえ、信じて。お願い。
[片手を胸元まで引き戻して。縋るような指の上から重ねた]
[まるで子供に言い聞かせるようなライヒアルトの声。
背をなでるその手からはそのひとの優しさが伝わるかのよう。
味方だと紡ぐ彼が誰であるか私は知っている。
信じてという何処か切実な願いの後、重なる其の手。
おずおずと彼の指に自らの指を絡める頃には
其の手は少女のものではなく、生前と変わらぬくらいの大きさか。
ライヒアルトの手よりも少しだけ小さく細い指先に力が籠もる]
――…また、私を甘やかす。
[朧であった記憶は既に元に戻っていて]
ラーイの事、私はずっと信じてる。
[そろりと顔をあげれば焦がれた深緑が菫に映りこむ。
会いたいと思っていた彼に微笑む姿はいつもと変わらぬもの]
守れなくて、ごめんね。
[六歳の頃の姿になったのはその時が一番養父に甘えられたから。
怪我の痛みに苛まれても歩く事さえ儘ならずとも
忙しいのに時間を割いてくれた養父の愛情を感じられたから。
寂しがりで甘えたなナターリエはそれがとても嬉しかった。
罪を犯したと知りながら見捨てなかった養父――。
痛みから逃げての後退であったのに
痛みを知った頃に戻ったのは皮肉なものだったけど。
ライヒアルトやクレメンスに会えないと思っていた。
顔向けできぬと思っていたから知らず残る存在へと意識が向いただけ。
忘れたいと思ったわけではないけど、何処かで逃げていたのも事実]
―灯台傍―
[声が届いた。
花が疼く。それは、矢張り痛みを伝える。
――逃がしたいと思うから。
だけれど、そんなことが言えるはずもなく、ゆっくり顔を上げた]
うん、居るよ。大丈夫。
…? そういえばエルはどうしてここに?
[落ちたり、気絶したり。
そんなことするわけないよ、なんて言えるのは、時が経ったから。
墓参りにも頷いたけれど、なんでここにいるのだろうと今更思って聞いた。
答えを聞いて、アーベルは後で真剣にどうにかしようと思ったのは仕方のない話]
いきなり、何言って
[隣に座るエルゼリートに顔を向ける。
言いかけた言葉は、蒼花と言葉にされて、喉の奥でとどまる。
選ぶべきは何か。
ずきずきと痛む花に、思考が乱れる。
悲しませたのだろうか。
だけれど、そうだ、一番良いのは――
選ぶのは弁明ではなく、罪悪感など感じさせないようにする言葉。
口にするたびに、痛みが襲う。食われるなと、殺せと、叫ぶように]
ばれちゃったのか。
だって、僕は死にたくなかったし。
言わなければ他の人が死ぬと思ってたんだよ。
エルがどうかなんて知らないけど、…そうだね、疑ってたのかな。
[聞いていないのかもしれないけれど、なんでもないことのように、言ってみせる。
少しの震えはあったかもしれないけれど――]
[だけれど、体が倒されて。
力の差はわかりきっていた。
抵抗などはするつもりもなかったのに、体はそうしろと望む。
ナイフを置いてきてよかったと、思った。
我慢出来ない。
告げられた言葉に、表情に、息を呑む。
あぁ、本当に人狼だったのだ。
そう理解して、"殺さなければいけない存在"だとはっきり認識して。
衝動に抗っていなくてよかったと、わずかに残った、自分の意識が考えた]
[手が押しのけようとしたけれど、それは遅い。
刃の入る痛みではない、喉に歯が食い込むその痛みに、声ならぬ悲鳴があがる。
息が荒い。
止められない。
痣の与える痛みと、獣の牙が与える痛みに挟まれて、意識が休息に薄れてゆく。
もう、抵抗していると自分で認識することも出来なかった。
自分を食べている、大切な友の声が聞こえる。
何を言っているのかはわからないけれど、苦しんでいるようではなかったから、少しほっとした。
身体はなすがままに動き、抵抗の力は失われてゆく。
少しずつ痣が削られるからか、意識は少し戻ってゆく。
痛い、痛い。
それしか感じられなかったけれど、名前を呼ぼうと口を開こうとした。
だけれどそれは、気付かれることも、空気を震えさせることもない。感情も曖昧なままに、命が潰えた。
あとはただ人形のように、貪られながらあたたかさを失ってゆくだけ]
ナータ?
[気がつけば、手の下の指の感触が変わっていた。>>+53
回した腕の位置もずれている。自分も良く覚えているナータの姿]
……甘やかされてきた分は甘やかし返さないと。
こんなんじゃ、全然足りないよ。
信じてくれてありがとう。
[菫色の微笑を見て、泣き笑いの表情で背中を抱く腕に力を込めた]
ううん。俺こそ。
苦しめるばかりでごめん。
こうなるまで何もできなくて、ごめんなさい……。
―そして今―
[食われてゆく己の身体を、食べているエルゼリートの姿を、見下ろす。見下ろすということは自分は立っているということで。
先ほどまで聞こえていた言葉が今になって、しっかりと理解できてくる。
といっても、美味しいとかそういうものだったけれど]
そりゃ僕まだ20代だからさ…。いくらなんでも朱花よりは美味しいと思うよ。失礼じゃないかい、エル。
[聞こえはしないのだろうし、聞かせるつもりもないけれど、そんな事を呟いた。
寧ろ自分がクレメンスに対して失礼なことを言っている**]
私はラーイほど甘やかしてないもの。
[拗ねたような口調になってしまうのは照れ隠しに他ならない。
けれど其れも直ぐに消えて嬉しそうな笑みが浮かぶ]
十分過ぎるくらい甘やかされてるよ。
……あの、ね。
[抱きしめられるままに身体を寄せて内緒話をするかのように
ライヒアルト>>+59の耳朶へとくちびるを寄せる]
迎えにきてくれて嬉しかった。
ありがとう、ラーイ。
[何となく恥ずかしいから顔は見ないで
その代わりに絡めたその手をぎゅっと握る]
ラーイは悪くないよ。
だから、謝らないで……。
[ナータの心が、砕けてしまっていたのでなければ。
今はそれで満足しておかなければと思った]
[蒼花を喰らうもう一人の感情も流れ込んできてはいる。
自分だけのものだと、誰にも譲らないと、笑っている。
誰よりも大切だったから、そうするのだというのが分かった。
黒い獣は、リートは、そうは望めなかったけれど。
もう一人自身もそうと気づけていなくても。共感できた。
彼は、誰が止めてくれるのだろう……]
そうかなぁ。
[拗ねたような口調に涙のない笑いを誘われた。>>+61
耳朶に唇が近づくと、伝わる衝動のせいではなく胸がドキリとした]
俺の、我儘でもある、から。
感謝されるような、ことじゃ。
分かった。もう言わない。
けどそれなら、ナータも謝らないで。……お願い。
[絡んだ手をぎゅっと握り返して。
耳朶ではなく、伏せられたままの菫色の隣に唇を寄せ返す]
……あんまり待たせると、クレム兄も拗ねる、かも。
行こう?
[少しの時間が過ぎた後、少し赤い顔でそう*言った*]
そうよ。
[笑う気配>>+63に少しだけほっとする]
ラーイが我が儘なんて珍しい。
それでもね、嬉しかったから。
[目覚めて最初に会ったのがライヒアルトだったから
女は今この姿を取り戻した。
クレメンスであったなら多分ちいさなままだっただろう]
それなら、私も言わないようにする。
[彼のお願いに弱いからこくと頷きを向ける。
握り返される手が嬉しくてくちびるは笑みを形作っていた。
目許へと触れるのは何であったか。
伏せた睫毛が微かに震える]
[そろと目を開けライヒアルトへと視線を向ければ
彼の肌を染める色が見えて]
――…ええ。
おにいさまを待たせてはいけないわね。
[上擦るような音が混じるのは照れの証か。
女の目許には仄かに朱が刷かれている。
行こう、という彼に頷いて繋いだ手はそのままに]
ねぇ、ラーイ。
……これからも一緒にいて、いいのかな。
[そろと立ち上がり問う声は控えめなもの。
過ぎた依存――甘えが彼にとって邪魔にはならないかと
案じて向けたものだけど如何響くかは分からない**]
[二人についていきながら、エルゼリートがゲルダを食べている姿が見えた。
ブリジットがエルゼリートに問いかけていた。
自分は、懐からタオルにくるんだ包丁を手にして]
エルゼさんがエーファを食べたの?
[返答がどうでも、殺すつもりだったけども]
ブリジットさん、ごめん、なさい…
無理だよ、誰かに、なんて…
[エーファにより近いしゃべり方で謝罪の言葉を。
タオルにくるんだままの包丁を手に、ゆっくりエルゼリートの方に*近づいていった*]
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