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―竜都の入り口近く―
[ぎゅん、と、鋭く青白い、平たい板のような光が伸び走る。
それは真っ直ぐではなく、丁度90度の角度で何度も曲がりながら、縦横無尽に物凄いスピードで進む。
パリパリとした音を残しながら、光は一点で止まるように集まると、バリっと太い音を立てて弾ける。
瞬間、その場には少女が立っていた。]
…ふぅ。
[バサリ、紅い髪と紅いマントが揺れる。
小さく口をあけて息を吐くと、先が二股に分かれた舌がチロリと出、自身の上唇を湿らせて引っ込んだ。
マントの下、肩に大きな金属の肩当が付いており、そこから鎖が上半身を流れ巻かれていて、体を動かすたびにじゃらりと音がする。]
[手と手を合わせて手首でまわしてコキリと音をさせた後
少し背伸びをして回りを見渡し、きゅ、と、人差し指一本で眼鏡の真ん中を押し上げる。]
ここなら…不安もありません。
さぁ我が王、こちらへ。
[小さく言って、手を上へと伸ばす。
その場に、翼を生やした蛇が現れたのはほんの一瞬後の話**]
■名前:Emilie・Apato(エミーリェ・アパト):愛称「ミリィ」
■属性:雷撃
■年齢:18程度/実際は大分歳。
■刻印:無
■経歴:雷竜王の乳母兼教育役で、所謂お局様。何事もパキッとしていないと気に入らない性格なので、側近連中にはあまり好かれていないらしいけれど、雷竜王とはそこそこ上手く仲良くやっている。
[とにかく急いで竜皇殿へと戻った。
荷物は結局その庭の片隅に置き去りとなってしまうのだが]
そういえば。
具体的になにをすれば良いのかは聞いていなかった。
[息を整えている間、今更のように*呟きを零す*]
11人目、精神竜 アーベル がやってきました。
[碧虹の峡谷。
砂漠の中に落ちた青玉の如く煌く青の七色、その根元に佇む青年が深く頭を垂れる]
……御意。
全ては王の御心のままに。
[精神の竜王の領域たるこの地では彼の王の言葉は心話で伝えられる。
それを受けた青年が返したのは従順な意思と言葉と態度。
王の心の気配が消えるまで頭は下げられたまま、雨に濡れた青い髪が項に張り付き、踊る日差しが色とりどりの青玉と精霊銀の連なる鎖に反射する。
しゃらりと瀟洒な音を立てる銀鎖は、やがて上げられた顔にかかる細い銀縁の眼鏡へと続いていた]
[王と秘書は気配なく竜皇殿に辿り着く。
随行者名簿にはいつの間にか以下が*記載されていた*]
■名前:アーベル=ケシェット(Abel=Keshet)
■属性:精神(エインシェント種)
■年齢:外見20代後半/実年齢1000近く
■刻印:有/背の中央やや左。
■経歴:虹竜王の秘書として同行する青年。
精神領領域で【心の間】と呼ばれる知識の宝庫を管理する司書。
常にかけている銀眼鏡は他者の心を覗き込まない為の封印であり、レンズ越しの瞳は紺碧に見える。
/*
裏の意味は秘なる書、すなわち口伝として秘される知識を司る書。
今回の会議で起こるかもしれない出来事を記憶する為、随行者に選ばれた。
真実の瞳の色を知る者は少なく、知る者は引き換えに何かしらの秘密を覗かれている。
12人目、影輝竜 ノーラ がやってきました。
[ 影輝に属する竜が郷。
其処は陽にも月にも遠く、近しき場所だ。
淡く周囲を包む闇に浮かぶ大小の光もまた淡く、まるで数多の螢が舞い踊るかの如く、宙を漂う。生まれては消え、現れては還る事を繰り返すさまは、さながら生の縮図であった。しかし闇は影であり、光は生命ではない。
天を目指さず鋭さはなく、地から離れゆくなだらかな傾斜。
その頂点、小高い丘に佇むものがある。
薄闇を一際淡くした茶に近い髪は首よりも低い位置で結ばれ、長く伸びる。
冥闇を一層濃くした漆黒の瞳は左だけが露であり、左は髪の下。特徴のない顔を目元の黒子が印象付ける。照らす光の仄かさも相俟って、眼を伏せた表情は憂いを帯びて見えた。
腰に巻いた紫紺の布は足首までも届く長さ。同色の上着は丈が短く、腹部が覗く。上着の布地は身体にフィットするものでありながら、羽織った黒のショールに遮られて、そのラインの仔細は窺い難い。
風は吹かぬというに、漂う光と闇の合間で、纏った布は揺らめいていた。]
「エレオノーレ」
[ 静寂の帳を裂いたのは、張りのある男の声だ。
ゆっくりと振り返った先、深き夜を思わす髪と明けの空を宿す瞳がある。身に纏うは何物にも穢されぬ黒、唯一色。向かい合う二人の面差しは何処か似通っていたが、決定的な酷似点があるわけではなかった。
影輝の竜族の長、イズマルーム。
その大層な肩書きに相応しくない、有り触れた青年の姿をした彼は、些か胡乱げに言う。]
「虚竜王の気紛れだ。往くぞ」
[ 端的な一言。それ以上の言葉は次がれず、事前の説明は何も為されてはいない。するのも面倒なのか、せずとも理解すると思っているのか。両方だろう。
普段はノーラと呼んでいるその者を、正式な名で呼ぶのは改まった事である証。
それと先の言のみで、十分だった。
傍に在りし時は、竜の概念としても、決して短くはないのだから。]
[ 了承を示す微かな頷きすら見ず、影輝王は踵を返した。
放浪癖のある彼が、こうして己が郷に帰るのも久し振りの事だ。為さねばならぬことも、多くあるのだろうと思われた。
頭を垂れて形式的な一礼をした後、ノーラは果て無き天を仰ぐ。
左の瞳に映り込む、螢火の群れ。
光の軌跡を辿る眼差しは星詠みの神子に似た態であった。
しかし、もしそうであれば、其処より齎されるであろうものを告げる音は無い。そして、告げるべき相手の背は遠くなりつつある。
後を追うように一歩踏み出すと、翻る深緋。
淡い闇に溶ける燐光と同じく、その姿は影の中に埋没した。]
[*随行者名簿には、以下のように記される*]
■名前:エレオノーレ Eleonore(通称:ノーラ)
■属性:影輝
■年齢:20代半ば/1000歳?
■刻印:有/右半身の何処か
■経歴:影輝王に付き従う影。
顔の右半分は髪に隠れており、男とも女とも断じ難い雰囲気を持つ。
常に彼の傍にあるというわけでもないらしく、螢火の丘に赴けば大抵は姿を見せる。
歳を訊ねられれば、今も昔も1000歳と答えるのみ。
/*
身に纏う衣装>>74は中東風。
放浪癖のある長に付き従っている為、人間界にも時折現れます。影であるが故に、その存在は人には捉え難いですが、同族であれば逆に捉え易いかもしれません。
13人目、氷破竜 ブリジット がやってきました。
「ねえ、ブリジット。お願いがあるのだけれど…」
[氷霧の園の、そのまた奥。凍て付くことのない水が湧き出る、泉の傍。
穏やかそうな、それでいて困ったような表情の少女が一人、傍らの人影へと語りかける]
……また、みかんでも食べたくなりました?
[泉に浸していた手を上げて軽く振る。
そして幾分か、からかう様な微笑みで。少女――氷竜王、アウロラに視線を返した]
[氷竜の王は、ゆるりと首を振って]
「みかんも良いですけれど、それはまた後で。
……実はね、今度、竜王会議があるのだけれど。
――彼の、虚竜の王がいらっしゃるそうなの」
「天気は、置いておいて。
……もう、分かっていると思うけれど。今回も、随行してくれませんか?」
[氷竜の王は穏やな声で、微かに首を傾げ、呟く。
オーロラのように色が巡る瞳は、まっすぐとブリジットの瞳を見つめている]
王のご命令とあれば、この老体に幾らでも鞭を打ちますとも。
[穏やかに微笑み、服の両裾を摘んで一礼した]
[随行者名簿には、以下のように*記されるだろう*]
■名前:ブリジット=S=フルラージュ(Brigitte=S=Fleurage)
■属性:氷破
■年齢:外見10代後半〜20代前半/実年齢〜不明(大分歳)
■刻印:無
■経歴:氷竜王アウロラの眷属であり、氷霧の園に住む氷竜が一人。
あまり氷霧の園を出ない氷竜では珍しく、郷の中をよく巡る、割と変わり者。
氷の力を宿らせた保冷道具などを他竜へ提供し、その対価として他の領域の物を
氷霧の園へと持ち帰り、楽しんでいる。
そういった理由もあり、外交役としてアウロラの使いとして出ることも多い。
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