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― 雑貨屋前 ―
[確かに復讐と考えれば可愛いものだけれど……と、
1mmほど眉を寄せてから、品物を受け取る。
品物をポケットへと入れていると、目に留まるぶち猫。
寄った眉は1mm元に戻った。
腰を落として、その喉を撫でようとすれば、後ろから男の声。]
アーベルさん、おはようございます。
[振り返ると、相変わらず常と変わらない挨拶を一つ。]
……森の方も、幾つか樹の枝が折れたりはしてましたね。
[そして港の被害の話題から、
自分に向けられた問いかけは
森のことだろうと思い込んだような返答を。]
―雑貨屋―
ツィンもおはような。
[ぶち猫に手を伸ばして頭を撫でる]
クロエは昨日の方が大変だっただろ。
…あいつも平気だったんだか。
[軽く笑って流す。後半は独り言のよに呟いた]
ああ、そうだ。シャツを一枚くれ。
着替えが足りなくなっちゃってさ。
ついでに煙草もあれば。
―教会前―
[煙草が短くなる頃、火を消した]
ちぃと出て来るわ。
留守は頼んだ。
[教会の中の子供に声を掛け。
傷付いた壁をちらと見てから、教会を離れて歩き出す]
―雑貨屋―
[男二人が猫の前に屈む構図、はスルーしてもらって。
森の被害を聞けば、そっちもか、と息を吐く]
予想以上に早かったですね、嵐。
あんな規模になるとも思いませんでしたよ。
家の方とかは大丈夫でした?
─雑貨屋・前─
[ライヒアルトの微妙な表情の動きには、さすがに気づけない。
ぶち猫の方は、何か察していたかも知れないが]
あー……うん、まあ。
でも、最初の内はカヤがいてくれたから、何とか。
[軽く流された事に、ほっとしつつ、こう返す。
後半の、独り言めいた部分には一度瞬き。
それから、もう一人の幼馴染の家の方へ軽く、視線が向いたやも]
着替え? 足りなくって、何かあったん?
― 雑貨屋前 ―
…――家、ですか。
[アーベルに撫でられて、
目を細めているだろうぶち猫にあわすように
碧の眸を細めていた男は、少し考え込むように顎に手をあて]
多分、大丈夫だったかと。
[少なくとも朝見回った限りは、大きな損傷はなかった筈で。
男は自宅に対して、それ以上の頓着はなく]
他の方の「家は」大丈夫なら良いのですけど。
[船は駄目だろうと思っているが故に、
「家は」と云う学者は、
人にも被害が出てるとはまだ聴いていなかった。]
―雑貨屋前―
そうか。なら良かった。
って、カヤはあの雨の中を戻ったのか?
[ドックの方を見る。船が全滅したのなら、誰かしらが当然のように行っているだろうから、平気だとは思うが。
それから従妹の視線を追いかけ、フッと息を吐いて元に戻した]
ああ、元から数持ってきてなかったんだけど。
ルーミィさんが雨でドレス濡らしちゃってね。
[その結果得られた事実を思い出し、少しばかり遠い目になった]
―自宅―
[ダーヴィッドはまだこの家に居るのだろうか。
もしかしたらヴィリーと一緒にでていったのかもしれないが、きょろりと周囲を見渡しても姿が見えないから、まあいいかと、思考を投げた。]
……外の被害、と……ご飯……
[のそのそと動き出して家の周囲を見れば、嵐で運ばれてきたゴミが落ちているのが見えて僅かに吐息をもらす。
やれやれと肩をすくめながら、あとで片付けようと歩き出した所で、こちらに向かって歩いてくる自警団の人を見つけた。]
ん、おはよー…… え?
人が……? え? はい?
[自警団長が団員にむけた指示を聞き。
嵐で死んだのだと思った人がそうではなさそうなことや、伝承に基づいたなんたらかんたらとか、すこしばかり理解不能な言葉に疑問符を飛ばしている。]
――えーっと、とりあえず宿にいけばいいの?
[きょとりと首をかしげ。
まあご飯食べに行くしと、頷いて立ち去って行く団員を見送る。]
―雑貨屋前―
そうですか。
家の被害は聞きませんでしたね。
船と…人のは、痛ましいばかりですけれど。
[どうせすぐ噂になる。
躊躇しかけたが構わず言葉を続けた]
[広場を横切り、男が向かったのは港の方向]
―港―
あーぁ。
思った以上にひでぇな。
[荒れた海と、船の惨状にがしと頭を掻いた]
こりゃぁ当分、死体運んでもらうのも無理か。
[単に死人の身元が分かれば家族の元へ、という意味だが、これだけだとただ物騒に聞こえることだろう。
実際通り掛かった漁師にぎょっとした目で見られた]
[それは数年前、父の記憶。
青白く筋を立て、息も絶え絶えに横たわる。
怪我人には到底場違いな、深く掘られた土の中で。
「手厚く頼みましたよ、我等が愛する父に安らかな眠りを。」
声を合図に、まだ息のある人間に土がかけられていく。
弟たちに気圧された、あるいは金に踊らされた使用人たちによって]
…っ、こんなことが許されると思ってるのか!
ジェラルダインの名を汚しているのはお前達の方だ!
[数人に捕まれた腕を振り解こうとするも叶わない。
その声に振り返る姿ひとつ。
「待って。……忘れ物。一緒に埋めてあげなきゃ。」
言いながら近寄ってくる悪魔。
唐突に頭に衝撃が走る。視界がぐらりと歪む]
───回想───
[全ての本を読み終えると、気がついたかのようにお腹すいたーとわめき、残っているスープを飲み干して]
わ。雨すごいね。
[とか、今更ながらに軽く驚いた。
食事を終えると、新たに読める本は無いかとまた散策。子供たちが珍獣がいるような目で、なんか結構な数の視線が届いてきていたが、少女は全く気にしないで、時間をつぶしていた]
[さて、それから更に数刻。
夕飯時のことだ。
まるで計ったかのように腹の虫が可愛くころころと鳴って、少女は口を開けた]
あ。帰らなくちゃ。
ライヒアルトと、夕飯は宿屋行ってデザート食べる約束しているんだもん。
[などと言い出し、数名の子供たちの制止の声も聞かずに、少女はまだ雨足が弱まっていない時間に外に飛び出ていた]
─雑貨屋・前─
[ぶち猫、撫でられご満悦状態。
目を細めて喉を鳴らす様子は、そこだけ見れば平和そのもの]
うん……色々、心配だから、って。
こっち落ち着いたら、お菓子持って様子見に行こうかな、とは思ってるけど。
[引き止める余裕がこちらになかった事は察せるだろうから、そこには触れずに]
そか、ルーミィさんに。
着替えあってよかった……の、かなぁ。
[気づいてなかったとは思いも寄らぬため、遠い目の理由はわからないまま。
取りあえず、頼まれたものを用意しよう、と思った所に聞こえた言葉に一つ、瞬いた]
……人の……被害?
― 雑貨屋前 ―
[ぶち猫の喉を少し擽って、ゆっくりと身を起こす。]
ルーミィさん…――嗚呼。
[アーベルの口からでた人の名に、少し漏れる声。
大学の下級生であったその人が、男性であることは知っている。
彼のような人に、雷に対する好き嫌いの統計をとると、
どのような結果になるのだろうと、思考が飛ぶ。]
…――?
[しかしながら飛んだ思考はアーベルの「人のは」の言葉に、
此処に戻ってきたようで。
但し性格には意味を捉えきっていないと、
説明を求めるような眼差しを向けた。]
「いい年をして、狩猟になんて出るからいけないんだ。」
「いやなんというか、本当に傑作ですね。
おかげで手間が省けたわけですが。…いやだなあ、私の差し金ではありませんよ。」
「ああ、そんな話は後だ後!
さあ、さっさと帰って盛大に弔ってやろう。亡き父と兄も、きっとそう願われているに違いない。」
声が去った後、形ばかりに連れて来られた神父が震えながら十字を切る姿があれど、知る者はなし。
───回想───
[夕飯時。
まだ、時刻としてはそう遅い時間ではないが、激しい雷雨が降りしきる中を進むのは、闇の中を歩くのと同様、一寸先すら見えないぐらいの視界だった。
水がどんどん全身を濡らしていき、風がびゅんびゅんと通り過ぎていく。
このような状態で、まともに道なんて分かるはずもないような気さえするが、それでも少女は進んだ]
へくち!
[大きくくしゃみをすると、そこから水が流れ込んできて、軽く息を吸えない状態になったが、それでも少女は進む。
───やがて、そう遅くも無い時間に少女はライヒアルトの家へと戻っていった]
───回想───
[全身をぐっしょりと濡らしながらも、少女は家に着いたと同時に、大声でライヒアルトの名を叫ぶ]
ライヒアルトー。
夕飯だよー。デザート食べに行こー。
[一歩歩くごとに、ぐしょぐしょの衣服がまとわりついてくるのが不快だったが、それでも少女はゆっくりと徘徊して、ライヒアルトの名を叫ぶ]
ライヒアルトー?
何処行ったのー?
[ライヒアルトの姿はまだ此処には無い。
彼が帰ってくるのは、雨足が弱まった夜半すぎのことだ。
当然のことながら、少女がそれを知ることは無い]
―雑貨屋前―
…気持ちは分かるけどな。
それでいいんじゃないか。向こうも大変だろうし。
風邪引かれるよりは良かったはず。多分。
[色々と止めようがなかったのだろうと頷いてみせ。
苦笑混じりにもう一度頷いてから]
船と一緒に上がったって。
親父さんの所に泊まっていた人らしいよ。
どうも嵐だけのせいじゃないらしいけど…自衛団が調べてるっていうから、後で説明があると思う。
[瞬きと、無言の質問に答えた。
後半が曖昧になるのは、伝聞なせいもあっただろう]
───回想───
ライヒ……アルト?
いないの……?
[声のトーンは段々と落ちていき、表情は見て分かるぐらいに落ち込んでいった]
嘘。
約束したんだもん。
夕飯は宿屋で食べるって。
いいって言ってくれたんだもん。
[濡れねずみのまま、少女はぺたんとしりもちをついた]
約束……したんだよ。
私を置いて、どっかに行かないんだもん……。
───回想───
[───……遠い昔の話]
[少女が見ていたものは]
[遠ざかる少年の背中]
[少女はそれをずっと見つめていた]
[疑うなんて思ったことも無かった]
[ずっと待っていれば、いつか帰ってきてくれるのだと思っていた]
[少女は待っていた]
[ずっとずっと待っていた……───]
[喉の渇きに目を覚ます。
それもそうだ、眠りについてほぼ一日経過してしまっているのだから。体を伸ばしながら部屋を出る]
あー、リッキーおはよう。水貰える?
[なにやらばたばたしている部屋の様子に、少し眉を顰め]
……どした?
[水を受け取り、カウンターに腰掛けた]
─雑貨屋・前─
うん。お茶しようね、って約束もしたし。
[同い年の幼馴染との『約束』を思い出しつつ頷く。
風邪引くよりは、という言葉には、だね、と頷いて]
人が……嵐のせいだけじゃないって……。
[どこか不穏な話に眉が寄る。
不安げな様子に気づいたぶち猫が、なぁ、と案ずるように鳴いた]
───早朝───
[いつしか少女は眠っていた。
自分の膝を丸めるように、小さな姿勢で部屋の片隅で震えながら。
服は変えていなかった。
床は水を吸った服から流れ落ちた水で濡れている。
夏とはいえ、このような服装でこのような場所で眠っていたのならば相当に寒い]
うう……。
[それでも少女は、目を覚ますことなく、目の端に涙を浮かべながらずっと眠っている。
ただ誰にも気づかれること無く、ずっと]
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