100 緋くさざめく月光海
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今度は一体…?
[丁度通り掛かったウェンデル>>56に問い掛けると、行かない方が良い、と忠告された]
…そ、う。手は足りているの?
なら、このまま部屋にいます。
[敢えて見たいとは思わなかった。
力仕事には向かず、女性の手なら既にカヤがいるという。集会場の造りにも詳しくはないので、あまり役に立ちそうではなかったのも事実。
疑念の素になりうるという思考も回らず、楽な言葉に乗ってしまった]
(84) 2016/08/10(Wed) 17:01:16
[部屋の中に戻ると再びノートを開いてシワを伸ばし、ペンを手に取った。
旅人に聞いた「狼に育てられた子供の話」から着想を得て書き始めた「人の言葉を話す狼と少女の物語」は、中盤。足を怪我した少女が、罠を外してくれた狼と並んで話している場面だ]
―…狼は、輝く瞳で少女を見つめて…―
[こんな話を書いているからか、狼は怖くない。否、遺体を直視していないため、怖くないと思うことにまだ成功している。
怖いのは、伝承の中にある「狼を探すために殺してゆく」こと。誰かを殺すのも、殺されるのも、今はまだ嫌だった。
嫌だと思えるだけ自由だった]
……あ。
[そのうちに再び手が止まる。
空腹だったのを思い出して、何か食べるものを貰ってこようと1階へ向かった]
(85) 2016/08/10(Wed) 17:03:56
ー 1階 ー
[半年前、周囲の人々が相次いで不幸に遭い、居たたまれなくなってこの村に逃げてきた。
やっと落ち着いてきたかと思ったところで、こんな状況に遭遇して。自分で思う以上に混乱し、怯えていた]
昨日はずっと部屋で書き物。
ウェンデル君が、見ない方が良いと言ってくれたから、そのまま部屋に。
お腹がすいたから降りてきた。
[問われそうなことの答えを小さく口にしてみながら、まずは厨房を目指す。
否定されると途端に言葉に詰まってしまうだろう弱い説明。怯えは萎縮となって、最後の抵抗も鈍化させてしまいそうだった**]
(86) 2016/08/10(Wed) 17:08:49
小説家 ブリジットは、メモを貼った。
2016/08/10(Wed) 17:19:59
― ギュンター(団長)の部屋 ―
そう、か。
これなら伝承の事もしっかり身を入れておけば良かったな。
[ヘルムートの言葉>>79に、失敗した、と言うように顔をして。
元が悪ガキで、ガキ大将だ。
興味のないお伽噺は、軽く浚う程度にとどまっていた。
教会の文書の様式について聞かれると]
ん……?
あぁ、これは教会で一般的に使われてるものだな。
[正直に伝えられる所を使えながら、
ヘルムートの様子>>81、>>82に小首を傾げる。]
(87) 2016/08/10(Wed) 20:53:42
まぁ、あんま無理すんなよ?
エーリッヒさんも、ウェンデル少年も。
[そう言って男はヘルムートを手伝いながら地下へと降りて行った*]
(88) 2016/08/10(Wed) 21:00:06
─ 団長の部屋→地下 ─
……興味のないものに時間を費やすのが苦痛なのは、まあ、否定しませんが。
[それでいいのか、と。
失敗した、とでも言いたげな顔をするクレメンス>>87に向ける表情には、そんな突っ込みがありありと浮かんでいた。
確認に返る肯定には書簡の信憑性と状況の現実味、両方の高まりを感じて小さく息を吐く]
…………。
[無理、という言葉>>88には、何も返す事なく。
無言のまま、地下へと降りて]
(89) 2016/08/10(Wed) 21:17:07
─ 地下 ─
……これ以上、ここに並べる者を増やしたくはない、が。
[地下に降り、倉庫に団長の亡骸を安置する。
その際、口をついたのはこんな呟き。
途中、不自然に途切れたようなその続きを口にする事はなく、短い時間、祈りの姿勢を取って]
……さて。
状況が伝承に則っているというなら、為すべきは明確だが。
……何を基準に、何を選ぶか、が、問題か。
[祈りの後、どこか平坦な声で漏らすのは、こんな呟き。*]
(90) 2016/08/10(Wed) 21:17:13
音楽家 ヘルムートは、メモを貼った。
2016/08/10(Wed) 21:19:27
[これからどうすれば、という問いに、続けるしか無いとヘルムートは答える>>81]
続ける...それは、やっぱり探して、殺すっていうこと、ですか?
[震える声]
僕.........
[何かを言いかけて、何も言えずに少年は口を噤む]
(91) 2016/08/10(Wed) 21:41:44
[殺される前に殺す、そう冷徹とも言える声音で口にするヘルムートを怯えた目で見つめ。
だが、直後に漏らされた、予想もつかない、という言葉に眉を下げた]
そう、ですね、判らないまま...殺す、なんて......
[出来ない、と、言おうとしてまた言葉は途切れた。それでも、生きようとするなら...判らなくとも殺す、そんな風になるのではないかと、思い浮かんだ事を言葉にするのは躊躇われて]
(92) 2016/08/10(Wed) 21:48:36
─ ギュンターの部屋 ─
役割に殉じる、ねぇ…。
[ヘルムートの推測>>71を耳にしても、未だ懐疑的な表情]
ま、姿勢はご立派ではあるよね。
それだけの覚悟を持って伝承を真実とし、身を以て危惧を知らしめたわけだ。
[ギュンターが選択した道に同意は出来ねど、理解は示して。
掃除用具を調達した後は再びヘルムート達と合流した]
それじゃそっちはよろしく。
[ギュンターの骸を包むのはヘルムートとクレメンスに任せ、エーリッヒはカルルと共に掃除をし始める。
染み込んでしまった分は取り去ることは出来ないが、極力紅を落として行った]
(93) 2016/08/10(Wed) 21:56:33
…うん?
[ウェンデルが上げた声>>74を聞いて、エーリッヒもまた視線をそちらへと転じる。
色めき立ったカルルはヘルムートによって鎮められた>>80ため、そちらは放置しておく。
書簡は中央教会からのようで、今回のことの発端と言って良いものだった]
存在を知ってるってのもそうだけど、良く把握出来たよね。
…やっぱり何かしっくり来ないわ。
[中央教会に対する疑心は増す一方。
それを読んだ結果、ギュンターが為そうとしたことを続けるしかない、と言い切るヘルムートの声>>81に、溜息と共に両肩を竦めることとなった]
嫌な手探りだね。
(94) 2016/08/10(Wed) 21:56:39
[ウェンデルが紡いだ幻燈歌>>76、その音源は彼の想い出のもの>>77らしい。
優しげな音色は彼の中で褪せることの無い、大切なものなのだろう]
いい音だね。
ヘルムートさんの言う通り、少し休むと良いよ。
連続して…だったからね。
[ヘルムートの言葉>>82に繋げて、ウェンデルには後は大丈夫、と休むよう告げた]
そちらは頼むよ。
[次いで、ギュンターの骸を運ぶヘルムートとクレメンスにも声をかけた]
(95) 2016/08/10(Wed) 21:56:48
大丈夫、無理はしないよ。
元々怪我人だしね、無理なんて出来ないさ。
[クレメンスの言葉>>88には笑いながら言って彼らを見送る]
さ、カルル君、もう一頑張りだ。
[なんやかんやでしっかり掃除を手伝ってくれるカルルに声をかけ、可能な限り紅を取り除いていった]
(96) 2016/08/10(Wed) 21:56:58
画商 エーリッヒは、メモを貼った。
2016/08/10(Wed) 21:57:32
[やがて、震え惑う心のまま、幻燈歌を紡いだ少年は、ヘルムートからかけられた声に>>82はい、と頷いた]
Requiescat in pace...
[シーツに包まれた骸に手向けたのは、先に喰われた老婦人に捧げたのと同じ聖句]
ブリジットさん、来ませんでしたね...
[考え込むように眉を寄せ、立ち去る間際に呟いた言葉を、耳にした者は居たろうか?]
(97) 2016/08/10(Wed) 21:58:44
神学生 ウェンデルは、メモを貼った。
2016/08/10(Wed) 22:01:57
― →浴場 ―
あっ、うん。
リネン室にあるから、取ってくるよ。
[ひとまず浴場まで付き添ってから、一度一人で二階へと上がり。
乞われた通りに着替えの服を抱えて、再び一階へと戻る]
よいしょっ……着替え持ってきたよー。
置いておくねー。
[浴場の中に声を掛けて、脱衣所の籠の中に持ってきた服を入れる。
なお複数あるのはサイズを聞き忘れたためだ。
そうして彼女の着替えが終わるまでの間、しばらくをその場で過ごした]
(98) 2016/08/10(Wed) 22:22:27
牧場の主 カヤは、メモを貼った。
2016/08/10(Wed) 22:24:37
─ ギュンターの部屋 ─
[ヘルムート達の手でギュンターの骸が運ばれていった頃、呟かれたウェンデルの言葉>>97。
はた、と周囲を見回す]
…そう言えば来てないね。
気付いてないのかな。
[どう思う?とカルルに振ったところ、想像力をフル回転させて推測をペラペラと話し出した。
藪蛇だった、と思いながら半ば聞き流しておく。
その間にウェンデルは離れて行ったようだった]
(99) 2016/08/10(Wed) 22:24:50
画商 エーリッヒは、メモを貼った。
2016/08/10(Wed) 22:28:24
― 1階/浴場前 ―
……さて、どーしよっかぁ。
とりあえず広間にでも……
[昨日の少年と同じく、とりあえず休ませた方が良いと判断したか。
そんな風に酒場の主へと言葉を掛けつつ、1階の廊下へと出た]
あれ、ブリジットさんだ。
……何処にいたんだろ。
[丁度、小説家が厨房に入ろうとしている姿>>86を見かけた。
団長の部屋では見なかった彼女に、少しばかり怪訝な目を向ける]
(100) 2016/08/10(Wed) 22:42:34
牧場の主 カヤは、メモを貼った。
2016/08/10(Wed) 22:45:48
─ 地下 ─
[基準、と口にしたものの、そもそれがないに等しい。
そんな状況で文字通りの命をかけた選択をしろ、というのだから、無茶に過ぎる……とは、口にしない。
した所でどうにかなるわけではないから、というのが主な理由だが]
文字通り、やってみるしかない、という所か。
探す術がわからぬのであれば、他に方法もないのだしな。
[思案の果て、辿りついたのはそこだった。
探すことはできないが、『確かめる』事はできるかもしれない。
それが過ちを導く可能性からは目を背けた。
綺麗事だけで生きられないのは、今の道に進んでから幾度となく思い知っている。
それを、この状況に当てはめるのはいささかズレている……というのも、横に置いた]
(101) 2016/08/10(Wed) 22:46:54
ま、ここで唸っていても仕方なし……戻りましょう。
[一先ず思考を打ちきってクレメンスに声をかけ、もう一度亡骸に礼をしてから地下を出る。
女性陣の方が落ちついているようなら、湯を使わせてもらうか、などと考えながら一階へと上がり]
……に、しても。
[ふと思い返すのは、己が言葉に対し何事か言いかけていた少年>>91の様子。
向けられた瞳に宿るもの>>92までは、完全には把握できていなかったが]
…………。
[途中で途切れた言葉。
確かに、通常であれば忌避すべきものではある、が。
この異常な状況においては、それすらも是としなくてはならない、という意志は固まりつつある]
(102) 2016/08/10(Wed) 22:47:02
『一つの力は生ある者を。
一つの力は死せる者を。
それぞれ見極め、導となさん。』
……か。
[小さく諳んじるのは、見極める者、の部分。
わからぬままでも手を下す事を厭わぬ論拠。
問題はそれをどこに向けるか……なのだが]
……そう言えば。
今一つ、何をしているのかわからん方がいた、な。
[ふと浮かんだのは、先の騒動でも姿を見せなかった女性。
出てこなかった理由などは知る由もなく。
ともあれ、一度話を聞くべきか、と思いつつ、足を速めた]
(103) 2016/08/10(Wed) 22:47:06
― 団長の部屋→地下 ―
ここで必要になるとは思ってなかったんだよ。
[ヘルムートの突っ込み>>89に、返した言葉はさらに突っ込みどころが多かったに違いない。
そして、エーリッヒ>>95にひらり、と手を振りながら、地下へと降りる。]
(104) 2016/08/10(Wed) 22:47:09
─ ギュンターの部屋 ─
うん、分かったからさ。
[最早口しか動かさなくなったカルルにそろそろイラついてきて、モップを掴んでいた右手で彼の頭を鷲掴む]
手、動かせ、な?
[瞳を瞼で隠したにこやかな笑み───俗に言ういい笑顔を向けて掃除の再開を促した。
口を閉じてコクコクと首を縦に動かすカルルを確認した後、手を離してエーリッヒも作業へと戻る]
あの子、半年前に来たのか。
じゃあまだ村にも慣れきってはないんだろうなぁ。
[カルルが口にしていたことを反芻しながら、この場に現れなかった理由を考える。
様々考えられるが、現状では疑いに向いてしまうのは已む無し、と言うところだった]
(105) 2016/08/10(Wed) 22:59:32
あ...
[自室へと向かう途中、ブリジットが一階に降りていくのを、少年も見かけ、足を止める]
ブリジットさん、どこへ...?
[少年が抱く疑問は、カヤとは違い、彼女が、どこに向かったのかということ。
そういえば、ブリジットは、ここから出ればなんとかなるのではないかと、聊かしつこいほどに主張していた>>74]
まさか、逃げ出そうとしてる?
[そんなこと、出来る筈が無いのに、と、内心で思いつつ、後を追うべきかどうか、少し迷う]
(106) 2016/08/10(Wed) 23:04:33
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