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[3人からの返答にそう、と呟くと]
じゃあ、まずそこからですね
先に言っておきますが、残念ながらユリアンの言うような上等な代物じゃありません
一言で言い表すならば、「この世界を崩壊させる程度の混沌を齎し得る物」ってところですか
[地の精が呆然とする姿に、気づいてなかったのか、と苦笑する。
まあ仕方ないかな、と思うのは、苗床はずっと知っていたからなのだろうか。]
何のためであったとしても。
それでも僕たちは取り戻して封じなければいけまいよ。
一筋縄でいこうがいくまいが。
それよりも、封じることの方が大事だろう?
無理に破かれたものは戻さねば世界が不安定で大変なことになる。
今はかの王がなんとかしてくれているけれど。
……すぐに追いきれずとも、今のこの町を包む結界であれば……。
あれを手に出来るほどの存在は、容易には抜けられまい。
この結界、恐らくは以前──精霊珠が失われた騒動の時に、界の狭間を覆った物と同種のものだ。
影輝単独という事で、多少は弱いものかも知れんが……な。
皆、心配性だね。
[ハインリヒの言葉にも、微笑って答えます。]
鐘が鳴ったことまでは、憶えているのだけれど。
ぜんたい、なにかあったのだろうか。
[訊ねてから、ナターリエの声が聞えて、眼をぱちくりとまたたかせました。]
[アマンダは皆の言の葉を拾い集めつつ、眉を寄せる。
いきなりの変化は苦手だから、ついていけないのかもしれない。
けれど、ブリジットの説明からわかったことが、一つ]
…そう、なんだ。
鍵の書が、もし、暴走したら。
この町(結界内)が…
[それ以上は言えずに、口元を押さえる。
急激な変化は、本当に――苦手だ。意識が霞みそうな頭を振る]
「チッ!」
[千花が咎めるように、一声鳴いた]
気の長い話だが……それしかなかろうな。
[火炎の若竜の言葉に苦笑しつつ、頷いて]
[ブリジットの言葉には、そちらを見やり。一つ、瞬く]
だが、俺もかなり当てずっぽうにぶん投げたからな……反応が返るのは、少し、遅れるかも知れない。
[その間に、追跡の輪が砕かれる可能性もある、とは、さすがに言えず]
……君も、力を辿れる……のか?
確かに結界は強いと思うよ。
それでも、影の王はこれ以上の干渉を望まないのではないかな
だからなるべく早めに見つけられるように努力しよう。
僕も努力する。
[それから、鳴き声にそちらを向いて、地の精の様子をみやる]
……大丈夫?
[ミハエルからは必死に目を逸らし続けている。
影輝の自分も目の前にしても気が付いていなかっただなんて、怒られるから絶対に言えない]
やっぱり書を手にしている人を見つけて、そこから離さないと駄目かな?
そのままにしていたら、多分……。
[ティルの言葉にはそう逆に聞いて。
続くアマンデアの言葉を聞けば困ったように語尾を濁らせた]
難易度、ねぇ……むぅ。
相手さえわかりゃぁ、ぶつかってくだけなんだけども……。
[腕組みをし、頬をぽりと掻いた所で、ミハエルの剣幕に目を丸くし。]
……ゃ、もしかして知らなかったの?
疾うに知ってると思ってたんだけど……。
[「お金は大事なんだよ!」とハインリヒにくってかかる...だが、ナターリエの言葉に息を飲み]
いまいちよくわからないけど「鍵の書」はなんかとてつもなくすごい力があるのはわかった。
(ぼそっ)……ていうか「鍵の書」って本当にあったんだね。ガセだとばかり思ってた。
……ミハエル……。
[頭を抱える様子に、苦笑して。
当代影輝王とは、ここに来て初めて言葉を交わした訳だが。
以前、影輝の竜王から聞いた、彼の人となりを思えば]
……そんなに凹まなくとも、大丈夫ですって。
[アマンダはミハエルの叱責に、気分が悪いのも忘れ両手を挙げる]
うん、私も、そう思うけど。
ほら、私が来た時には、既に色んな力が、馴染みすぎてたから…
…ごめん。
[頭を下げると、千花が落ちかかって慌てて滑空し(以下略)]
[そう、とベアトリーチェの言葉に安心したようにゆるりと席を立てばソファに座るその少女の髪を指先でととのえてやりながら]
……混沌…?
また、物騒な。何でそんなものが。
…いや、違うな。それと、この今の状況と、何の関係が?
[僅かに揺れる声音で修道女へと問い返す]
私の方からは無理。
『読む』のは苦手だし、自分を保つ自信が無いの。
でも、残滓だったら掴まえられると思う。
バランスの崩れている所を見つければいいから……。
[『均衡』に慣れ親しんできた彼女にとって、バランスの崩れた場所とは逆に分かりやすい目印となる。
力そのものに触れるのは危ないが、残滓であればこちらから手を出しても大丈夫だと思われた]
持っているほうも、危険だろうね
[影の精の言の葉に、苗床は告げる。]
キャパシティを超えてしまう力を抑えるのは、酷く辛いものがあるよ。
あまりに多すぎるとすべてが壊れていってしまう。
そして抑えきれない力は、暴走を始めるだろう。
そういうものだ。
だから見つけて、離さないとね。
[背後からのぺしゃりという音に説明を中断し振り返るが、大事無いのを見て取ると説明を再開]
さあ、何故ここにあるかというのは私が知る範囲を逸脱していますが、成り立ちとしては北の遺跡の方が早いでしょう
考えられるのは、鍵の書を作った混沌の王ロード・オブ・カオスの眷属たちがこの街の創始者であるとか、噂を聞きつけた冒険者たちが寄り集まって作ったとかってところでしょうか
………。知らん。
[アーベルを睨んでから、深呼吸一つ。
背筋を伸ばして、襟元を正した。]
………凹んでなど居ない。それで、お前たちは鍵の書を持つ者を探知する術があるのか。
[険のありまくる顔だが、オトフリートとブリジットを見回した。]
[滑空してきたミルフィオリは、鷲掴みにした。むぎゅー。]
世界が壊れてしまう。
[ナターリエの言葉を、口の中で小さく繰り返します。]
それは、よくないよ。
とても、悪いことだと思う。
[触れる指に、少し擽ったそうに眼を細めながらも、真面目なかおをしてベアトリーチェは云いました。まだベアトリーチェは、外の世界を見ていないのに、それが壊れてしまうだなんて、考えられませんでした。]
まあそんな簡単に見抜かれていたら、
影の王とて隠れて生きているのだろうから、駄目だと思うよ。
[なんか打ちひしがれている(?)精霊たちの様子に、苦笑して。]
本来、精霊王は過剰な干渉を忌避するもの。
……影輝王にしても、これがぎりぎりの干渉だろうな。
[ティルの言葉に、一つ頷くものの。
微かな違和感]
……君は……?
[何かに焦っているような、そんな気がして。
微かに眉を寄せ]
[軽くなったはずなのに重い頭を上げれば、アーベルの微笑。
その言葉への微笑みは、揺れる意識できちんと表現できたかどうか]
うん、そうだね。調和を…
ありがと。
[頷くのは、今は止めて。小さく呟きを返すだけ]
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