84 廻る刻・待宵歌
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― 道具屋 ―
んーにゃ。いつもよりちょいと早いよ。
どうも消費が早いらしいから多めに用意しようかと思ってね。
[立ち上がり棚に手を伸ばす様>>82に投げかける。
カウンターに居並ぶ量に頷きと返事を返して]
[瞬くのに、小さな苦笑]
何か元気なさそに見えてさ。
ああ、俺もテレーズに用事あるんだ。
良かったら一緒に連れてってくんね?
[場所は当然知っているけれど、
彼と訪う方が彼女も笑んでくれるような気がしていたから]
[問いたい内容が、内容でもあるし]
(85) 2013/08/08(Thu) 22:51:31
[コレットの足元で、あかい花が潰れていることに、今更ながら気が付いた。
どこか心が寒くなるその有様を見詰めていると、コレットから声を掛けられて>>83]
ええ、構いませんよ。
……気を付けて、帰ってくださいね。
[どこかぼんやりした口調で、彼女の言葉を承諾する]
(86) 2013/08/08(Thu) 22:51:41
─ 都市の通り ─
[向けられる穏やかな瞳>>83は、良く知っているもの。
それだけに、先の様子との差が気にかかる、けれど]
…………。
[ぺたんこになった花を見て、見上げてくる視線に目を合わせて]
あ、うん。
俺も、戻って、リル姉の頼まれもの、片付けないとなんないから。
[返せたのは、こんな言葉だけだった]
(87) 2013/08/08(Thu) 22:52:39
─テレーズ宅前─
いな、い?
[サリィの返答>>78に大きく目を見開いた。
単に不在を告げられただけにしては、明らかに可笑しな反応。
歯切れの悪さを気にした様子はなく]
えっと、用事、じゃないんだけど……
……あのね、こんな事言うの、おかしいかも、だけど……
[躊躇いながら、その先を口にしようとして]
(88) 2013/08/08(Thu) 22:54:10
……!!
[ひ、]
[何かに脅えるように、表情を引きつらせた。
不意に]
(89) 2013/08/08(Thu) 22:54:19
─ テレーズ宅前 ─
…うん。
居ないってことは、そうなんだと思うんだけど…
[ミケル>>81の言葉がゆっくりなのは知っているから、名を呼び手を振るだけで挨拶として。
首傾げて零された疑問>>84には、眉を寄せこちらも首を傾げた。
他に理由があるはずは無いのに何故か不安と戸惑いが消えなくて]
だからね、今からエっくんのところに行くつもりだったの。
レーちゃんのことならエっくんに聞くのが一番だと思うし、行き先の心当たりもあるかと思って。
[普段ののんびりした言葉遣いも忘れ、どこか早口で述べたのは胸の内の重さを誤魔化す為に]
(90) 2013/08/08(Thu) 22:54:59
─ テレーズ宅前 ─
…ミーちゃん?
[ミレイユの反応>>88に、小首を傾げたまま彼女を見て。
躊躇いがちに続けようとする言葉を待っていたら、不意に表情が強張ったのを見て、慌てた]
ミーちゃん?
急にどうしたの?
[その表情が怖がっているように見えたから、思わず手を伸ばして。
拒まれなければ、そっと抱き寄せ背中を撫でようと]
(91) 2013/08/08(Thu) 22:58:57
─テレーズ宅前─
[手を振ったりするのは、いつものことなので、言葉よりもしっかり出る。
ミレイユの様子がおかしいのは、ミケルにもわかった。
サリィが手を伸ばすし、自分は荷物を持ったまま、ミレイユの顔を見る。]
…?
なに、あった?
(92) 2013/08/08(Thu) 23:04:42
─ 自宅兼工房 ─
[鏃が削り終わった頃、焼きも十分時間が経ち、火を消して冷めるのを待つ段になった]
これ置いてきたら丁度良いかな、時間。
[出来上がった鏃を布で包んで、籠に入れて工房を出る。
左胸に抱いた痣は前よりも形がはっきりし、服で半分隠れていても蒲公英であると分かるようになっていた]
(93) 2013/08/08(Thu) 23:05:26
ああ、そっか。
うっかり周期を間違えたかと思った。
[歳かなぁ、なんて軽く己の首筋を撫でて
ノクロの頷き確認し、乾燥剤を袋に詰めて差し出す。]
消費早いのは仕事熱心な証拠か。
お疲れさん。
[ねぎらいの言葉を向けると、少し考え]
そうみえたのはちょっと考え事してたからかな。
……テレーズに用事?
ん、じゃ、一緒に行くかぁ。
今日はもう店じまいだ。
[店番用のエプロンを脱いでカウンターに置く。
ノクロに商品を示して悪戯な笑みを浮かべて]
荷物、忘れないようにな。
(94) 2013/08/08(Thu) 23:05:45
[ふたりの青年>>86>>87にぺこりと頭を下げて]
そうそう。クレイグちゃん。
体を大事にして、
ちゃんとした
***をしなさいね……?
[にこ、にこ、
穏やかな笑み]
それではね、御機嫌よう。
[ちょこちょこ足を動かして、ゆったりゆったりと帰ってゆく]
(95) 2013/08/08(Thu) 23:06:35
[去っていくコレット。>>95
去り際の言葉は上手く聞き取れず。
彼女の背を見送った後、クレイグへ向き直る]
クレイグ、貴方……。
[しるしを隠すよう手首を掴む姿を、眉を下げ、ぼんやりと見詰めた]
(96) 2013/08/08(Thu) 23:10:17
― 道具屋 ―
結果的に間違ってないんだから問題無いんじゃね?
ま、俺よか歳は行ってるだろーがよ。
[首筋を撫でる>>94のに冗談めかして、くく、と笑って]
俺は望まれるままにやってるだけだぜ?
熱心なのは使ってくれてる人の方さ。
[乾燥剤は多少の重量がある。
用意が済むまでは荷を置いたままに眺め]
考え事ねぇ。
ああ、テレーズに、テレーズの仕事の、用事。
ちょいと気になる話があるから、伝承聞けたらなって。
[カウンターに置かれるエプロンに視線はつられ、上げれば笑みが]
忘れるかって。よーっしゃ、行くぜー。
(97) 2013/08/08(Thu) 23:13:32
化粧師 ノクロは、ひょい、と荷物を抱え上げた。
2013/08/08(Thu) 23:14:21
─ 都市の通り ─
え?
あ、うん、身体は大事にする、けど。
……え?
[向けられた言葉>>95は、よく聞き取れなかったけれど。
穏やかな笑みは、問いを返す事を躊躇わせた。
その状態でできることと言えば、ゆったりと帰っていく背を見送る事で]
……ん?
どした、ユーリ。
[コレットの背が遠退いた所にかけられた声。>>96
振り返った先、眉を下げてこちらを見つめるユーリに、こてり、と首を傾いだ]
(98) 2013/08/08(Thu) 23:14:31
―テレーズ宅前―
[びく]
[サリィに抱き寄せられ>>91、一瞬大きく震えたが。
背を撫でられるのに抵抗はなく]
……。
わからない。
[どうしたのか>>91と、なにがあった>>92と尋ねる声に、やっとの事で首を横に振り]
わからない、けど。
……こわい。
[主語のない言葉が落ちた]
(99) 2013/08/08(Thu) 23:17:57
あの、それ、いつから……
[クレイグ>>98の手首の辺りに視線をやって、問いを口にしかけ。
ふる、と首を横に振る。
コレットは確かに、待宵草と言った。
きっと疑う余地はない]
すみません、なんでもないです。
……お仕事、あるんですよね?
早く、戻った方がいいと思います。
[淡々とそれだけを言って、肩にかかる髪をさら、と揺らし。
自身も踵を返そうとする]
(100) 2013/08/08(Thu) 23:21:40
だな、問題ない。
けど、歳いってるとか言うなー。
[自分で言い始めたことなのに
人に言われるとやはり複雑らしい。
軽口、じゃれあいの一つと思えば
むー、と唇を尖らせて不満気に言ってみせた。]
じゃ、どっちも熱心でいいじゃん。
ノクロが頑張り屋なのは知ってるし?
[に、と笑いながら先の返しとばかりに向ける。]
あー、伝承か。
……もしかして、さ。
ノクロにもなんか印出てたりする?
[左の袖を捲り上げて、肩にうっすら浮かぶ待宵草の花を
外気に晒してみせるのは、同じしるしがある者を他に知るゆえ。]
(101) 2013/08/08(Thu) 23:21:52
やっぱ男の子なんだなー。
[重いはずの荷物を軽々持ち上げるノクロを見て
感心したように呟いた。]
おう、いこう。
[化粧師の彼と共に店を出て、休憩中の札を掛け
テレーズの家に向かおうと一歩踏み出す。]
(102) 2013/08/08(Thu) 23:24:52
─ テレーズ宅前 ─
[ミレイユの表情は何かに怯えているようで。
なにが起きているか解らぬままに抱き寄せた彼女の震えは、それだけ怖いのかとも思えた。
拒まれはしなかったから、その背を撫でながらこちらとミケル>>92の問いかけに返る答えを待って。
解らないけれど怖いというそれを聞くと、何か心当たりはあるかと同行してきたミケルに視線を向けた後]
…ミーちゃん。
ミーちゃんにも、何か、起きてるの?
[背を撫でる手は止めぬまま、問いかけた声は少し強張ってしまった]
(103) 2013/08/08(Thu) 23:24:58
[こわい。
というのに、首を傾げた。
抱きしめて、撫でている。撫でられている。そんな二人を見て。
扉を見て、首を傾げて。]
……こわい?
「何がその対象なのか。わかるはずもなくて、サリィの方を困ったように見た。」
(104) 2013/08/08(Thu) 23:25:14
たかいタカイ山の上に
命の種は眠ったままで
くらい夜のまた向コウ
めぐりめぐるその周期
[たのしそうに静かに、小さく、口ずさみ。
自宅に戻ってきたところで、ふと、立ち止まる]
まあ。
わ す れ も の。
(105) 2013/08/08(Thu) 23:29:45
─ 都市の通り ─
[途中で途切れた問い>>100に、瞬きひとつ。
それから、一つ息を吐いて]
……なんだよ、らしくねーな。
ま、仕事たまってるのは確かだし、戻りはするよ。
『咲いた』からには、時間ないのもわかってるし。
[髪を揺らして踵返す背に、向けるのはこんな言葉と]
あー。
もし仕事、間に合わなかったら、許せ。
そんときゃ、次の筆記者が立つまで、原本持ってっていーから。
[『周期』を認識してから、ずっと引っかかっていたこと、一つ]
(106) 2013/08/08(Thu) 23:29:54
道具屋 エトは、メモを貼った。
2013/08/08(Thu) 23:30:43
─ 都市の通り ─
[工房からある程度進んだところで、皿が欠けたやら何やらで人に捕まり、必要数やデザインについて聞いたりして、予定よりも少し時間を食う。
そうしていると、鏃を頼まれた狩人にも遭遇し、家に行くまでもなくその場で受け渡しすることになった]
あの数だとこれだけしか造れなくてさー。
またトカゲ取れるようになったら造るから、今はこれで我慢しとくれ。
[狩人は仕方ないと言って承諾してくれ、布ごと鏃を相手へと渡す。
そうしていると、鮮やかな色が目に付いたのか、痣についてを訊ねられた]
……ん? これ?
知らね、いつの間にか浮き出てた。
でも良い色してんでしょ。
……ははは、見せねぇよばーか。
[どんな形なのか訊ねられたが、全て見せるとなると胸を晒す事態になるため、笑いながらきっぱりと断って。
用件も終わったからと狩人とはその場で別れた]
(107) 2013/08/08(Thu) 23:31:27
─ テレーズ宅前 ─
[こちらを見るミケル>>104も、戸惑っているような困っているような顔で。
こくりと息を飲むと、小さく吐き出してから]
あのね。
私もちょっと、おかしいの。
さっき、ここに入る前。
レーちゃんは中にいないのに、でも、居るって思ったのよ。
中に入っても、そう思ったの。
レーちゃん、どこにもいないのに。
こんな事、今まで無かったのよ。
[人の気配を察知出来るなんて思ったこともなかったから。
自分だけでなくミレイユにも何か起きているのなら、原因があるはずで]
ミーちゃん、ミっくん。
今何が起きてるのか、心当たり無いかしら。
(108) 2013/08/08(Thu) 23:33:08
[心当たりなんかあるはずなくて、向けられた視線に少し悩んだあと、首を横にゆっくり振った。
それから、考える。
サリィは、も、と言った。
つまり、ほかの人も何かがあったということ。
つきんと痛むのを今度こそ気になって、身をかがめて、足首のあたりを見てみる。
ズボンを少し捲ればすぐにあらわになる淡い紅色の八枚の花弁。
小さな花がそこにはあった。
こんなものなかったはずなのだ。
ミレイユとサリィの様子を、座って、右足首を抑えて、見る。
こういう事がみんないおきてるのなら、大変だなあと思って、ちょっと心配げな顔だった。]
(109) 2013/08/08(Thu) 23:33:12
― 道具屋 ―
[若さ故の衣忘れ。冗談が棘になるのを余り自覚し切れていない男は唇を尖らせ不満気な様子>>101にまた笑った]
んー、俺はさー。
頑張ってるっつーより、楽しんでんの。
新しい色を見付けだせるとほんと嬉しくてなー。
[返しを天然で流し、言葉の通りに上機嫌に笑う。
けれど続いた言葉にはきょとりと瞬いて彼を見遣り]
んあ?なんだ、エトも知ってんのか。
…って、クレイグとおんなじ感じの印なんだなあ。
俺もあるぜー、全然違う形だけどな。
[痛みの強い右には余り重量はかけられない。
一度荷から離し、包帯の右腕をひらりと振って]
(110) 2013/08/08(Thu) 23:35:44
俺のは青くて小さいのがぱらぱらしてる感じ。
つか、男なのはわかってんだろー?
[つん、と軽く唇を尖らせる様は先程と逆の様相。
本気で拗ねている訳では無いから、すぐに笑いに解けて]
[休憩中の札が掛かるのを見届ければ、
隣に並ぶ形でテレーズの家へと向かう]
(111) 2013/08/08(Thu) 23:36:00
[サリィの言葉を聴き、また更に首が傾いだ。
今何が起きているのか。
そんなこと、伝承もずっとちゃんと聞いていないから、わからない。
ただ、少し悩んで、小さく言った。]
わからない。
僕も、変だ。
花の形がある。
(112) 2013/08/08(Thu) 23:36:32
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