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そうかい。
[ウェンデルもライヒアルトではなく、気の良い鴉に話し掛けるように、特に興味も無いように答えた。]
それで、異世界からたった一人でここへ来て、魔法なんてものの無い世界から来た子が、使い魔をとらない理由は何だろうと思っていただけさ。
しかし僕には分かりそうもないねえ。
[そう言って立ち上がった。]
それじゃ、ライヒ君、食器は片付けておいてー
[ほりほり
ほりほりほり。
ほりほりほりほり。
‥‥‥‥‥。
羽で根気よく掘りつづけ、
中から出てきたのは、あおいふわふわ。
その色は昨日よりもっと濃くなっていました。]
(よか‥‥‥)
「もー、なんなのよ、なんなのよー!!」
[テレパシーではなく、音のあるふわふわの 『声』。
びっくりして、目がまんまるくなりました。]
ぷっはあー!
[ゲルダの起こした風のおかげで何とかふわだまりから頭を出す。聞こえたカヤの忠告にはこくこくと今更ながら頷いた]
やっぱ、掃除は地道にやらなくちゃ駄目なんだなあ。
[しみじみ言ったところで、白いもふもふ尻尾が、びったんと鼻にヒット。さすが、異界龍。どうやら、素早く自主避難していた模様]
「まったく、あんたって子は…」
あう、ごめんなさい。白雪さん。
「謝るなら、巻き込んだ子たちにしな。ちゃんと散らばったふわふわも片付けなきゃいけないよ?」
[懇々とお説教されて、思わず正座]
うん、わかったさ。
みんな、ごめんなー。
[言いながら、周りを見渡すと、まだ半ば埋もれてるっぽいゼルるんを掘り出してみたりして]
「やんなっちゃう、やんなっちゃうー。
せっかくうまくいってたのにぃ」
[ぴょんぴょん 20センチくらいのあおい子、
ジャンプしてからだについた土を跳ね飛ばしつつ
ぶつぶつ ぐちぐち 文句を言っています。]
「つまんない つまんない つまんなーいっ」
[そのまま建物のほうに向かうのを慌てておっかけ。]
ゲルダは、どうしちまったんだ?
[やがて様子がおかしいのに気付いて、近づいてローザに尋ねる。なんとなくひきつっている、彼女の視線の先の瓶を見て、はて?と首を傾げた]
この瓶がどうかしたか?
[手にとってみて………ラベルにくっきりと書かれた言葉に固まった]
『手出し厳禁! アーデルハイド』
[がくがくぶるぶる]
……そんなの本人にしか分からねぇだろ。
[誰のことを言っているのかは何となく分かった。
彼女とは根本の考え方が自分とは違う。
だから、予測を立てることすら無理だろうと判じ、それ以上のことは言わなかった]
自分で使った分は片付けておくさ。
[それ以外は片付けないと暗に告げた]
[ピッシャーン!]
しびび〜〜〜〜〜んっ!!
[頭上に弾けた稲光に飛び上がった男の骨が透けて見えたのは、数秒後のこと]
ごめん、な、さ………[びりびりびり]い〜〜〜〜[ぱったり]
寂しく無いのかな
…と言ってもまあ、僕には関係の無いことだからねえ。
無論君にも。
[『それじゃ』とライヒアルトの暗示を黙殺し、さっさと資料室を出ていく。]
[さてさて、どこへ行くのやら。
ペンギンもそれなりに足は速いのですが、
あおい子はもっと速いのでした。
そんな追いかけっこは目につきやすく、
通りすがるひとたちは不思議そう。
なんせ あおい子 ずっと文句言ってるもの。
角を曲がって南館に入ってゆくところで、
ペンギン こけっ べちゃ 地面と、ちぅ。
ふわふわはもちろん、待ってはくれません。]
……知らね。
俺には関係ない。
[ウェンデルの言葉を繰り返すように呟く。
視線はそちらへは向けなかった。
ウェンデルの気配が離れ行くのを感じ、短く息を吐く]
…寂しかねぇはずがねぇだろ。
この世界に生まれた奴だって、同じように思うことだってあるのに。
[それは誰のことだったか。
聞く者もおらず、仮に聞かれたとしても青年は答えないことだろう。
鴉も、それには何も言わなかった]
……っ、あんにゃろ!
[そのせいかウェンデルの置いて行った食器に気付くのが遅れましたとさ]
[ピノ君を頭に乗っけて、炊き出しテント散策中。
何か出店みたいになって賑やかな様子を見ていると、ふと似た光景を思い出す。]
文化祭、楽しかったなぁ…。
[ぽつんと呟いてから、はっとしてぶるぶるぶる。
ピノ君が首の動きについてけずに、ふわんと落ちた。
わ、と慌てて両手に乗っける。]
あぅ、ごめんごめん。
[ピノ君の方は特に気にせずいつも通り。]
―回想―
あは。そういわれてみればそうね。…じゃあ気分転換かしらぁ
まぁ…どんな不思議があってもおかしくないわよねぇ
[とデュルクに答えながらケーキを食べて幸せそうにしているライヒアルトを見てふふっと微笑みながら、自分もケーキとピーチ酒を堪能の傍で響く。もふっ。というほのぼのしてるわりに不吉な音。
デュルクと話していたように術式が違うのかなんなのか。気配を察する暇もなく事が成され]
…あらぁ…またぁ?
[そしてどうなったかはこちらからは知る由もないが、どこか敵意も感じないため、呑気に目の前の欲望…であるケーキをゼルギウスの防護壁に守られながらぱくぱくと食していた]
―回想終了―
[適当に焼き鳥串と肉まんと、おまけにアイスをあったかい部屋で食べるという贅沢をしようとか思って、袋に詰めて戻ろうと思ったら何やら噂話が耳に届く。
小さい子とペンギンが、追いかけっこしているとか何とかかんとか。]
…ペンギンって、エーファ…ちゃんかなぁ?
[敬称は、ちょっと考えて"ちゃん"におさまった。
その辺にいた人ひっつかまえて、ペンギンどこ?と尋ねて指差さしてもらった方にかけてゆく。]
[資料室を出て、鼻歌なぞ歌いながら校舎を出ようとすると]
[もふっ……]
ん?
この懐かしい感触は…
[足の下に青もふ]
[目を上げれば倒れたるペンギン。]
???
[置いて行かれた食器。
流石にそのままにすることが出来ず結局全部片付けることになる。
全てを片付けてしばらくぷらりと歩き。
そのうち結界内が見れる鏡を発見する]
誰が……って、あのフリーダムしか居ないか。
あの女にこんな芸当出来るとは思えねぇし。
[何だか呼び名が酷いが、実力は認めているようで。
かけられている魔法がどんなものか少し探りながら映し出される様子を眺める]
[ケーキもおなかに入れてお酒も飲んで。ふわふわがあって…]
ふぁ…なぁにぃ?
[雷ぴっしゃーんに、うたたねをしていた...はのんびりと目を開ける。
何か。何か夢を見ていたような気はするが]
「やーん」
[あおい子、ウェンデルに踏まれてじたばた。
見た目はふわふわだけれど、
その感触はちょっぴりかため。]
「ふーんーじゃーやーだー」
ん?
…君、喋るのかい。
[ふわふわ特有のテレパスでは無いようだ、と考えながら、青もふを拾って顔の高さに持ち上げた。]
ごめんよ。痛かったね。
…どこから来たんだい?
[ペンギンは、結構早く見つかった。やっぱり目立ってたっぽくて、道側からなくなったら近くにいた人に尋ねたら大概答えてくれましたと。
おまけに現在歩みが止まって、人並みの速度の自分にも何とかおいついた。
べちゃっと倒れてるペンギンに、あうぁと近づいていく。]
えっと…エーファちゃん、だよね?
大丈夫?
[一応違うペンギンかどうか名前呼びながら。
近づいて羽をつかまえて、ぐいんと引っ張り起こした。]
…もぅっ…アーデルハイトさん。無駄に魔法は使っちゃ駄目っていってたのに、ずるぅいわぁ〜
[雷が寮母の責任であることをしっていつもとは違い子供っぽく頬を膨らませる。そういう意味ではライヒアルトはよく我慢していたよなぁ。なんて寮母を比べたことを思いながらも、寮母と同じく我慢しない人の...は治癒を施そうかと周囲の精霊に精霊語で話しかける…最も]
『んふっ…ねぇ…あなたたちに力…私に貸してぇ…おねがぁい。』
[そんな言葉ではあったが、無惨?な姿のイヴァンとゼルギウスに施す
やっぱりゼルギウスはこげたりふわふわは大量に増量したりしただろうけど]
「もう、気をつけてよねー」
[ぷんすか ごキゲンななめ
胸?を反らしてお怒りモード]
「中からだよ。
出たくなかったのに、変なのに引っ張られたよ。
おかげで半分になっちゃったじゃないか」
[ちょっと離れた場所にいた、ウェンデルと青もこに気づくのは、ペンギンを引っ張り上げて、土を払ったりしてる途中。
先にそれに気づいたのはピノ君だ。]
え?何ピノ君。
[じーっと、薄青ふわふわが、ウェンデルが手にしている青ふわを見つめている。]
あ、ウェンデル先輩!
[こんにちはーと、開いてる手をふってご挨拶。]
[鏡には自分が消えた後の食堂が映っていて。
ふわふわ掃除後に最強の寮母から文字通り雷を落とされている面々が見えた]
……アホか。
[それは酒に手を出していた面々に向けてのもの。
自分は酒を好まないために手は出さずに居たが、それが正解だったと思わせる光景だった]
[しばらくの間は鏡を眺めながらペンを走らせる。
鴉から聞いた課題をこなしているのだろう。
今まで体験したこと、今ここで見ていることを全て書き出す。
その中にはどの酒がどれだけ減ったかなど事細かに書いていたり。
きっとレポートを見た何名かの導師はショックを受けることだろう。
自分がキープしていた酒を飲まれていたのだから]
[エーファは引っ張られて地面にころり。
はっとして こくこくうなずき、
それから辺りをきょろきょろします。
ベッティが名前を呼ぶのに合わせて顔を向け、
ウェンデルのほうへと ぺた ぺた ぺた。]
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