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すみませ、ん
連日のアレやソレで、
ちょっと寝不足気味なので今日は失礼します。
皆さんおやすみなさい。
そして、イレーネ、有難う。
付き合ってくれて、嬉しかった。
大好きよ。
*ノシ*
[肩が震えて、息が上手く出来ない。しゃくる喉。
何かの間違いだと思いたかった。別の人なら、と思う自分が嫌だった。
まだカプセルの中で夢を見ているのだったら良かったのに――]
い、や。
やだ。やだ。
エー、リッヒさんは、しんじゃ駄目なの。駄目、なの。
[どくん、どくんと動悸が激しくなる。病気ではなく。
その、冷たい体は、何より死を実感させて、少女から冷静さを失わせた]
[肩を手を置いた事が不味かったか、と離しかけ、]
エーリッヒ?
──彼に何かが。
[唐突にゲルダの口から零れた名前に驚いて、ゲルダの顔を覗き込んだ。]
……貴方は、優しすぎるの。
いつも、いつも…笑ってばかり。
…ばかよ。
騎士の誓いだって…っ、…
[手の甲に触れてくれたあの唇はもう硬くて冷たい。
揺れる視界でもう一度見上げて、そして――]
[そっと触れるか触れないか、彼に唇を寄せた。]
[生まれて初めての口付けは
――冷たく硬い石のようだった。]
[しばらくは様子を見守っていたが……]
すまない。みんなの様子をみてくる。
あと、なるべく一人にはならないように…。
リーチェ、ノーラから離れるな……。
[そして、二階に向かって歩き出す。
途中、ハインリヒとブリジットに会えば、しばし沈黙したあと、エーリッヒのことを告げるだろう。]
……こんばんわ、おねえさん。
[暗闇からスッと現れ、カルメンに語り掛ける。]
残念ながらここは行き止まり。不毛の世界。
死は安寧とも人は言うけど、見るだけの苦痛は計り知れず。
さあさ、嘘を吐いているのは誰と誰と誰と誰と誰?
貴方も悲しいのね。ベアトリーチェ。
エーリッヒのこと…好きだった?
そう、私 …彼の事、好きよ。
それなのに酷いわね。
…ほんと、こんな突然の別れだなんて。
酷すぎるわ…
なんとか、言いなさいよ…――エーリッヒ…!
[ぺたりと足に触れても、もうそこに彼の温もりは―――ない。]
[周りの声は何も聞こえなかった。音も。
泣いては駄目だと言い聞かせて、しゃくる喉を落ち着かせて、流れるままの涙を止めようと、手で拭う]
泣かない。から。
だから。
[嘘ならいいのに。夢ならいいのに。
耳に流れる音波のような音が、次第に大きくなる。
それ以外は無音で、心音すら良く聞こえなかった。
ようやく止まった涙が、又出てこないようにぎゅっと目を閉じる]
―二階・6の部屋―
[暗い顔で戻ってくると、そこにいたのはアーベルだけだったろうか?
エーリッヒの死を告げ、カルメンの居場所を訊く。
が、たぶん、返事は知らない、というものだっただろう。]
どこにいった?
[そう、いなくなって会うたびに、いつも混乱している彼女…それでも放っておけなくて……。
一部屋ずつ、呼びかけながら探す……。]
[コールドスリープから目覚めた時と同じような。
頭の芯が、ぼぅとした状態で目覚める。]
あれ、僕は……。
[唯、コールドスリープから目覚めた時と違ったのは、
――見ていた夢。
翼を抱えて、雨に濡れていた。
その雨が、酷く切なくて愛しくて。]
嗚呼、泣かないで……。
[いつもよりもっと上から見下ろす形で、涙を流す星詠の人を見た。
――夢で降っていた雨は、彼女が降らしたものだろうか。
涙を拭おうとする指は、届かない。]
ごめんね。
[生きたいと願ったけれど、生きようと思っていたけれど。
どこか――そう長くないんじゃないかって、感じていた。
引きちぎられた首輪。
自分は殺されたのか――ぼぅっとして思い出せない。
でも、もし、殺されなくとも盲目の少女を助けた時に……。
そのことに後悔なんて、していないけれど。]
よろしくお願いします。
[石像となった自分の胸元から取り出される錠剤。
その数までは見えてなくて。
見えていたら、訝しんでいただろうけれど。]
[声がした。ようやく、届いたのは、ノーラのエーリッヒを呼ぶ声]
ノーラさん……。
[きっと自分よりも辛いのだろうと、ノーラのほうへ手を伸ばす。座り込んだノーラの肩に触れると、そろそろとその髪を撫でた]
ううん、あのね。
エー……。
[名前を呼ぼうとすると、涙腺から涙が滲む。又拭って]
ノーラさん、元気、出して、ね。
[ぽんぽんと、母親が泣く自分をあやしてくれたときのように、優しく叩く]
ベアトリーチェさんも、落ち着いて、ね?
ノーラさんと一緒に、生きて。
[盲目の少女のしゃくりあげる声に、そちらを向く。
伸ばす手はやはり、届かなくて。]
―――…。
[困ったなっと、頭を掻く。
これほどまでに動揺を与えてしまったことに罪悪感。
ベアトリーチェを慰めて欲しいと、再度ノーラを見やる。]
あっ……。
[自分だったものの唇に触れる、星詠の人の唇。
自分の指先を、霊体である自分の唇に触れる。
つぅっとその指に伝うのは雫。
なんだろうと水跡をたどれば、自身の眦へ。
我知らず――涙が零れていた。]
──まさか。
[イレーネの名前を呼びかけ、口端が震える。ゲルダの肩に置いた両手を一度だけ温めるように彼女の腕まで滑らせた。抱擁にならない程度に背を抱き、それから離れて。首を振った。鮮やかなサファイアブルーの瞳は、虚空を睨む。]
否、行こう。
殺人者が居るなら尚更。
辛い か?
[彼がフロアへ向かう途中蛇が出るのか──{6}-{6}。]
―衣装部屋―
[そして、みつけたのは衣装部屋……。
色あせてはいてもいろいろな衣装の中に、丸くなって……。]
………カルメン……どうした?
[その手を取って、話しかける。
でも、やっぱり今までと同じく……きっと、多くを彼女は語らない。
うっすら目を開けて、暴れはしなかったけど、悲しくこっちを見ている。]
カルメン……?
[その顔はでも、泣いているだけじゃなくて、笑っていたりにも見えただろう。]
[胸に去来するのは、幸せの後悔。
――彼女の心に触れなければ、悲しませずにすんだかもしれない
そう思いながら
――自分の死を悼んでくれる、彼女に人々に
自分という存在があったことが嬉しい
そこに、自分が生きていた意味があった気がして。]
ごめんね……。ありがとう……。
[自分勝手な幸せと後悔を胸に。
もう一度、謝罪の言葉とお礼の言葉を紡いだ。]
…だいじょう、ぶ。
[包まれた腕の中から返す声は、掠れて弱いけれど。]
止めなきゃ、いけないもの。
行くよ。
…行って、なんとかしなきゃ。
[毅然とした背中を、見失わぬよう追った。]
カルメン………
君は大丈夫?
[浮かぶ、メモのパソコンの情報。
ピューリトゥーイは、情緒の変化、攻撃性の増加をもたらすという……。]
カルメン、君は、…大丈夫?
カルメン、君は大丈夫?
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