100 緋くさざめく月光海
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─ 一階・浴室 ─
[容赦なく立てられた歯、それが与える痛みに一瞬顔を歪めるものの。
唐突な要請が虚を突けたのか、袖を捲り上げる事には成功した。>>66]
…………。
特に、怪我はしていない……な?
[確かめるように問いかけつつ、は、と息を吐く。
対なる者が文字通り、命がけで残した手がかりと合致しないとなれば、と。
思考が巡った頃には、先に駆けだしたエーリッヒ>>68が辿りつくか]
……ああ、ちょうどいい所に。
すまないが、腕を見せていただけないかな?
[問い駆ける声音は、ごく静かなもの。*]
(69) 2016/08/16(Tue) 23:27:26
──腕? 何で?
[問いかけ>>69に返すのは、さも心当たりが無い、と言った雰囲気の声。
表情もきょとんとしたもの]
見たところで面白いものは無いと思うけど。
[そう言って外すのは右腕のボタン。
ワイシャツにの袖に隠れている部分には何ら傷などはない]
(70) 2016/08/16(Tue) 23:33:55
─ 一階・浴室 ─
―― ッ、
[怪我の有無を確認する言葉>>69には何も答えなかった。
手首を掴む手が離れたなら、嫌がらせのように今一度強めに噛み付いてから、此方も離れる。
口の中に滲む血の味に顔を顰めつつ、現れた画商に投げられる問いを聞いて]
……。
[そこで漸く、先の行動の意図を察する。
一瞬鋭い視線を投げたのは、恐らく画商の方にしか見えなかったはずだ]
(71) 2016/08/16(Tue) 23:38:50
面白い面白くないはさておいていただきたい。
[きょとん、とした声で、さらりと返す。>>70
見せられた右の腕には、傷と見えるものはなく]
……ああ。
念のため、というと何だが、左もお願いしたい。
[さらり、と付け足した後。
離れ際のカヤの残した痛み>>71に、僅かに眉を寄せた。
視線は逸れていたから、その視線の鋭さには気づく由もなく。*]
(72) 2016/08/16(Tue) 23:44:27
[向けられる鋭い視線>>71には、ちら、と視線をやるに留め]
…えー、左も?
こっちは恥ずかしいから嫌なんだけどなぁ……。
[>>72 右袖のボタンを直しながらそんなことを呟いた]
こっちに来る前にちょーっと女性とやりあっちゃってね。
[左袖のボタンを外し、袖を捲りながら笑う。
袖の下に現れたのは真新しい包帯]
この通り、巻きっぱなしなんだわ。
[へら、と笑いながら平然と嘘を言う。
偽ることは常からのこと。
躊躇う素振りは微塵も無い]
(73) 2016/08/16(Tue) 23:51:31
― 一階/浴室 ―
なにがあっ、た…?
[遅れて浴室へ現れた男は、浴室の状況に目を瞬かせながら。
状況に合わせ、動ける体制を作る。]
(74) 2016/08/16(Tue) 23:54:39
……なるほど、女性に。
[返された言葉>>73に、僅かに思案の素振り]
先ほど、ヘルガ殿を弔った際。
手に、襲撃者に抵抗したと思しき痕が残されていてね。
[淡々とした口調で語り出すのは、自分が見たままの事]
対なる君が残してくれた手がかり、無為にはできん、と思って改めさせてもらったんだが……カヤには、それらしき痕がなかった。
ついでにいうと、血を口にした人狼にしては、大分しかめっ面なんでな。
見極める者の血が相当に不味い……というなら、話は別だが。
[言いながら、噛まれて紅の滲む手をちらりと見る]
昨日のやり取りも含めて、人狼とはどうにも思い難い。
(75) 2016/08/17(Wed) 00:05:15
……そして、こんな状況で。
状況に合う傷を見て、ここに来る前の怪我だ、と言われても。
中々、信ずるのが難しい、というのは、お察しいただけるかな?
[緩く首を傾いで問う様子は、見た目は穏やかではあるけれど。
向ける深紫にあるのは、鋭いいろ]
(76) 2016/08/17(Wed) 00:05:18
牧場の主 カヤは、メモを貼った。
2016/08/17(Wed) 00:10:38
ふぅん…。
[カヤに対する見解>>75を聞いてもどこ吹く風、と言った態度]
(77) 2016/08/17(Wed) 00:20:10
───で?
こんな怪我一つで人を人狼呼ばわりするわけ?
[笑みを消して、問いかけてくるヘルムート>>76に問いを投げ返す]
そもそもさ、どうしてその手がかりが腕にあるなんて判じたんだい?
それこそ証拠が無いね。
(78) 2016/08/17(Wed) 00:20:15
……ま、僕が何を言おうと、君は僕が人狼だと決め付けて殺す心算なんだろ。
だったら僕は───
[トン、と一歩後ろへと下がる素振り]
────生きるために君達を、殺す。
[それはエーリッヒとしての、人狼《エルナ》としての意思]
(79) 2016/08/17(Wed) 00:20:24
[言い切った後、下がった以上の踏み込みをしてヘルムートに対して肩から体当たりを敢行する。
人として相手を殺せるものは何も持っていない。
腕だけでも変化させれば何も持たずとも可能だが、人として行動する以上変化はギリギリまで控えた]
(80) 2016/08/17(Wed) 00:20:34
─ 一階・浴室 ─
[画商と音楽家と、双方が言葉を交わす間、彼女は沈黙したまま。
画商の宣>>79を聞いて]
あぁ、そうでなくては。
[口の中で呟いて、厭な笑みを浮かべた]
(81) 2016/08/17(Wed) 00:25:54
証拠がどうの、と論じた所で。
己が在り方を第一とするならば、結局は意味などないだろう?
[向けられる言葉に返すのは、揺るがぬ意志を帯びた言葉]
私は、私の信じる在り方を通すのみ。
……生きるために、な!
[言い切るのと、エーリッヒが突っ込んでくるのはどちらが先か。
とっさに腕を組んで身を庇うものの、態勢が崩れるのは避けられない]
……くっ!
[ポケットの中には、入れたままの刃が眠っている。
それを手にする事ができれば、と。
思いながら、よろめく身体を支えようと足に力を入れた]
(82) 2016/08/17(Wed) 00:27:36
[女の意識が戻った頃には、どれ程時が過ぎていたか。
既に日は上り、女の骸も部屋から運び出された様で見当たらない。
今生きている彼らの手を煩わせてしまったことに申し訳なく思うも、それを伝える術は無く]
…結局、最後まで任せっきりになってしまったわね。
[女が背負うべき責をも背負って前へと進むだろう音楽家に、せめての無事を願い瞑目した]
(+23) 2016/08/17(Wed) 00:27:55
[それから何か使えるものはないかと、浴室を見渡した。
彼があくまで人として動く限りは、ぎりぎりまで加勢はしない心算ではあるが――]
(83) 2016/08/17(Wed) 00:29:22
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