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─ 翌朝/宿屋 ─
[叫ばれていた名前から、何が起きたかの察しは、ついていた。
けれど、その場に向かい、シーツに包まれていく亡骸を実際に見て]
…………。
[ぎ、と唇を噛み締める。
ロミの亡骸を見た時のように、謝罪の言葉は紡がない──紡げない。
護らなかったのは、自分。
歳若い少女の死を忌避しながらも、魂の欠片を向ける先に選ばなかったのだから]
……わかった。
俺、行ってくる。
[自衛団に、という言葉>>68。
行きたくない、と思う者の方が多かろう、というのは察しがついたから、そう、名乗りを上げた。
シーツに包まれた亡骸を抱え上げ、監視している自衛団の下へと向かう。
翠には、悼む色が強く浮かんでいた]
[新たな犠牲者が出たことで、自衛団は落ち着きを失しているようだった。
まだ終わらないのか、いつまで続くんだ、と。
そんな言葉も、ひそひそと飛び交っている]
……そんなもん、俺が聞きてぇよ。
[思わず漏らした言葉は、偽らざる本心。
向けられる視線を、翠は静かなままで受け止める]
……それより、だ。
すぐには無理だろうけど、できるだけ早く、親御さんの所に返してやってくれよ?
[本当は、怒鳴りたいくらいだったが、それは堪えてこう言って。
ブリジットの亡骸を自衛団に託すと、足早に宿の中へと戻って行った]
……に、しても。
[中に入ると、は、と息を吐く。
昨日は何もなくて、今日はあった。
昨日と今日の違い──そこから巡った思考がたどり着くのは、昨日泉で巡らせた思い。
自分から見える、唯一の取っ掛かり。
それを要素とするのが正しいかどうかは、わからない──けれど]
……アーベル、ちょっと聞きたいんだけど、いいか?
[今は取っ掛かりは掴んでおきたいから。
アーベルの仕事が一段落しそうなタイミングを掴んで、呼び止める。
いつになく真面目な面持ちで問うのは、この騒ぎが始まってからの宿泊状況。
何故そんな事を、と問われたなら、ほんの少し、苦笑して]
……俺に見えるものから、探す方法の一環……てとこかな。
こうなったら、なんでも使わんとならんだろうし。
ま、当たってるかどうかなんて、誰にもわからんけどな。
[それでも、口調はできるだけ軽いまま、こんな言葉を投げ返す。**]
― 前日/広場 ―
信じるというのは難しいものですわね。
自分の目で見たもの、耳で聞いたもの以外を信じるとなれば特に。
[エミリーの呟き>>36が聞こえると、そんな感想を漏らした。
ゲルダの悲鳴は耳にしたけれど聞こえてはいなかった。だからそこに共感することは出来なくて、一見冷静に疑うことが出来た。
ライヒアルト>>62が出て行ってからしばらくして席を立ち、宿を出たら途端に自衛団員に腕を掴まれた]
外の空気を吸わせていただくくらいは良いでしょう?
見張っていてくださって結構ですから。
[そうして自衛団長が死んだ後、血塗れのヨハナが座っていたのとは反対側のベンチに腰を下ろした]
―宿屋・自室―
[食堂からの去り際、アーベルから人狼伝承の書物を借りた。
今更という気はするが、無為でいることは不安だった。
けれど文字を追っても内容など、碌に頭に入らないまま
ただ漫然と時間だけが過ぎていく]
――……。
[静まり返る廊下から、争うような物音と声が微かに聞こえた。
薄く扉を開け、音がした方へと視線を凝らすが、何が起きたのか此処からでは分からない]
……人狼?
それとも、また、自衛団の連中が?
[何事が起きているにせよ、一人で様子を確かめに行くのはリスクが大き過ぎた。
だが、村の内側の人間に対する隔意は、女に誰かを呼ぶことを躊躇わせる。
それでも知らぬ振りは出来ない。
女は緊張で汗の滲む掌に、荷解き用のナイフを握り締め。
足音を潜ませながら、音の聞こえた方向――食堂の方へと向かった]
― 前日/広場→宿 ―
ゲルダさんが人狼であるとするならば、昨日、一緒に過ごしていたのはアーベルさんね。
格好の機会に襲われなかったのは疑える要素。
[通りすがっても遠巻きにしている村人達には聞こえない程度の小声で呟く。あの場ですぐ誰かをとなれば、元よりあの青年に押し付けてしまうつもりだった。
[薄陽に手を翳して眩しそうに天を眺める。外の世界へ思いを馳せながら、空気がヒンヤリとしてくるまで過ごした]
言われなくても戻りますわ。
夜が来る前に。あなたたちの手はもう借りません。
[自衛団から声を掛けられ、おもむろに立ち上がる。
宿ではもう、今日の誰か、が選ばれた後だった]
― 前日/食堂前廊下 ―
カルメン、さん。
[エミリーが問い詰めているところだった。
軽く目を見開き事切れたゲルダに黒瞳を向けて、そっと瞑った。
自分がカルメンによって判じられたことは知らなかったから、庇うことも出来ず無言を通す。
エミリーが何かに刺激されてカルメンに手を出しそうになったら、そこで初めて商人仲間を止めるつもりだった。人が人を殺したのなら、重ねて犠牲者を増やす必要はないと。
カルメン>>71が気を失ってしまい運ばれた後は、手伝える事があるなら手伝って。その事実は誰かから教えてもらえただろうか。
いつものようにちょっと困った顔でカルメンの部屋を見て、けれど訪れることはなく部屋に戻るだけだった]
[人狼を殺さなきゃ] [でも誰を] [誰が人狼なの]
[護りたいものを二つ、失ってしまった。
誰かが死んでしまうのは仕方が無い。
それは理解して居るし、その覚悟も出来ていた。
それでも喪失の嘆きは止めることが出来なかったが]
ゲルダと、カルが、探せる者で。
ゲルダは、ロミと、コシェバさんと、ジティを人だと言って。
カルは、ロミと、ベアトリーチェさんと、ノーラさんを人だと言って。
確実に人と言えるのは、ロミ、だけ。
[手を湯に浸して紅を落としながら、今ある情報の整理をする。
先程の慟哭で発作が起きなかったのは不思議だったが、冷静で在れる今、何事も無いのは逆にありがたかった]
コシェバさんはゲルダを信じてる。
アタシも最初は信じてた、けど。
今は────。
[どちらとも付けずに居る。
カルメンのことを見捨てる心算は無いけれど、自分は村を、護りたいから。
思考だけは冷静に。
感情に引き摺られすぎないよう、律する]
……今は、調べられていない人から。
[ゲルダとカルメンの真偽は決めかねたから、別から選択することを選んだ]
[顔についた紅も濡れたタオルで拭い取ると、紺のコートを羽織って浴室を出る。
左腰の裁ち鋏はコートによって隠れて。
畳んだベストは自宅へ戻って処分するためにしばし手元に置かれることになる。
髪は整えず、赤い右目は光に晒されたまま。
紺のコートにはロミの血と、ブリジットの血の両方が点々とこびり付いている。
赤黒くなったそれはそのままに、食堂へと舞い戻った]
― 前日/食堂前廊下 ―
カルメンさんも消耗していらっしゃるようですわ。
ゲルダさんにも証があったわけではありませんし。
誰かを選ばなければいけなかったのは、確かですから。
[こちらに気付いたエミリーは、完全に冷静さを失ってしまったのではないようだった。
ゲルダの遺体へ向けていた哀しげな黒瞳を動かして、そっと宥めるような言葉を紡いだ*]
― 翌朝/宿屋自室 ―
[叫び声で起きるのにも慣れてきてしまった。
仕度を整えてから部屋を出れば、ライヒアルトがシーツに包まれた遺体を運んでいく背中が見えた]
ブリジットさん。
[胸に手を当てて見送り息を吐く。
走り回る栗鼠の軽い足音を聞きながら、食堂に足を向けた]
― 翌朝/宿食堂 ―
大丈夫ですか。
[おはようの挨拶よりも先に、浴室の方からやってきたエーリッヒへと案じるような声を掛けた。
転々と血がついたままのコートを見て少し眉を寄せる]
─ 宿屋・自室 ─
[アーベルと話した後、一度、自室に戻る。
視線を向けるのは、黒い布包み。
解けばでてくるのは、黒鞘に納まった異国の剣]
……あいつ。
大丈夫、かね。
[戻った時には場は納まっていたため、ゲルダを殺めたカルメンにミリィが向けた感情は知らない。
が、この状況は厳しいだろう、というのは予測できていた]
…………。
[護界の呪は、結局動かしてはいない。
とはいえ、今の状況では、他に向ける先も思いつかなかった]
……『約束』、果たす前に。
死なれちゃ、かなわんからな。
[この騒動が始まる前に交わした約束。
ミリィの中で、それがどうなっているかは知れぬけれど。
果たさない、という選択肢は自分の中にはない。
だから、呪を動かす事はしない──先がない、というのも、あるけれど]
[剣は再び布に包む。
持ち歩くにはやや大振りなそれは置いて、懐に忍ばせるのは小ぶりな短刀。
それを誰に向けるか、の思案は未だ続いていたが、いずれにせよ、引きこもっていては、と部屋を出て、向かうのは食堂]
─ →食堂 ─
― 朝/宿屋 ―
[ライヒアルトが自衛団に行くというのに、
頼むわ、と一言声を掛ける。
エーリッヒと包んだブリジットの身体は
喰らわれ、軽くなっていた。
風呂に行くエーリッヒを見送り、自分は水場を借りる。
手についた血を洗い流す為に]
は、
[誰も居ないようだったから。
吐息が笑うように、落ちた。
手を洗い流し、顔を洗い、頭を掻く]
疲れた。
[ぽつりと言葉が落ちた]
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