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触発された、とでもいうか。
[くつくつと嗤い、狐の面の額に触れる。]
ここから、視えた、ということだろう。
コレは虚みたいなもンだからな。
虚を視る眼になったのさ。
面じゃないがな。
[くつりと嗤い]
しかも虚ですらない。
誰だってもっているものだが、他人のものも溜め込んでいるだけだ。
――飼い慣らしているからな。なんの問題もない。
他人のものって。
…あんた、実は結構苦労してる?……ッスか?
[喋りながら、やっと自分が普段と同じように話してしまっている事に気がついた。
無理矢理な語尾。]
…言われた、けど。
[むぅ、と眉を顰めながら]
俺、あんたとかロザリーとか金持ちは何不自由なくていいよなぁって、妬んでたんだぜ。
気づかないほうがどうかしていると思うが。
[ラスの言葉に、おもしろそうな声音。]
ロザリンドは知らないが、俺はずいぶんと昔から知っていたぞ。
だから莫迦だというんだ。
[くつくつ、耐えきれずに嗤った。]
まァ、百歩譲ってうまく演じていたとて、
そういう気には、敏いもンだ。コレが。
[額を指差す]
ただの傷痕だが、気になるか?
[その手を見て]
いくら巫女殿とは言え、これまで浄化は出来ないだろうが――
見ても気分の良いものでもあるまい。
いやでもほら。
傷跡とか、俺知らなかったし…良いモノじゃ、ないだろ?
[咎める調子でない様子に、逆に口を尖らせて上目遣いで言い訳のように。]
とくべつに何とも思っていないが。
まァ、見るほうの問題だろう。
そうやっていると、子どもよりも子どものようだな。
[面白がる調子。]
…もう俺25だぞ?
[下げた眉の下、大きく溜息をついて]
まぁ…「虚」に捕らわれるとか、子供以下だよな。
[自嘲気味に口の端を上げた。]
…ぅぅ。
[恨めしそうな目で、狐を見た。
その面は笑っているようにも見えて、更に眉を顰める。]
なぁ、あんたは何か「闇」って持ってる、のか?
[ふと声色を明るくして聞いてみた]
え。
何に、って。
こう、計画、とか、なんていうか…
[手をぱたぱたして、四角や丸を形どってみた後、ぴたりと止めて眉を下げてケイジを見上げ]
…何、だろ。
−上空−
[慌てて着いて来る気配も見ず、大きな翼を羽ばたかせた。
ケイジの姿を探し、地上を睨み飛ぶ。
だが狐の面を見つける事は出来ず、舌打ちした所で小さなラウルの鳴き声が耳に入った。何事かと体ごと振り返る。
視線の先、速度を落としよろめく白の翼が見えた。]
『………限界か。』
[昨夜消えた後の事は知らないが、小さな体が悲鳴を上げたのだろうと判断する。幸い、施療院は遠くなかった。
慌てて見上げてくる深紅の瞳を射抜き、顎をしゃくる。]
足手纏いだ。
[睨む視線で施療院を示し、再び前を向き四翼に力を入れた。
風を大きく捉え空を切る背を、声だけが追いかけてくる。]
………フン。
[耳に届いた礼に鼻を鳴らし、振り返る事なく飛び去る。
冷たい風を受ける顔は、少しだけ口の端を上げていた。]
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