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ゲルダ…
[守ろうとする彼女に、力添えをしようにも
どうにも自身の属性はあまりに彼女に相反している。
少し迷い、蜥蜴の姿のまま彼女の背後
そっとその肩に手を置いて身を寄せると]
…いったん、渡そう。
今のオレとお前では多分どうしようもない。
誰かが傷つくのは、いやだ。
[後ろから声を掛けた。
添えるひとことは 彼女にしか聞こえぬ小声]
――考えが無いでもない。
[それから立ち上がると 表情の判りにくい蜥蜴男は
ぶしゅっとまた 肩から熱気を噴きだして]
マテウス、ひとつだけ聞かせてくれ。
ここにエーリッヒの毛が、落ちてたんだ。
――痛い事、したのか?
[酷く冷静に聞こえる声*]
[封によって抜かれた力の程は、ご想像に……と、口では言うだろうが。
実際には、消耗していたところの供給、更にエーリッヒの力が多く求められているのに合わせて限界越して余剰を出していたので……推して知るべし、という所]
んー?
[友に問いを投げ、その答えを待つ間に投げられた、問い>>+70]
ああ……あれは、治りようがないんだけどね。
女王が言うには、完全に『あちら』になるか、『あちら』を完全に封じて消し去るしかないらしいよ。
……そも、在り得ない存在だから、どっちかの方がいいのかも知れないけどねぇ。
[ふふ、と。笑う様子だけは、楽しげなもの]
普段は、『秘宝』による封印で押さえ込んでるんだけど。
……そこに異変が生じたおかげで、色々と共鳴やら何やらが発生して緩んでたから。
押さえるには、確かに『秘宝』を使うのが正解。
……もっとも、『あちら』は、封印自体をすっ飛ばすのに、欲しがってたようだけどねぇ。
[自分自身の事であるのに、説明する口調は他人事]
……ま、ぼくはできれば『秘宝』に触るのは御免被るんだが。
普段、断片持ち歩いているだけでも、おもったくてうっとおしいし。
[さらりと言った言葉に、騎士団長が小言を言い出すが]
……はいはい、わかってます、わかってますとも。
女王と王が無理をしてくださったのは、ちゃーんとわかってますよ?
[そっちはひらひら、手を振って受け流した]
(……それが、母上の望みなのもね)
[続く言葉は、口にはしない]
[気絶しても、ここに落ちて来た時よりは早く目覚めたのは、力を貸してくれたリディや癒しの力を与えてくれたベッティのお陰か。
ぱちり、と金の瞳を開くとベッティの膝の上でむくりと起き上がった]
……くぅ?
わふ。
[一瞬何があったか思い出せなかったが、直ぐに事態を悟り。
榛名が多少は落ち着いたのを見ると、嬉しげにかぱりと口を開けた。
ぴょい、とベッティの膝から降りると、地面にお座り。
けれど直ぐに背中の方を見るように、首を左右に動かした]
むず、むず、すぅー。
[片言の言葉を紡ぎながら、背中からころんと地面に転がった。
そうしてしばらく地面をころん、ころん。
一人遊びしているようにもみえるが、当人は何やら違和感があるようで。
それがリディから与えられた時空の力の影響だと言うのは、今は分からないまま]
[まだ少し頭がくらくらする。
中途半端な眠気が起こす頭痛、軽く頭を抑えるようにして]
とりあえず、お茶でもしませんか?
[ゆったりとした口調でそう提案を、この場にそんなものが用意できるのかまで考えてはいなかったが]
ゆっくりお話するにはそれが一番ですし。
お互い積もる話もあるでしょうし。
[周囲にそう同意を得るように見回して]
[痛みに呻いている間に榛名に関するあれこれがはじまっていて。
手伝える力はないから、額をさすりながらベッティがみなの力を借りて榛名の中にある何かを封じるのを眺めていた。
ベッティが姫と呼ばれていたり、黒江がナタルに敵意を向けるのを見たり。
子犬がちょっと大きくなったりとか色々しているのも見ていたり。
友人>>+35がベッティの禁句に突っ込む様子には小さく笑って]
相変わらず、ですねえ……
[禁句を口にしたものの末路は知っているから、楽しげに笑うのだった。
水盤の傍らに立ったまま、残った仲間の行く末にも視線を向けつつ。
すべてが終わってこちらにやってくる友>>+61に変わらぬ様子で手を振る]
なにって、ちょっと知的好奇心と探究心に突き動かされた結果、という物ですよ。
[にこにこと相変わらず反省だの罪悪感だのがどこにも見えない態度で飄々と答える]
[鼻血を押さえる榛名の格好のひどさにはちょっと眉を寄せて]
水で流して綺麗にしてもかわかせませんしねえ……
ああ、そうだ、これでちょっと覆っておけば見た目はましだと思いますよ。
[ベルト代わりにしていた水の気配がある布を榛名のほうへと差し出した]
[リディから返る言葉に]
それだといいのですが…、
なにぶん相手は秘宝を持っていますからね……。
[もっともここで心配をして、何かが変わるわけでもないのだが。
ゼルギウスから渡された布を受け取ると]
あ、またお世話になってしまいましたね、ありがとうございます。
[ぺこりとお辞儀をしてから、
鼻血はだいぶ収まったらしく、血塗れたハンカチを手にして]
お世話ついでに、こちらの方洗いたいのですが。
[言外に水をだしてくれと要求をした]
どうも、ありがとうございます。
[水のあふれる青い水晶と器を受け取り、それでハンカチを洗った。
無事洗われたハンカチはリディに返して、ゼルギウスから借りた布を上からまとい、
ナタルの言葉に自分も探しながら、ゼルギウスの見つけたお茶セットの方へと]
理由その4というわけですね。
[お茶の用意をしながら、長々と始まったゼルギウスの話に、いつだったかの質問の答えの中、
彼が四番目に語った理由を思い出していた]
なるほど。
反省房といいつつ、お茶やお菓子まであるなら、あんまり反省房とはいえない気がしてきましたねえ。
[友人>>+81に納得したような、首をかしげるようなそんな感じで呟きを返し。
長く続く論説は途中で聞いてられるかとさえぎられることも多いが、それでも怒ることなく聞いてくれる友人の存在は有難いものだった]
いや、だって気になったらやっぱり調べないとねえ……
[そう締括りつつ、ありがとう、とナタルには告げて。
榛名>>+83には、ああ、と何時か語った理由を思い返して]
ええ、そういうことです。
私の理由は4番目でしたねえ。
[嘘もたくさん口にしたけれど、本音も同じぐらい口にしていたのだった]
[んぁ、ナタルの言葉は噛み砕いて頭入れないとよく分かんねぇのが…
『あっち』って、翼生えてたあれか?何とかな存在って言ってたような。]
よく、わからない、けど
どちらかに、した、ほうが、いいって、ことは、ナタルは、どちらにも、したくない、って、事?
[ってことだよな?えーと]
秘宝、渡した、ら、別な、ナタルが、自由に、なった、の?
[え。それ結局渡したほうが良かったのか、それとも渡さねぇほうが良かったのか…?
よくわかんねぇあたいは、少し首かしげたのさ。]
エーリッヒ起きたのはちょっとほっとした。]
大丈、夫?エーリ…
[なんかころころしてるけどどした?エーリッヒの感じてる違和感はあたいは分からなかったから、背中痒いのか?って思って手を伸ばしてかりかり掻いてみた。
ゼルギウスの話は右から左なんだぜ。さっぱり分かんねぇ!
ってかこいつこんな喋るんだ、ってそっちの方に感心してたのさ。]
んー、んー………くゎふ!?
[ぽんっ、と音がして身体が青年の姿へ。
リディの力の影響で元の身体に戻ろうとしていたらしいが、通り越して人型になってしまったらしい。
んで、ジャンプしていた時に戻ったものだから……]
きゃいんっ!!
……いた、い……。
[べっちん!と身体が地面と水平に落ちた]
[遠くを見る友人>>+87にちょっとばかり知りたくないなあ、と視線を逸らす。
けれどもさすがに女王もあのときの目晦ましをかけたものの気配が流水だとは、長い間閉じ込められてる間に気づいてるだろうから逃れることなど不可能だろう。
はあ、とため息をひとつこぼし。
同意をくれる友に嬉しそうに笑んだ]
知りたい事を追求するには動くほかありませんしね。
[うんうんと頷く。
遠慮なく喋るのを面白がられている事を知ってはいるけれど、聞いてくれるのだから面白がられても気にもしては居なかった。
ぴょいぴょい跳ねてるエーリッヒにはどうしたのだろうと視線を向けつつ。
金の髪の青年姿になるのに、おや、と瞬き]
だいじょうぶですか、エーリッヒさん
[エーリッヒの背中掻いてみたけどどうも駄目らしい。
手を離れてぴょいぴょいするのを見てたけど。あ。]
ゎ、……大丈、夫?
[ってか顔打ってっぞ顔!
あたいは隣で大丈夫か様子みながら、駄目そうだったら手にしっぱなしだったハンカチを取って、冷やして打ったとこに当ててやったたのさ**]
[お茶を入れてカップを机の上、それぞれの椅子の前に並べていき]
まぁ、たしかにあの時、すぐに手に入れようと思えば私を突き飛ばして手に入れることもできたはずですしね。
[ナタルが手に入れるつもりはなかったと、それから人型になってべちんと地面に倒れるエーリッヒに首を傾げて]
大丈夫ですか?
[さてここで知りたいことをとゼルギウスの言葉、紅茶に砂糖を入れながらふと彼の頭を見る。
水を多く含むそれに砂糖をかけた場合、なめくじのようになるのだろうかと]
ええ、まぁ、知ろうとすることは悪くはないことですが。
[なんとなくベッティけしかけたらやりそうだなとか、不穏なこと考えていた。
表面上は優雅に紅茶に口をつけながら]
だ、だい、じょー、ぅ。
[思い切り鼻をぶつけたため、痛みに未だ片言のような言葉を紡いで。
声を掛けてくれたゼルギウスとベッティと榛名に返事をする。
起き上がると、地面にぶつけた鼻先に手を伸ばした]
おはなうったぁ〜…。
[人型、しかも良い歳の青年の姿でありながら、犬型の時のようにべそべそしながら鼻を撫でる。
そうしていたら、ベッティが冷やしたハンカチを当ててくれて。
ひんやりとした感覚ににこぱと笑いかけた]
ありがとねぇ。
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