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[有耶無耶の内に再開の運びとなった茶会の席。
そもが食という物を必須としない存在であるが故か、それ自体には今ひとつ気が乗らず、窓辺で一人、ぼんやりと。
……理由の一つが珈琲の香りなのは、否定すべくもないのだが]
『きゅ』
[ぼんやりとしていると、頭の上にぽふり、と乗る何かの気配。視線を上げたなら、覗き込むすみれ色のふわもこと目があって]
……?
[突然の事に戸惑いつつ周囲を見回せば、目に入るのは影輝の王。
右手の親指で、肩越しに自身の後ろを示す様子に、何か話があるのか、と察してそちらへと]
─廊下─
……で、何か?
「これから、どこに行く予定なんだ?」
[廊下を共に歩きつつ、問いを投げれば逆に投げ返され。
しばしの思案]
特に、宛は。
今は、セレスに多くを学ばせるのが目的ですから。
[文字通りの気の向くままで、と。
冗談めかして返すと、影輝王はそうか、と呟き。
足を止めて廊下の窓を開け、開いた部分の窓枠に寄りかかるよな姿勢で、こちらを見た]
……影輝王?
「イズが、心配してるぜ?
……役目建前に、色々と無理してるんだろう、ってな」
…………。
[冗談めいた言葉に、ほんの少し眉が寄ったかも知れない。
その表情に何を思ったか、影輝王はぽん、と肩に手を置いて]
「『存在故に』逆らいたくなる、その気持ちはわかるが……ま、程ほどにな。
踏み出して、手を伸ばして。
そうして得られるものには……掛け替えないものが多い」
[静かな、諭すような言葉。向けられる貴紫は、静かで。
……何となく視線を逸らしてしまったのは、そこに込められた意味がわかるからか。
伸ばした手、抱き寄せた時に感じたもの。
それが意味する所は、誰よりも自身がよく知っている事だから]
「ま、何にせよ先は長いんだ。
……あんまり、無理はしないように、な?」
……一応、そのつもりですが。
「人間界を歩き回るなら、たまに、俺ん所も顔出すといい。
……ま、今はだいぶ騒がしいがな」
[言いつつ、刹那、瞳に浮かぶ穏やかさ。
それは、自らの双子の子らを思ってのものか。
意味する所を、知る由はないのだけれど──]
[それでも、と。
誘いに頷こうとした所に飛び込む、元気のよい声。
振り返れば、駆けて来た機鋼の仔竜が飛びついてくる]
ん?
セレス、一人か?
[麒麟殿は、と問う、その一瞬の険しさに影輝王が楽しげな笑みを漏らすのには気づかず。
所在を聞けば、ひとまず安堵の息を漏らす]
…………。
[安堵の息を漏らす、保護者の姿に。
機鋼の仔竜はじい、とその異眸を見つめ]
時空竜、あのね。
[真面目な面持ちで、こいこい、と手招き。
保護者が戸惑いながらも膝を突き、高さの差が縮まったなら]
ナタ・リェ、かなしくさせちゃ、だあめ!
……時空竜も、それ、や、なんでしょ?
[むう、とむくれた面持ちで、投げかけるのは、こんな言葉]
……セレス。
[向けられた言葉は、無垢であるが故に、重く。思わず、ため息が零れ落ちる]
ん……そうだな。
それは、わかってる……よ。
[言いつつ、ぽふり、と金の髪をなでる。
むう、としたままの碧と、どこか楽しげな貴紫と。
その狭間にあるのは、ほんの少し、辛くもあるけれど]
……ま、そのための努力はするから、怒るな。な?
[冗談めかした言葉と共に、機鋼の仔竜を抱え上げながら立ち上がる]
で、麒麟殿は、湖だったか?
……それじゃ、もう少ししたら、迎えに行くとしますか、ね。
[今は一人がいいだろうから、と思いながらの言葉に。
機鋼の仔竜は、うん! と元気に頷きながら、にこぱ、と*笑った*]
>>910>>911>>912
[対の気配の消えた、あの夜。
流石のアマンダも気にかかって、翌朝ハインにでも相談するかとKirschbaumに顔を出した。
肝心の探偵が来る前に、鳴るベルと風の運ぶ声。
ハインはコレで仕事一つ逃したな、なんて思う]
ん、お帰り。居たら悪い?
[オハヨウでもコンニチハでもなく、お帰りと言った意味は通じなかったのか。
いつものように岩清水を出す青年はマイペースに話し出す]
へぇ、懐かしい?
じゃぁ、たくさん楽しんできたんだ?
[心配無駄だった、とか思いつつグラスを傾ける。
ところが話される内容と来たら!
見知らぬ女性達といちゃこらしてきた話のドコが懐かしいのやら!]
/*
おぉぉー!
[時空竜とちま竜に拍手拍手]
とりあえず。お疲れさまでーす。
こうしてまた一つ覚悟が付くのですね、おとーさんw
/*
>>942
覚悟っていうんだろうか(笑。
この騒動だけで、大分色々と追い詰められた、と本人思ってそうだけどねー(笑。
「ったく、いつまで経っても成長しないよな!」
[ラスのお小言を直接聞くのも久しぶり。ミハエルの顔を確かめることも出来ず、小さくなって震えるふわもこ]
『ちゃ、ちゃんと戻るもん…!』
[まぁこれだけ力のある者達が居る空間。落ち着いて力を律していけば、それほど遠くないうちに戻れもするだろうけれど]
[鼻につくのは話だけでなく、他の獣や女の残り香。
水を浴びたって早々に消えるものじゃない]
………ごちそうさま。御代はユリアンの奢りにしとく。
[つんと鼻を背けて、早足に店を後にする。
抗議の声なんて聞きたくもないが、追いかけて来ないのは問題外。
工房までの距離を追いつけないなんて、疾風の名が廃るってもの]
……ユリアンの馬鹿。
[扉が閉まる寸前の声は、昨夜と同じようでいて違うニュアンス。
追いつかなかった=追いかけなかった。それが明確な答え。
一ヶ月の無視を決め込んで、鍵をしっかり閉める。
鼻に残る匂いが消えるまで、絶対顔なんて見せるものかと。
ヤキモチと対抗心ともつかない感情をいらいらと*持て余しながら*]
/*
ええと、時間が迫っているので先にこっち。
改めて皆様お疲れ様でした!
弾かれとはいえ、動きの絶妙な狂信者、本当にすみませんでした。
それでも同窓会というパラレル?、めいっぱいに楽しませていただきました。ありがとうございます。
ぶりじたんは未だに幼子ですが。
いつかはきっとミハエルさんの隣に並び立てるようになるために、成長もすることでしょう。…そっちの方が重要だってことに気付けるのは、いつのことか不明ですがw
それでは、また何時か何処かで。お会いできれば良いなとか。
中の人的には、明日からの村もその後も、ご一緒する方々にはどうぞまた宜しくお願い致しますと。
至らないながらも頑張って参加していきます。
それでは。最後にもう一度。ありがとうございました!
http://utage.sytes.net/pan/sow.cgi?css=junawide&vid=57
そういうわけで村を建てた。
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