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そりゃ、じっちゃには及ばないけどさ。
育てられた恩くらいは、きちんと返すよ。
[押しつけられたリュックを受け取り、跡取りの未熟さを心配する老爺に応じる。青年の物言いにまだ言い足りないことはあったようだが、仕事に戻ると去っていく後姿を見送った]
[来たときと同じよう、そこらの人に挨拶しながら]
―森近辺―
[近付いてきた森に、目を細めた。]
[おじいさんがどこかへ行く。頭を下げた。]
[まさか噂されていたなんて気付くわけもなく、その先に金の頭を見つける。]
あ、エーリ君、丁度良いところにいたね。
籠貸して?
林檎とってくる。
[森へ向かう青年に返事をする余裕は、当然の如くなく]
……はぅぅ……猫さん、痛いですってばぁ。
[じたばたする薄茶色への不平申し立ての方が重要事項らしい。
白の鳥はちょっと高い所を落ち着きなく旋回しつつ、ぴぃぴぃ、と鳴いている]
丁度良いところにいたのか、俺は。
[先の話題に出たばかりの青い髪を見下ろす。体重の割には背丈のある青年は、ひょろりとした印象を他者に与える]
林檎? ……なんで、また。
籠は小屋にあるけど。
[少し身体を傾けるのは、右腕を隠すため]
うん、丁度良い。探さなくて良かったし。
林檎は、エーリ君がヨハナおばあちゃんに頼んだんだろう?
材料は取ってくることになったんだ。
その代わり、エーリ君は、ペン買って頂戴。
[右腕をあえて隠すような動きに、首を傾げた。]
エーリ君、何かあったの?
こら、そんなに暴れるんじゃないよ。
ツィムト(シナモン)たっぷりのシュトゥルーデルにされたいかい?
[ぴたりと動きの止まった猫を片手でむんずと掴み、反対の手で絡んだ爪を解く]
すまなかったねェ、ちゃんと餌はやってるんじゃが。
お前さんにもお裾分けするから勘弁しとくれ。
そりゃ、頼みはしたけど。
ペンくらい、家にあるのに。
[なんでもない、と左手を振ろうにも、袋とリュックを手にしていては出来ず、右手は動かせない]
……説教しなかったら素直に言う。
[大分、懲り懲りらしい]
[爪が解かれると、ほっと一息。
白の鳥も、猫が離れたのを見計らって、ふわりと定位置に戻ってきた]
はあ……びっくりしたのです。
猫さんは、大丈夫ですかぁ?
[擦り寄る鳥を撫でてやりつつ、問いかけて。
お裾分け、という言葉に、目がきらきらしたのは、傍目にもわかる。きっとはっきりわかる]
ほんとですかぁっ!?
[声のトーンもきっちり弾んでいた。
自分でも料理や菓子作りはするけれど、やはり、年季の違いは大きいというのはある訳で]
ダメ、あれがいい。
綺麗なね、石がついてるんだ。
……説教されるようなことをしたエーリ君が悪いと思うよ。
されたくないなら、しないから、何やったの? 手、出して?
なんだ、その拘り。
うちは貧乏なんだから余分なお金はありません。
それなら自分で採る。
[あまり現金の遣り取りはしないため、それは事実ではあるのだが、駄々っ子に言い聞かせる親のような態があった]
……研究のためには仕方ないのに。
ちょっと怪我しただけだ、手当ては済ませたから平気。
なァに、どっこもぶつけてやしないんだ。大丈夫さね。
[鳥を撫でる仕草を見て、皺の寄った手も猫を撫でる。頭を包むようにグリグリやるのは、お仕置きだから仕方ない]
嘘なんざ言いやしないよ。
さすがに今日作れってのは無理だがねェ。
それじゃァ、あたしゃ買い物の続きに戻るさね。
先生が居ないんだから戸締りにゃァ気をつけるんだよ。
[どうも頼りなく見える若い娘へ一応の忠告をして、猫を片手に歩き出した*]
そんなに高くないよ、エーリ君。
ダメ、だめだめ。
取るように頼まれたの、おれだから。
おれがもらえなくなっちゃうし。
[小屋へ向かう後をついてゆく。]
仕方ないからって、怪我したらダメだよ。
みんな心配するよ。
……本当に手当てしたの? したならなんで隠してるの?
[猫は大丈夫、との言葉にほっとしたよに息を吐き]
あ、はい、わかってます、ちゃんと待つのですっ!
[にこにこしながらこくこくこく、と頷いた。
それから、はた、と周囲の視線に気付いて立ち上がり]
……戸締り。
御師匠様がいなくても、大丈夫だと思うのですけど……。
[最後に向けられた言葉に、小さく呟く。
その根拠は箒のブルーメなのだが、それ以前に色々と自覚が欠けているのかも知れない]
さぁて、と。
ボクたちも行きましょうか、リーリエ?
[ともあれ、ぱたぱたと土埃を払い落とした後、*のんびりと歩き出し*]
[気付くのは、遅れた。
触れた瞬間に動きは止まり、赤い染みの残る袖と、破れた隙間から覗く包帯は容易に見て取れる]
あー、ったく、したって。本当に。
[元々は隠そうとしたのが悪い、と理解はしているが。嘆息]
……いたそう。
[じーっと、その包帯を眺めて、ぽつり。]
ちゃんと、全部治してもらったんじゃないの?
そんなに血がいっぱいで。
じゃあ、エーリ君。
治してあげるから、あのペン買って。
そう簡単には治らないものだから、仕方ない。
[呟くさまに言いやって、再び歩み出す。
申し出には、一度、緑の瞳を瞬かせてアーベルを見たものの]
……お断り。
[きっぱり言い切った。
滴を零す草を踏みしめて歩み小屋まで辿り着くと、右手を些か乱雑に動かして扉を開き、中へと入る]
なおるのに。
なおせるのに。
[中に入るので追いかけて]
エーリ君の意地悪。
でも怪我は治す。それは絶対。
あ、診療所の人には内緒だよ。面倒だから。
それで、もしお礼がしたくなったら、買って?
お前が林檎採りに行くのは別に構わないし、ペン買うのも考えないことはないけど、それはお断り。
[互いの主張はちっとも噛み合わない]
籠はあっちの棚。
俺は寝なおします。
ということで、お疲れ様。
[一方的に会話を打ち切って、奥へと引っ込んだ。
荷物を片した後は着替えもせずに寝台に潜り込み、何を言っても*狸寝入り*]
何でいやな――
ああ、もう。エーリ君の馬鹿。
[籠のありかをちゃんと見てから、メモ帳を取り出して、ペンを取る。]
[くるり、一つ円]
[それから少しの間ペンを動かして、狸寝入り中のエーリッヒのそばへ。]
痛いのが好きとか、マゾなんじゃないの?
[反応しても、止めてやらない、なんて。]
おれが痛そうだからいやなの。
そういうわけで。
[メモ帳を千切って、握りつぶす。]
[呟く言葉は、聞きなれない言語。]
[妖精の勉強をしている彼なら、それが妖精へと語りかける言葉だと理解したかもしれないけれど。]
―― 。
[ふわりと温かい光が、紙を握った手から、エーリッヒの手の怪我へと移り、癒してゆく。]
ばーか。
林檎取ってくるけど、ヨハナおばあちゃんには、エーリ君の要らないって言っておくね。
あと村の人が食材持ってくるから、おいといてね。シチュー作るから。
で、これもあげる。
[くっちゃになったメモ帳の中に、文字がなんにもないなんて、言わずに放ってさっさと籠を持って小屋を出た。]
[エーリッヒが何か言ってたとしても、そんなのは知ったことじゃない**]
バターはそんなもんだねェ。あといつものミルクもなァ。
それじゃァ、後で届けに来とくれ。
なァに留守でもいつもの窓なら開いてるさね。
[バターとミルクの宅配を頼み、クリームのお零れに与った御満悦の猫を一瞥。妖精の為に夜、皿に一杯のミルクを置く窓辺は常に鍵が開けっ放しなのは知る人は知っている]
…くく、あたしゃ妖精でも猫でもいいんだよゥ。文句あるならとっくにツィムトの髭はちょん切られてるだろうしねェ。
子供の頃からの習慣なんだ。こんな村だし死ぬまで続けるさね。
[どこぞで妖精の魔法が使われたなんて知らないが、皿のミルクの行方話に笑って猫を伴い店を出る。ぴんと立った猫の尻尾が店の主人に振られ、扉の間をするりと抜けた*]
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