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二日酔い……、
[ つい先日飲み過ぎたと云っていたのでは無かったろうか。昨日、自身が広間から消えた後何があったか等知らない――娘だと名乗り出た少女の件は兎も角――彼は、其れにも若干の呆れを覚えつつも、]
取り敢えず、水でも貰っては?
[表面上は心配の素振りを見せておく。何時もの事だ。]
さて、と……どうしよっかなぁ……。
[小さく、呟く。
そろそろ祖母が心配ではあるのだが、帰るには別の心配事もあるため、容易くは行かず]
……もう少し、様子見、かな。
[長逗留になる分には、ここの主は何も言わないから。
そういう意味では、気楽なのだけれど]
[自分の中の勇気を闘い、あっさりと白旗を上げた所で、広間の扉が開いて。ぎゅぅと目を瞑って震えるも、かけられた声に、ぱっと喜色を浮かべ顔を上げる。]
…ナサニエルさんっ!
あの、さっきボク、ゆ…コーネリアスさんか幽霊を見ちゃって…
[辛うじて幽霊よりも先にコーネリアスの名をあげたのは、今が昼間だったからだろう。]
ま、へこんでても仕方ないし……。
お湯使わせてもらって、さっぱりしよ。
[小さく呟くと、着替やら何やらを一式揃え。
どことなくふわふわとした足取りで*浴場へ*]
[予想通りの返事に笑って]
今は昼間だからなぁ。
幽霊はないんじゃないか?
そんなに怖がってばかりだと、大事な人を守れないぜ?
[そういって、ぽん、と軽く頭を撫でてやった]
[ 少々危なげな足取りで階段を降りていく男を見送れば、細く息を吐いた。
荷物を背負い直し、廊下の突き当たりに在る窓を見遣る。今は晴れているようだったが、何時天気が崩れるとも知れない。出るならば早い方が良さそうか、と思う。]
[頭に乗せられた温もりとおおらかな声に、なんだか自分が余計に小さく思えて、しょんぼりと肩が下がる。]
う…ん。……そうだよね。
ありがとう、ナサニエルさん。
[それでも、”あれ”が幽霊じゃないと言われれば少し元気も出てきて。ナサニエルに、小声で頑張ります、と頷(略)]
[トビーの様子を眺めつつ、そのうちに誤解は解けるだろうかと心中で笑いながら。
適当な椅子に腰掛けて、事の行方を*見守ることに*]
[ 出発するにしても食事を済ませてからかと考え、遅れて広間に向かえば或る意味予想通りの光景が広がっていた。再び呆れた表情になりつつも皆に挨拶を済ませ、軈て運ばれて来た昼食を摂る。二日酔いのコーネリアスがソファに沈み込んでいるのを見れば、確かに其の少々蒼褪めた顔色は幽霊というか何と云うか、人成らざるものには見えたかもしれない。]
……が、好い加減に慣れろと。
[ 其れでも思わず、呟きは零れてしまった。]
[ 食事を終えれば帰宅する旨を告げ、此の場に居ない皆にも宜しくと軽く頭を下げて広間を後にする。未だ用事を終えられないトビーが、若干恨みがましい目で此方を見て来たかもしれないが、敢えて無視しておく。
そしてアーヴァインに見付かって引き留められる前に――恐らく主は未だ自室だろうが――と、早々に館を出た。]
[ハーヴェイのツッコミ…もとい呟きは、ナサニエルの背に隠れる彼の心にぐさりと突き刺さった。
さらに言えばコーネリアスはなんだか具合が悪そうで、二日酔いという理由はわからずともなんだか罪悪感も湧いてきていたりする。]
…………ぅー。
ぁー…騒がしくしてごめんなさいぃー。
[小さな声で、広間の皆へと謝罪する。ついうっかり頭を下げようとして苦しんだりもして余計にあきれられただけかも知れないが。]
[やがて昼食が広間に運ばれれば、今更ながらに育ち盛りのお腹が空腹を訴えて。椅子にちょこんと座り、朝食の分までたっぷりと胃袋に詰めんでいく。
その途中、さっさと食事を終えて館を後にするハーヴェイの背を若干恨みがましい目で見てしまったのは、きっと自分にはない青年の毒舌…もとい弁舌の強さと要領の良さゆえだろう。たぶん。]
……ごちそうさまでしたー。 …けふ。
[帰るとなればついお腹いっぱい詰め込んでしまうのは貧乏性ゆえか。皿を下げていく使用人のおばさんが笑みを抑えきれずにいる様子に少し赤くなる。
鞄を持って、館の主のいぬまにお暇しようと立ち上がれば、患部なのにちっとも大切にしてもらえない首が抗議のように鈍い痛みを発して、溜息。]
ぃったー。
……まぁ、帰ってからでいっか。
[風呂に入った時に包帯は巻きなおしたし、とシップの張替えは諦めて、宥めるようにそこをさすって。
ふと、何か大切な事を忘れているような違和感を覚えて――]
[思わず出した大声は、コーネリアスの頭痛を増したか否か。
しかしそんな事に彼が気がつくはずもなく、慌てて客室に戻り、寝具に埋もれたままだったショールをぱたぱた叩いて簡単に畳む。]
………ちゃんとお礼言わないとなぁ。
[そんな風に呟いた頬が少し火照っていたのは、階段を駆け上がったせいではないだろう。
――しかしまぁ、ローズマリーと逢ってショールを返す前にアーヴァインと遇ってしまい。行き倒れの青年の怪我の理由がわからぬ今、子供の彼が1人出て行くのは危険だと説得されてしまうのは *運命と言うヤツなのだろうか?*]
[ 安定性の悪い吊り橋を危なげ無く渡り終え、乾いた固い土を踏み締める。
然し空気は湿り気を帯びていて、早急に下りる必要があるように思えた。黒の視線は緩やかな坂道の先へと向けられ、目指す先は天に煌めく陽光とは対照的に薄闇に覆われていた。来る際にカンテラを無くしたのが、益々悔やまれる。
地に視線を落とせば、森へと繋がる一筋の道に、黒ずんだ緋色の軌跡が点々と続いているのが目に入った。其れも、ずっと奥まで。……彼の男のものだろうか。]
[ 成る可く其れを見ないようにしながら暫しの間黙々と歩を進めていたが、樹間から覗く太陽が翳ったのに気付き顔を上げ天を仰いだ。空は見る見るうちに暗澹たる雲に包まれ灰色がかっていく。山の天気は変わり易いとはよく云ったものだ。]
げ、拙……。
[ 小さく舌打ちをして、振り返り自らの歩んで来た道を見遣る。
館の影は既に見えぬにしても、未だ大した距離を進んではいない。麓までの道程を考えれば、今なら戻る方が早いのは明白だった。唯でさえ冷えるというのに、雨具も無しに雨の中を歩く等というのは正気の沙汰ではない。]
[ ガサリ。風も無いのに視界の端で傍ら茂みが揺れた。
深き森には人を喰う魔が棲まう。其の様な言伝えが想起されたか、青年は視線だけを些か機械的にゆっくりと動かす。
――闇の奥で煌く、金色の眸。
遥か遠くにも聞える低い唸りは雷鳴か。
降り出した雨が一滴、頬を濡らし*伝い落ちる。*]
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