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[止めなければ。そう思い木から降りようとしたが、その動きが止まる]
[武器を見る限り、戦っている二人は蒼龍と黄龍。属は木と土。己も土となれば、相剋と比和が起きることになろうか。如何に護りに秀でていようが、己一人で二人を止めるのは、分が悪すぎる]
……参った。
近くに居るのに止められないなんて。
んっとに、相手は天魔だってのに、何で五神同士で…!
[枝に座ったまま、状況を眺めることになってしまった。止めに入る踏ん切りがつかなかったのは、ここで休んだために逆に消耗しかけていることも起因しているだろう]
[一度めの突きは避けられ二度目は競り合う。そんな応酬をするも口調は結構普段通り。で]
余所では考慮してくれよ。本当
…にしても奇遇だな。そんな例は俺も聞いたことない。
問題に蓋しても腐ってくだけだもんなぁ。
[自覚をしながらも応ずるは退かぬという心の現われ。
突きの動作から戟を戻すと同時に身体も少し退くも。迎撃するより璃佳の浮遊動作からの攻撃のほうが速く。
戟を戻し刃で受けるのも間に合わないと、柄の部分で剣を受け。その反動を利用するように後方へふわりと浮いて後退して地に着く]
そう、あってたなら良かった。
――調べたいこと? 宿題か何かかな。
[夏休みにもなって、大変だね。笑みを返しながら
そんなまさか不法侵入を果たして個人情報を手に入れてただなんて思いません。
自らは木陰から出る気配も無く、しかし数歩の距離で歩みを止める相手に
おや、と一度だけ目を瞬いた。]
――ああうん、璃佳に聞いただけで、実際に確かめては居ないけど
多分僕も出られないんじゃ無いかな。
[首を傾いだまま、僅かに目を細めて。]
…さぁ。
知っていたら、どうします?
−→学校そば/和菓子屋−
[かくしてそれほど遠くもない時間。
古めかしい和菓子屋の一角でチョコソースと生クリーム、生のブルーベリーと木苺の乗っかったふわっふわのかき氷に舌鼓を打ちながら、今までの経過を頭の中で整理することに。
朱雀と融合しているせいか、ちらほらとおそらく該当者なのだろう気配は確認できた。
かし、と冷たいスプーンをかじりながら]
…そもそも誰が味方でだれが敵かもわからんというのに。
[むーん、と険しい顔をしていたら冷えすぎて頭が痛いのでは、と勘違いでもしたのか、おばあちゃんがぬるめの緑茶を用意してくれた。
ありがたい限りなので、きちんとお礼を言ってからそれを受け取り]
いや、だって。
俺、お前の名前知らないし。
[ 知っていても、その名で呼びそうなのはおいといて。
フェンスに体重を預けて身を傾けつつ、
普段のフードではなくサングラスの奥、
黒の残る瞳を相手へと向けた。探るように ]
人の事言えないと思いますがー。
何かここに、用でもあったん?
……それはお互い様な気がするが。
[そう思うんなら名乗れ、というのはさておいて。
先日あった時とは全く異なる出で立ちに、どこの組のにーちゃんだよ、とか余計な事を考えつつ]
ま、一応。
用事なくても、ここは良く来るけどな。
[さらりと返す。
探るような視線に気づいているのかいないのか、その様子からは伺えず]
や、先輩達の連絡先を調べてたんですよ。
普通、こんなこと起きたらパニくると思いません?
何が起きてるのかを知りたくなるとか。
でもそれをしなかったということは、可能性二つですよね。
[ニッコリ笑って両の手を合わせる]
四瑞か、天魔か。
でもって今の私は見鬼眼使えないんで、判断つかないんです。
なんで、ここは一つ。
[二つの手の間に小さな光が生まれる。
段々と大きくなったそれは閃光を発し]
手っ取り早く確かめさせてもらいましょかと。
[五神でありクラスメイトでもある少年を切るのは躊躇いがあり、腕を狙ったのに柄で剣を受けて逃げられる。
浮遊と浮遊。互角と言えば聞こえがいいが、らちがアカンとも言う]
考えとく、やけどアンタかて考え直しーや!
そこまでわかってんやったら!
[普段通り過ぎる口調に激するんは、こちらもある意味普段通り。
この激情っぷりやからこそ、わかってても止められてるんかも、なーんて頭が回るわけがない。
柄の長さの分、間合い取られるは不利と、引かれた分を踏み込む]
ちいっと頭冷やして来い!
[手首を捻って刃を上に向け、右の肩を狙い剣を突き出す]
……ここで考えてても仕方ねえか。
[からり、と小さな音をたてつつガラスの器にスプーンを置いて、食後のお茶で一服すると奥に声をかけて会計を済ませると、自転車に乗って一路学校とは別の方向へ。
明らかに諸悪の根源っぽい元後輩に話を聞きに行くために瑞雲神社へと向かう。
まさか目的の人物からどんどん遠ざかっているなんて思いもしなかったのだが]
名前呼ばれる機会がないからなー。
なぁ、ミックん。
[ 嫌がらせです。小学生レベル。
心の中の声が聞こえたわけではなかろうが、
サングラスを外して、眼を眇める。
色は既に、平時の碧 ]
へーえ。 まあ、お邪魔なら、退散しますけど。
[ケイコが寝ている間に手紙を破り、部屋を後にしていた彼女が何処に居たかと言うと]
…………アツい。
[リカが寮生だということは手紙があったことからそうなんだろうと調べたが、行ってみると不在。
町まで出てきたのだが]
なんだか、いつもより……キツい。
[水気と融合したからかいつも以上に暑さが辛い。]
[しばし考え眺めていたが、意を決したように息を吐き、枝から地面へと飛び降りた]
…何でお前らが戦ってるかな!!
[降りると同時にやりあう二人に対し怒声一喝。割り込むまでは行かなかったが、被害が及ばぬ辺りまで近付こうと試みる]
ハァハァハァハァ……。
[歩いていた足はいつの間にか早足になり、気づいた時には走っていた。しかし、いろんな意味で不安は止まらない。
いつも自分を信じてくれた友人の名を口にしながら、昨日集まった神社の傍までやってきた]
「……!」
[ソレが叫んだ。二つの気がぶつかり合っているが、その中にキョウヤのものを感じたと言うのだ。
彼にソレを否定するつもりなどない。受け入れた時点で、ソレは無条件に信用するべきものなのだから]
……場合によっては……力を貸してもらうかもしれない。
[恐らく、アズマなら馬鹿げていると一蹴するだろう。しかし、キョウヤとマリーだけは絶対に護りたいと思える対象だった。例え自分がどうなろうとも――]
「……」
[ソレは頷いた。そんな彼だからこそ、救いを求めたのだから。
彼とソレは、速度を上げて神社へと向かった]
……わざわざ繰り返すんじゃねぇよ。
[繰り返されるあだ名に、ぽそーり呟いた。
こいつは名前を教えてもこう呼ぶタイプだ、と直感が告げる。
だからって、名乗らないのはどうなんですか]
……ま、急ぎの用事でもないから、お好きなよーに。
おや、僕のですか。
[予想外の言葉に、ゆるりと一度目を瞬いた。
その口許は、聊か楽しげに弧を描く。]
…見鬼眼とは、また興味深いモノをお持ちですね。
しかし、僕が君と同じ「五神」という可能性は考えなかったんですか?
――“白虎”。
[まぁ、何れにしてもする事は同じでしょうが。
金色の爪に薄ら笑みを深めて、下ろしていた右掌を軽く握り締める。]
…女の子を虐めるのは、僕の趣味では無いので気が引けるのですが。
――手を上げたことを後悔して貰いましょう。
[拳を上へと向けて、開く。
ぽぅ、と掌の上を浮遊する、黒の球体。]
そりゃ失礼ー。
[ 好きなようにと言われれば居座る気らしく、
日陰に移動して、座り込み。
サングラスは取ったものの、
金髪と座り方のせいでやっぱりあっちの人です ]
そーいやさー。
四端とか五神とか言ってたが、
昨日あの場にいたのって、結局、人だよな?
十引く九で、一余る。
てことは、あの中の誰か一人が天魔ってことでオーケー?
それって誰か、わかんねえの?
そも、本当にあんだけ?
[ いけしゃあしゃあと、矢継ぎ早に問いかけた ]
[無理に戻したのと柄で受けたため些少痺れる腕を自覚しながらもそれは表には出さず]
…あー…そこは言われんでもな。とりあえずこれ終わってまだ立ってたら考える。っつーか考える間が与えられなかったんだがなぁ。
[その間もないままこんな状況なのは、むしろそっちのせいだろとかいう横柄な態度で、身を沈める。突きが来る直前に、武器をぱっと消す。それを認め、肩に走る痛みに顔を顰めながら更に間合いをつめて、ダンと地を踏みしめる。中国武術でいう震脚の動作。そして型通りに腹部に掌底を放つ]
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