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うお! それはマズイって!
[やっぱり効かないか。心の中で嘆息した直後に彼の特殊能力に本気で驚いた。しかもその後にランスがスピアへと変化したのが更に油を注ぐ。ランスのつもりで距離を測っていたため、唐突に変化した距離感に腹部が浅く傷を負う]
これは少々本気でないと危ないか。
[ちらりとベアトリーチェを横目にして、「これは二人相手にする羽目になるかな?」と通常でも凶器になる眼差しに本物の殺気を混ぜた]
Le apparizioni di una persona vivente del vento.Ascolti la mia voce.A lama .... dell'ascia di dei dondolata in giu dal cielo, la persona che non ascolta un solo colpo!
〔風の精霊達よ。我が声に耳を傾けよ。天から振り下ろされる神々の斧の刃となりて、耳を傾けぬ者に一撃を!〕
[スピアから大きく距離をとるべく長距離を跳び後退し、詠唱を完成させる。
風が渦を巻き、室内を蹂躙するかの如く竜巻を発生させた]
Un cattivo spirito Un battleax!
〔天魔戦斧!]
……俺だって、こんなとこに住み着きたくないぞ。
[かなり、真顔で言い切りつつ。
対戦相手の話に、ああ、と声を上げ]
今からやり合う連中とは、当たるとしても先だろうな。
だからあいつら……雷撃と、月闇学科のコンビ……だっけ? そっちが相手と見ていいだろ。
で、どっちが前に来るか次第……ってのはあっちも考えそうだが。
[とか言いながら、前にたつ気は常にあったりする]
─次元─
……スタート地点でバトルすんなよなぁ。
[万一は考えていたが、本当にやり合い始めるとはあまり考えておらず。
すこーしだけ頭を抱えた]
「どないすねん、あれ。
やるなら本番にやれ言うて止めるか?」
んー……迷宮が壊れるってことは無いが、バトル前に怪我されるのもなぁ。
[高まる魔力、渦巻く風を感じて、観察を続けながら考え込む]
次元移動で強制的にバトルフィールドに飛ばすとか。
「いや、そこはまず止めたろうぜ」
[真剣な話し合いから一転、漫才になった]
[浅くとは言え手ごたえを感じたのに乗じて、続く連携攻撃に移ろうとしたところで、うまく距離を離された]
見事な間の取り方、だ!
[後退したところをすかさず追いすがって追撃を仕掛けようとするが、それよりも早くに相手の詠唱が完成されたのを見て、ヘルムートが小さく驚いた]
―――早い!
[咄嗟に槍を前方へ掲げて防御姿勢をとったが、風はそんなものお構いなくヘルムートの体を包み、その全身に浅い切り傷を負わせ始める]
オートマジックシェルを突き抜くか!
[風はそれだけでは収まらず、更に暴風を持って、ヘルムートの全身をズタズタに切り裂こうと牙をむき出したが]
【神よ!我に守護を!】
[全身に光属性の白い半透明の鎧をまとい、その魔法を受け止める。
ただでさえ硬い守りがこれにより大幅に増大した。
陽光学科はどちらかというと守りのほうに重視しているので、特異体質と合わせると、ヘルムートにとってはまさしく理想の場所とも言えた]
[気の済むまでオーヴァンを睨んだ後、すぅ、と息を吸い込むと……]
いい加減にしなっさぁーーーーい!!!!!!
[大音量で怒鳴った。
最初のブロックに人がいたらびりびりと振動が響くかも。]
私は一日ここに住んだら本気で死ねる自信がある
[こちらも負けず劣らず真顔。本当に帰らぬ人になったら洒落にならん]
ここでマテウス導師が奇をてらって…がなければな。
雷撃…ブリギッテが前に出るとは思うのだが…向こうも確かに考えているだろうからな
[まあどちらが前にしてもどっちも基本魔術師なのであまり差はないのかもしれないが]
だがとりあえず後一度ここで訓練もつめるわけだし。今回も前回と同じアルが前衛。私が後衛で慣れてそのままいくか。今回は入れ替わってどちらがいいか備えるか。
どうする?
[などと歩きながら話す…道はなんか適当に北…なんかうねうね曲がってるほうへと向かってるようです]
[相手の攻撃に少しだけ楽しそうに笑み、次はどう仕掛けようかと考え込んだところで、ベアトリーチェの怒鳴り声が耳に飛び込み、ヘルムートが顔をしかめた]
……頭に響くぞ、ベアトリーチェ。
[考えていたことが全て吹き飛んだ。
そのおかげか、せいか、ヘルムートを包む白い鎧が剥がれ落ち、霧散して消えていった]
[我に守護を
効果:3分間、魔法抵抗力を増大させる。
望むならば効果時間内でも、効果を終了させることが出来る]
だぁ! 硬い! それなら本気でいく――!
Vento e l'anima di naiad.Ascolti la mia voce.Sulla terra dove lascia senza fiato portare la madre mare e la vita della vita mescola insieme, venga a dare vita maneggiando stupido chiamato la magnificenza!
〔風と水の精霊よ。我が声に耳を傾けよ。生命の母なる海と生命を運ぶ風が交じり合うその大地の上で、愚かなる命に荘厳なる捌きを与える存在となれ!〕
[詠唱に伴い、水と風の精霊が急速に形を成していく。そしてそのまま最後の言霊を口にしようとした瞬間!]
「いい加減にしなっさぁーーーーい!!!!!!」
[ベアトリーチェの怒声に思いっきり間を外されて、その場に転がった]
へぶ!
[しかも鼻を強打した]
― どこか ―
[なんにも考えていないようで、一応各所の様子は導師の次元回廊を通して見ているらしい]
素晴らしい気迫ですね、ベアトリーチェ。
[にこにこ...やっぱり何も考えてないかも]
お互い、難儀だな。
[真顔の返しに、嘆息した。
元々、闇に近しい、という点で多少の親近感らしきものはあったのだが。
光属性エリアという苦手環境で、そこに妙な連帯感も加わりつつあったりする。かも知れない]
奇をてらって、ってのは……ないんじゃね?
実技は、ある意味この試験の本命なんだし。
だからまあ、あの二人に備えるの前提で……。
[考えつつ、こちらも特に気にした様子もなく、北へと進む訳で]
……俺、基本的に実技でも前衛か単独しかやってないからなぁ。
本命前に、一度は後ろもやっとくべき……なのかも。
影輝の導師にも、ここで一度はやっとけ、って言われてるし、な。
当たり前でしょ。
ここはスタート地点であって、バトルフィールドじゃないんだからこんな所で魔力とか消費すんのやめてよ。
ば か じゃ な い の !?
[わざと一字ずつはっきりくっきり分けて言う。]
仕方ないさ…得意な分野があるぶん苦手な分野がでてくるのはものだろうからな
[闇に連なる血脈同士慰めあい…というかこんな状態で克服できるのかはひたすら謎である]
まあそれはそうかもしれんが。こんな場所に私を放り込む導師だからどうなるかはわからんっ。なんかこちらに私らがいくのを楽しそうにみていたからなっ
…が、その考え前提でいいだろう。じゃあ今回は私が前に出るか。
一度…援護する側にたってみれば。また視点も広がるだろうしな
初めてなら結構新鮮だぞー
[例えば攻撃魔法で援護のつもりが。味方にあたるとか。まあ色々ありつつ、最初の通りを道なり右に曲がって、十字路に出て]
ふむ…こっちいくか
[なんでこうも罠のところにいくのでしょうとばかりにD-4へと向かったのでした]
あたしの親兄弟姉妹は大勢いるわよ。
あたしを生んでくれた両親だけじゃない。
あたしの家の近所に住んでた人たちも!
あたしの友達も!
あたしが育った環境も!
あたしがこの学院に来るまでのことも!
あたしがこの学園に来てからのことも!
その全てが今のあたしにつながってる。
ゼルギウスさんはあなたの親をけなそうとも思ってないと思うよ。
「…今、いい事言った、とか思ってるだろ。」
……うるさい。ほっとけ。
─次元─
[スタート地点での攻防はベアトリーチェの大音量で停止した模様]
「ワイら動かんでも良かったな」
止まったなら良いか。
にしても、バトルを止めるくらいの大音量…。
声に魔力でも籠ってんだろか。
[裂け目から聞こえるベアトリーチェのお説教を聞きつつ、考えるのはそんなこと。
視線はD-4へ向かう闇コンビへ]
[ぎっ、とゼルギウスに視線を送ると]
そっちも疲れるようなことしないっ!!!
[しゃー、と猫のように威嚇した。]
「……俺、しーらねっと。」
[オーヴァンは完全に他龍事。(ぁ]
[なんだか散々にベアトリーチェに言われ]
……ああ。
[やっと自分がなんでゼルギウスに戦いを挑んでいたのか思い出した]
そう言えば、そのような理由だったな。
[こともなげに、ヘルムートが片眉を上げた]
もう、そのようなことは気にしてない。気にならなかった。
ただ、ゼルギウスと戦うのが楽しい。
それだけだったよ。
……心配させたのならば、悪かった。謝る。
[言いながら、きっちりとした姿勢で、深々とベアトリーチェへと頭を下げた]
……ちなみに、だ。
男はみんなバカだ。今更、確認するまでも無いことだ。
まあ、な。
俺の場合は、余計な要因もあるんだが……。
[ダークエルフの血は、ハーフだった父から継いだ僅かと言えば僅かなもの。
闇に近しい要因は、それ以外にもあったりするのだが]
……楽しそうだったのは、確かに。
とはいえ、第二別館で実習してるの見かける時もあんな感じだったような……。
[影輝と機鋼はどちらも第二別館が校舎。
それだけに、合同実習の回数は多く、見かける事もそれなりにあったりする]
ん、じゃあ今回はそれで。
符術で援護って、感覚がつかめんが、何とかやってみるさ。
[何気に不安な事をさらりと言いつつ、角を曲がって十字路へと差し掛かり]
─ →D-4─
……って。
なんだ、あれ?
[目に入ったのは、実に不自然な、飾り紐]
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