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[左の腕を抑えつつ、ぼんやりと空を眺めていた所にかけられた声。
緑が瞬き、声の方へと向けられる]
ああ。
おはようございます。
[返す挨拶は、いつもと変わらぬ日常的なもの]
少し、お話をよろしいでしょうか。
[穏やかに話しかける]
…正直、誰にしようかと思いました。
けれどお見かけしたのが貴方だったので。
話……?
別に、構いはしませんが。
[戸惑うように、ゆる、と傾ぐ首。
緑には微か、険しさらしきものも浮かんで]
最初に、って。
俺が丘で転寝してなかったら、余所行ってた、って事ですか。
[それでも、口調はいつもと変わらぬ軽いもの]
ええ。
話しやすいとすれば、ユーディットだったでしょうか。
昨夜の事を思えば、長く村で過ごされている方ほど平静で居られないと思いますから。
…エーリッヒ。
私も声が聞こえるのだと言ったら、どうします?
[宿屋を出てからはイレーネの姿を探してあちこち駆け巡る。
最初に娼館へ向かった時にはイレーネの姿は無く。
ならばミリィのことを知ってそっちに向かったか、と考え方向転換。
ミリィの家に向かうと、丁度中から出てくる自衛団員が見えて。
捕まえてミリィのことにについて訊ねた。
返って来たのは肯定の言葉。
更にイレーネがここに来ていて、既に帰ったことを知る。
イレーネが無事であったことに安堵しながら、無愛想に自衛団員へ礼を言い。
すぐさま娼館のある方向へと駆け出した。
早く無事な姿を見たい、そう願い駆け続けるも、途中運悪く別の自衛団に捕まった。
その自衛団員からノーラ達の死亡を聞かされ、その時の何をしていたかを訊ねられる]
…知ってるよ、宿屋行ったらアーベルが真っ赤になって出てきたんだ。
死体は……見てない。
[眉根が寄り、僅かに視線が落ち]
……宿屋に行く前?
ああ…アリバイってやつか。
日中はずっと鉱山の入り口付近で原石落ちてねぇか探してた。
暗くなってからは飯食うために宿屋に移動してたよ。
証明する奴?
居ねーよ、一人だったんだから。
鉱山にも誰も居なかったしな。
[落ちた視線を自衛団へと戻し、真っ直ぐ見つめながら言葉を紡いだ。
その態度が気に食わないのか、自衛団員は語気を強くして更に問い詰めてくる。
問い詰められても知ってることしか言えず、「違う」や「知らない」の一点張りとなり。
根負けした自衛団員は悪態をつきながらその場を去って行った]
…………。
[不機嫌そうな視線でその背を見やり、再び娼館がある方向へと向き直る。
尋問に近いことをされていたため、かなりの時間が経っていた]
平静を保てるか否かに、過ごした時間は関わりないんじゃ?
ユーディも、ノーラとは親しかったんだし。
[そういう自身は、外見的には平静に見えるだろうか。
もっとも、ここで転寝をしていた、という時点で動揺の痕跡は気取られるだろうけれど]
……声。
その聞こえる声の種類如何によっては、色々と思うところも出る……ってとこですか。
それはそうですが。
例えばアーベルなどを選ぶわけには参りませんし。
私だって知らぬ相手ではありませんよ。
[小さく溜息をつく。目の前の人物とて幼馴染とは聞いているが]
…その片方だったら言うわけがないでしょう。
真実を聞き分ける者。
既にそれを主張されている方が居るのも存じておりますが、私にもどうやらそうした能力があったようです。
……何も間に合いませんでしたけれどね。
[フ、と皮肉な笑みが浮かんだ]
[白い部屋。真っ白な部屋。
佇む黒い影。笑う。
「ほら、水が欲しいんだろう?」
意識する、渇き。喉がひりつく。
もう、ずっと、ずっと、何も、飲んでいない。
影が真横に手を伸ばす。
その手には、グラスがひとつ。
透明に光る水が。なみなみと。
視線がそこで固定される。
笑う影。
グラスが、ひっくり返される。]
――――――!
[声も出ないうちに、水は、緩やかに、実に緩やかに。
グラスから、下へと、落ちる、落ちる、落ちて。
ぱしゃん。
白い床に、散らされる。
「さあ、お飲みよ」
影は笑う。笑うだけ。
「喉が渇いているんだろう? 遠慮せずに。さあ。
這いつくばって、床を舐めてみせろよ」
屈辱に、身体が震えた。
けれど、生きるためならば。]
[要求はエスカレートする。
とどまるところを知らずに。
夕方の公園。
錆びたブランコの音。
「あそこにいる少女が見えるかい?」
「あの子を殺したら、水をあげるよ」
「……いっておいで?」
心など失くしてしまえ。
すべては、わたしが、いきるため。
ぱしゃん。]
[水音に目を覚ます。
気がつけば、朝の光が照らしていた。
いつの間にか眠ってしまっていたらしい。音の主は、すっかり溶けきってしまった氷嚢の氷らしかった。]
さいあく。
[ぼそっと呟いて、テーブルから身を起こした。
んん、と声を出して身体を伸ばす。
ふと気づいて、頬に手を当ててみた。]
まだちょっと腫れてる……か。
……もう、女性に本気で手をあげるなんて、ほんとどうかしてる。
[むう、と玄関先(昨夜はその扉の向こうには自衛団員がいた。今もいるだろうか?)の方角を睨んで。]
あ、……エーリッヒ様。もう帰ってるのかな。
[はっとして、部屋へと向かう。ノックをして声をかける。ドアを開けてみたが、そこにエーリッヒの姿はなく。]
アーベルのところで泊まったのかしら。
ま……それもそうですけどね。
[小さく呟いて、しばし、瞑目する。
微かに揺らいだ感情、その波を鎮めるために。
再び開かれた緑は静かで]
聞き分ける……ブリジットの事ですか。
あなたも、同じ声が聞こえる、と。
……すぐに、名乗りを上げなかったのは、『力に気づいていなかった』から?
[最後の部分は、確かめるような響きを微かに帯びて]
いいえ。
[即座に返すのは、否]
『信じるべき相手を定められなかったから』です。
…ああ。
[軽く頭を振る]
いえ、それも間違いではありませんね。
『力があることを忘れていました』から。
ご存知でしょう?私の記憶に欠落があったことは。
信じるべき相手、ね。
確かに、現状それを定めるのは困難ではありますが。
[他人事のように、さらりと言って。
続いた言葉には、そう言えば、と呟く]
……つまりは、己が何者であるかを思い出した、と。
で、思い出した所で、先生はこれからどうなさるおつもりで?
[自衛団の尋問により既に空が明るみがかってきている。
時間をくったことに小さく舌打ちすると、娼館へと再び駆け出す。
しかしその途中、空を見上げる人物を見つけ、足を止めた。
それはずっと探していた少女の姿]
…イレーネ…!
[駆け続けていたために少し息が上がった状態でその名を呼んだ。
すぐさまその傍へと駆け寄る]
ええ、ですから覚悟を決めて誰かに話そうと。
[静かに頷く]
どうなさるもこうなさるも。
ここまできたら己の知っていることを告げるしかないでしょう?
狼に襲われた者達は言うまでもなく、ミリィも間違いなく人間なのです。今はそれしか答えようもありませんが。
[唇に軽く右手を触れる]
視る者の真偽は分かりません。
ブリジットの真意も分かりません。
ですがこれ以上の沈黙は事態を悪化させるだけですから。
[昨日は気がつけば日が暮れていて。何もする気になれず、そのまま家に帰る。
身体は疲れていないのに、気持ちだけが疲れていて。
その頃、宿屋で何が起きていたかもしらず、寝苦しい夜をすごした。
朝、激しくドアをたたく音で目を覚ました]
ん…何事…
[寝ぼけ眼で入り口を開ければ、自警団員の怖い顔。
そして、ミリィ、ノーラ、エルザの死を聞かされる]
マジ…かよ…
え、あ。
ユリアン。
[宿屋に行こうか、でも金銭的な問題と、そういえばエルザさん亡くなったんだっけとか、そういう思考が足を鈍らせていたら、ふいに声をかけられ瞬いた。声の主をみかければ、沈んでいた表情は明るくなっていく。
息が少し荒いのは、随分前から走ってきたからなようで。]
どうしたの…?朝からそんなに走って。
[まさか自分をずっと探していたとは思っていない。]
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