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[そのまま残骸からある程度離れた。壁際の方に、それでも残骸は目に映る程度のところに膝を抱えて座り込み]
……。
[俯きがちに、一人ぶつぶつと呟き始める。絶えず、やがて自衛団員が来て問いかけてきたなら、「異形に殺されし」「殺されし異形」「塔は崩れた」などと、とりとめのない言葉を繰り返し。
団員から開放されれば、またどこかへと消えていった*だろう*]
[立ち去る二人と入れ代わるように、先にハインリヒから連絡を受けた自衛団がやって来る。
後から来たため詳細な状況はわからぬものの、二人が争い、相打ちになったらしい事など、可能な範囲で説明して]
……取りあえず、亡骸の安置は頼んでいいんだろ?
ああ、それと。
伝承によると、人狼の血は長く触れたり体内に取り込むと色々と危険らしいから。
くれぐれも、亡骸におかしな事はしない事をお勧めする。
[人狼の屍にやや興奮気味の自衛団員たちに軽く、釘を刺し。
場が片付くのを見届けたなら、はあ、と一つ息を吐く]
……さて。
俺たちも帰ろう、ユーディ。
[団員達が去り、ブリジットもどこかに消えると、静かな声で促す。
その歩みがふらつくならば、支えつつ。
先の事への暗い考えは、*ひとまず押さえ込んで*]
[近しかった姉が、遠くなるのを感じながらも、
手を伸ばすことも、追うこともしなかった。
初めに断とうとしたのは、己だ。
――今更、何が出来ようか]
[見えずとも、聞こえ、感じられる。
嘆きと、憎しみと、悔しさと。
幾つもの、渦巻く感情が]
――…馬鹿じゃないか。
[呟く彼の声は、嘲りも呆れも、含んではいない。
一種、意外そうな様子は垣間見えたか。
敵の遺体を害しようと、
死者の傍に在ろうと、
何にもならないというのに。
身勝手に行動した男の最期だ。
泣くことなどなく、笑えばいい]
[エーリッヒが力在る者の可能性は、色濃く考えていた。
そうであれば――獣の牙に、抗い得る存在ではないかとも。
されど、何も、言わなかった。
誰が狙われ得るか、誰を護れば良いかを。
だから、
間接的に姉を殺しにしたのは自分で、
己の死すら、自業自得の結末に過ぎない]
[アーベルの横に座り、彼の頭を膝に乗せる。
俯いて、さらさらとした髪を撫でながら、周りの音を聞いていた。
アーベルのことをどう想っていたのか。
まだ、自分の中でも曖昧だった。
惹かれていたのは確かだけれど――
――それをはっきりさせたくて、彼に近づいていたのかもしれない。
今、失ってわかるのは。
胸の中に、ぽっかりと穴が空いたような感覚。
これを、喪失感、っていうのかな、と、うつろな頭が呟いた。
到着した団員たちに、アーベルの遺体を引き渡す。]
[思考を振り払う]
……終わる、 ねえ。
[覚えたのは、微かな違和感。
――場が、残る。
呪は何時、終わりを告げるのか。
元凶が斃れたというなら、今ではないのか]
まだ、いるのか。
[疑問というより、確認のような呟き。
獣のたる男へとは、届いたか否か。
死者の世界の存在は酷く虚ろで、捉え難い]
……お願いします。
[ゆっくりとお辞儀をして、運ばれてゆくのを見守った。
ふ、と気付いて足元を見れば、そこには青い丸石のピアス。
アーベルの瞳の色に似ている。
拾い上げて、そう思いながら眺めていると、背中にエーリッヒの声がかかった。]
はい。わかりました。
[エプロンのポケットにピアスを入れて、エーリッヒへと振り返る。
足元が妙にふわふわとして、道中、幾度か転びかけたが、エーリッヒに支えて貰ってなんとか家まで辿り着いた。]
[視界は相変わらず、無い。
見えなくなれば良いと思ったことは、幾度もあった。
己の目を潰そうか、抉り出そうかとしたことも。
されど、馬鹿馬鹿しいと、止めた。
手を、眼の上に乗せる]
……見えなきゃ見えないで、不便なもんだね。
[力を石に分け、抑え、視えなくなったときにも思ったことだが。
赤く染まった己の瞳の色を、青年は未だ知らない]
[水場に行って、血塗れになったエプロンを洗う。
そのポケットから取り出されたのは、ピアスと。
あの、刃。]
ねえ、アーベル。
[放置されたエプロンを流水が揺らす。
朱色が透明な水に交じる。
銀に光る刃を翳して、ユーディットは宙に問う。]
これで、終わったのかな。
[静かな声。]
それとも、まだ、終わらせないと、いけない――?
[*水音が、響いていた。*]
まだ終わりませんよ。
そちらには……まだ、居ますから。
[口をついた言葉。
それでもまだその『真名』を紡ぐことは躊躇われた。
昨夜もう一人のそれは転がり出ていることを彼は知らない]
そして必ずあの子を守ろうとする。
何を偽ろうと、何を裏切ろうと、揺らぐことは無い。
私のように。
[揺らぐとしたら、もう一人が落ちる時だろう]
[ゆるりと顔を上げ、青年を見る]
私一人だったら、この『場』も解放されていると思いませんか?
[笑みとまではならない、苦笑]
それは、御立派なことで。
そして、詰まらない感情だ。
[護る。
結局、それかと思う。
変わりない。
人狼もまた、“人”である故に]
最初はそこまで、考えが及ばなくてね。
どうなろうと関係ないけれど、
縛られた侭になるのは面倒だな。
[手を下ろす。声のほうへ、目を向けた。
見えておらずとも、長年の癖は簡単には消えない]
余計に、お前の方を残しておけば良かったかと思うよ。
あぁ、でも――場とやらがあるというなら。
逢って、如何する気か。
それは楽しみかな。
人として暮らせば人としての情も移る。
そういうことだと思いますけれど。
表の『場』を壊す為に、他者ならば容赦なく砕く。
中途半端な私などとは違ってね。
[視線が合う]
そんなものですか。
そうですね、縛られたままになるのは……
[続いた言葉に凍りつく]
わ、たし、は。
[昏い双翠。暗紅色の筋が幾つも入ったそれが揺れる]
会う資格、など。
[恐怖。乗り越えきれない壁が身を竦ませる]
情、ねえ。
なら、俺はとっくに人を止めていることになりそうだ。
[相手へと向けた眼は、よく似た赤]
資格?
そんなもの、要らないだろう。
逢うのを恐れるがための言い訳じゃないのか。
…さあ。
個々の性質もあるでしょう、から。
[喉に手を当てる。
あの渇きとは違う、けれど喉の奥に乾いた感覚]
……本当に、容赦の、無い。
[再び同じ言葉で返す。翠の翳が増える]
ええ、そうですよ、認めます。
私は怖い。彼女に会うのが。
どうでしょうか。
こちらから向こうが見えるなら、彼女もまた真実を知ったことでしょう。私が偽り続けてきたことも。
[まだそこまで思い切ることは出来ない。
浮かべられた笑みに返るのは、深い嘆息]
アーベル。貴方、その眼。
[相手を見ていても相手の目を見ていられなかったから、気付くのが遅れた。そこにある暗紅は、何度となく鏡で見たもの]
…力の代償、ですか?
その程度にしか思っていなくて、
その程度にしか思われてなかったと考えてるってことか。
まあ、確かに、穢れた真実を知って、
尚も誰かを信じられるとは思わないけど。
[何より、己がそうだったのだから。
問いに、目許に指を添える]
うん?
どうなっているかは知らないけど。
とりあえずは、見えないね。
死んで力が喪われたからか、
可笑しな使い方をしたからか。
他の心の色を映す、鏡なんだってさ。
[コツリと額に何かあたる感覚がして目を覚ます。なんだろうと手を伸ばしてみれば、ティルの腕が額に当たっていたらしく]
…あぁ、そっか。あのまま寝ちまったんだなあ。
[ティルの手を毛布の中へと入れてやり階下に降りると宿の台所から適当に果物と飲み物を見繕ってカウンターに紙幣を一枚置いた]
もう…ほんとは意味ねーんだけどな。
でも、まあ…いいよな。これで。
[果物と飲み物を部屋へと持ち込むとメモを一枚破って共にテーブルの上へと置く]
『ティルへ。おっさんはちょっと出かけてくる。すまねえな。これでも喰ったり飲んだりして元気だしとけ。おっさんの奢りだ。』
[独りにするのは少し心配ではあったが、自警団の独りに事情を説明し「ティルに何かあったら元居た新聞社にタレコミしてテメーの人生めちゃめちゃにしてやるぞ」と脅しておいた]
そんなつもりではありませんっ!
[その程度、という言葉には叩きつけるように返す。
だがハッとなると顔を背けて]
…すみません。
結局の所、私は竦んでいるだけなのですよね。
彼女を傷つけたくないのは本当ですが、それこそ言い訳でしかない。私は畢竟、逃げることばかりを考えている…。
[重い溜息。自覚するということはいつであっても重たい]
私の色を映して、染まりましたか。
抑えが効かない時の色そのものですよ、それ。
見えないのがどうしてなのかは分かりませんね。
私が追い求めていたのは人狼で、話としては聞いても、対抗する能力の詳細まではあまり深く追求しませんでしたし。
窓が鏡となっているのなら。
貴方の心はどうやって推し量れば良いのでしょうね。
[思いつきはそのまま口から滑り落ちた]
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