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[力のあるものならわかるだろうその変化。
しかし今の彼には実感がわかず]
千花、これでいいだろ?
…多分大丈夫だと思うけど。
[彼を見て、千花は黙って頷き道を空けて]
[翠樹の気配をまとったまま、アマンダを抱きかかえ]
さて、気の強い眠り姫を送ろうかね。
[ぶつぶつ呟きながら、しっかりとした足取りで歩き出す。千花もその後についてくるだろう]
そうか。
冷ましてやろうと思ったが
[河岸を、ダーヴィッドのほうへと歩いて、手を伸ばす。
崩れたバランスと怒りに呷られて、乱れた力の細く流れ出る手から、滴る川の水は見る間につららのように*凍っていった。*]
…暖めてくれないか。
このままでは宿へも戻れない。
[凍りついた水面に触れると、それは静かに溶けてゆき。]
水を介して、対なんだろうな…きっと。
[濡れた身体を乾かして、服と鎧を身につける。]
そうだね。
ティルも、ベアトリーチェもだ。
……もしかすると、世界も、なのかな。
[後から小さく呟いた声は、*聞えなかったかもしれません。*]
―アマンダの工房―
[ベッドの上にその肢体をそっと横倒し、
そっと布団をかけて]
しかし、こうしてみるとアマンダさんも普通の大人の女性にしか見えないな。柔らかくて温かかったし。
[素直に思った感想を口にだすと、
千花ががぶりと噛み付き]
冗談だって。僕がここでアマンダさんを襲うとでも思ってるのか。いくらなんでも、そんなことしな…あれ?
体に力…が入らな…い……
[ずるずると彼の体が崩れ落ち、
ベッドに上半身を突っ伏すように倒れこむ。
コントロールしきれない力が、彼の許容範囲を超えたことに気がつく前に、そのまま意識は闇の中へ]
[三つ花の蝶がひらりひらり
*そんな二人を上空から眺めている*]
[差し出した、まだ火照りの残る大きな手を、冷たい小さな手はとっただろうか。
途中で拾った、小箱のチョコレートを、一本相手に渡す。
共に連れ立って*森をあとにした。*]
―昨夜・中央、広場―
触れたのも触れられたのも、とても久しぶりの事だ。
[ダーヴィッドに手を引かれて、街へ戻った。人の子供がするようだと思ったのは、大分後の事だったが。]
[広場まで来て足を止め、ダーヴィッドの手を掴んだままで泉の縁へ腰掛けた。
触れた部分から伝わる熱が、余剰な冷気を打ち消す。]
[水が生まれて、繋いだ手から雫が落ちた。]
もう少し付き合ってくれないか。
鎮めておかないと、無駄に傷付けることになる。
[気持ちと、ちからを]
[*やがて、宿へ戻る。*]
─Kirschbaum・3階東/昨夜─
[翠樹の魔が部屋から去った後。
白梟はしばし、不安げに眠る時竜を見つめ。
それから、ふ、と窓の方を見やって首を傾げる。
しばし、間を置いて。白梟は、歌を紡ぎ始めた]
「いまはおやすみ時のいとし子
巡る輪のうちこぼれし子
わたしの腕のうちにいるまは
皆と変わらぬいとしい子
世を彷徨いし時のいとし子
終わり無きを定められ
御魂の安らぎえられぬ子
今はおやすみただゆるやかに
わたしの腕をはなれたようとも
変わること無きいとしい子」
[響く歌は、彼が幼竜の頃に育ての母が歌ったもの。
幼い器にあわぬ力と知識、記録に押し潰されかけた時、時竜に安らぎを与えたもの。
だからだろうか、やや、苦しさを帯びていたその表情は。
*ほんの少し、安らいで*]
−昨夜/墓場→工房−
[千花が恐れたのは、対極である疾風の力ではなく、それを制御できないユリアンの無意識。
彼に傷つける意図が無くとも、深い眠りにあるアマンダは、それを和らげる事が出来ずに受けてしまうから。
けれど今、彼が纏っている樹の力は、アマンダに馴染み深いもの]
…
[千花は黙って頷き道を空け、アマンダを抱きかかえ運ぶユリアンの後ろを付いて行く]
[千花は、アマンダを寝かせるユリアンを、円らな目で見つめる。
噛み付いたのは、彼が噛み付かれても仕方のない暴言を放ったから。それに関しては、何も知らないユリアンは、まったく悪くはないのだけれど、そこはそれ。
そしてアマンダの上で力尽きたユリアンに、小さな小さな溜息を付いた事も、きっと仕方がないのだろう]
−翌朝/工房−
[窓から差し込む朝の光。その眩しさに、土の床――大地に伏せていた千花は、目を糸のように細めて起き上がった。
ベッドに飛び上がり、アマンダの頬を舐める。
けれど、大地から離れ眠っていたアマンダは、まだ回復が浅いのか、起きる気配は微塵もない。
ユリアンの鼻先も前足で叩くが、帰って来るのは小さな呻きだけ]
「…チチ…チィ」
[千花はアマンダの顔――その器の仮面を円らな目で見つめ、前足を伸ばした]
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