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なるほど・・・まだ当代の絵師はお前、というわけか。
[ためいきをつく]
封じられてまで絵師の業を背負うか、やっぱり馬鹿だな、お前は。
[ユリアンの声が聞こえ、それは叫びではなかったから
頭をめぐらせて、そちらをむく。
そしてやはり、にこりと笑みを浮かべたまま]
どういうこと?
って、どういうこと?
[まるで異国語を聞いたかのように、
不思議そうにぽかんと口を開いて、聞き返した。
それから、否定をしたアーベルの方も、同じ表情で見返す。]
何を言っているの?あたしは、鳥なのに。
それに、絵筆が2本揃っていて、彼を描けば行けるって。
教えてもらったもの。
できれば、俺が当代の内に『終わり』にしたかったがな。
……無理かも知れん。
[はあ、とため息を一つついて]
お前には、言われたくないぞ、馬鹿とか。
馬鹿は馬鹿だろう。俺が違うとは言っていない。
[堂々と屁理屈を口にして]
「終わり」か・・・満月夜に綿毛草は人を空へと運ぶ・・・もしも、その伝説が叶ったとして・・・その後がどうなるか、お前は考えた事があるか?
鳥は絵も描かないし、綿毛も集めない……と思う
[実際に見たこともない知識だけのものだから自信はないが]
…だったら…だったらなんでいってないんだよ
今居るのは空か?違うだろ。俺を次に描くか?…描いたっていけやしねぇ。これから何人何十人描いたってな!
[伝承の通りにすればいけるのか。いけるとしてもそれはいつかは知らないけど、少なくとも絵師が描くことに意味があるのだと思って]
だから…返せ。な?
ようするに、お前『も』馬鹿なんだろうが。
[無茶苦茶言った]
伝説の、先……?
お前、それを俺に聞くのか?
先に行く事のできない『絵師』に。
[声はどこか、呆れたような、困ったような響きを帯びて]
そりゃ、海水通路の向こうの事を考えれば、いい事ばかりあるとは限らない……とは、思うけれど。
[アーベルの少し大きくなった声に肩を竦め
ぎゅ、と鞄を胸に抱いて、ふるふると頭を横に振る。]
…いや。
だって、絵師さまが描くのとは違うのだもの。
だからきっと行けるもの。
空で、パパとママも待ってるもの。
[ぐ、と眉を中央に寄せて
アーベルを睨むように見る姿は、拗ねた子供。]
じゃま、しないで。
俺だってなぁ。大概のことなら邪魔したくねえんだよ
親父にも母さんにも怒られるし
[拗ねた子供のように見えるエルザに、苦笑のような嘆息。]
待ってねえよ。封じた心を一箇所に集めて、空にみなで行く
だから独りで言ったって、一人ぼっちだぞ。きっと
[先に行く事は出来ない、という言葉に、目を伏せる]
外に出ても、先には行けないかもしれない。俺はそう疑う事を止められない。
だから、何もしないことにしたんだ。
[オトフリートにも言われた言葉に、ゆる、と目尻が少し緩んだ。
手の甲でぐしと一度目を擦り、
それでも鞄を抱いた腕に力を入れる。]
いい、の!
もう決めたの!
[ゆっくりと腰を上げようと足に力を入れて
横目で周りを見る。――考えている事なんてバレバレだが。]
[目を伏せる様子に、僅かに眉を寄せて]
先に行けないかもしれない……外に出ても、何もない……って?
[否定しきれないのは、海水通路の奥の記憶のせいか。
あの通路の先にあるのは、沈んだ大地と記憶は告げる]
先が信じられないから、先を求めない……って訳か?
そのために、封じられるのを望んだ……とか?
[強い眩暈。
ただでさえ遠のきそうな意識で、話の内容が理解できるはずもない。
暫く座ったまま、回復を待った。
地面に手をつき、よろけながらも立ち上がって]
そう望んでいるとは、自分でも思わなかったがな。
[澱のように奥底に溜まる絶望を、毒としてまき散らす前に]
まあ、いまさらだ。
っ!!
[ガンガンと頭の痛みは増す一方。
だが、それでもエルザの言葉は耳に入る。]
っざけんな!! ひとりで外へ出て!!
それからどうすんだよ!!
そんなの…………寂しいじゃねぇかよ!!
[心の限り叫ぶ。その目には涙。]
こんっの…!馬鹿娘が!!!
[決めたというエルザ。
もし、エルザが空にいけたとしても、絵筆が戻れば戻せるのだろうか。それさえもわからないが、それを考える冷静さも消えた]
今まで積み上げられてきた想いを無駄にするのか。エルザの父さんや母さんの想いだってあんだぞ。勝手な行動で死に掛けてるのもいる。だってのにいいわけあるか!!
[エルザに向けたことのないような怒声を発し。肩を掴もうと手を伸ばす]
確かに、今更だが……。
[はあ、とため息一つ]
まったく……それに巻き込まれたこっちは、いい迷惑だっての。
[彼が絵師でなかったなら、もっと早くにそうしたのかもしれない。或は自身の手で絵筆を奪って伝説を終わらせたか・・・・けれど、それは口にしても仕方のないこと]
[相変わらずの幼なじみの口調に、僅かに視線は和らぐ]
お前は、馬鹿の上に、苦労性だからな。
[けれど謝罪は口にしなかった。その権利はとおに無くしている]
[ユリアンとアーベルの怒声が重なり
アーベルに肩をつかまれて、目を限界迄見開いた。
小さく震えながら、2人をその眼で、じっと、見る。]
やだ、やだ。
それからとか、わかんない。
むだとか、わかんない。
だって、あたし、もどるんだも、の…っ
[ぐ、と下唇を噛み締めて、
赤く染まった鼻に上がるツーンとした痛みに、耐えた。]
さびしいとか、おもいとか…ひぐっ
[しゃくりあげた。]
…よく、ないです。
[小さく首を振る。
2人よりも、声は弱かった]
ご両親に言われませんでしたか。
他人のものを盗ってはいけないと。
それに、エルザさんの歌が聴けなくなったら、寂しいです。
きっと、みんな。
[ミハエルの声が届いて
そちらへ、下唇を噛んだまま顔を向けた。
声を出そうと口をあければ、
思っている言葉と違う言葉が出てきてしまいそうだったから、
耐えて、耐えて。
鞄を抱いた手の指先が、只でさえ青白いのに
更に力がこめられて真っ白になる。]
[幼馴染の思っていた事などは知らず。
向けられた言葉に、軽く肩を竦めた]
大きなお世話だ。
でもなぁ……苦労性のなんのと言うけど。
俺は、別に苦労するために『絵師』になった訳じゃないんだぞ。
[掴んだままエルザを引き寄せる。離さないというように]
いくな…親しいやつが居なくなるのは、あんま好きじゃねえんだよ
エルザだってそうだろ
[エルザの両親のことまではさすがに口に出せなかったが]
わかんないなら教えてやるから。
…それとも俺らといるのは嫌か?一緒に空に行くのは嫌か?
[声が柔らかくなれば、体の震えは止まり]
…一緒にいるのは、嫌じゃないわ?
一緒に行くのも、嫌じゃないわ?
[引寄せ近くへと寄れば、桃色の花の香。
それはあまり、芳しいとは言えない香。
口を開けば、ほろりと、目から水滴が零れた。]
ああ、それもある。
[乗せられた言葉を、頷いて肯定する。
幼い頃、何処に行くにもスケッチブックと木炭の欠片を持ち歩いていた事は、幼馴染ならば周知の事。
先代の『絵師』に、恐らくは誰よりもよく懐いていた事も]
それに……。
『絵師』は、描ける、からな。
[波間にたゆたううち、
ベアトリーチェを構成していた要素が、
すこしずつ少しづつ、
流れ出して、どこかへ消えて行くみたいだった。
いつしか、泡立つ岩場まで運ばれて
そこで感じた冷たさを、辿るように漂い行けば。
岩陰に]
(――誰だっけ、これ?)
[ソレに見覚えある気もするけれど、記憶は遠い]
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