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私を信じていないのが分かっていたから、そうしたのでしょう?
私が貴方を人狼だと言っても、皆には信じてもらえない、そう高を括ったのでしょう?
私を人狼としたいから、襲うことが出来なかった、違いますか?
[引かない、折れない。
ナターリエの後ろには護る者が居る]
……口ではどうとでも言えます。
アーベルさんだって、仲の良かったユリアンさんを殺しました。
貴方が正常では無いならば、ヘルムートさんを喰らうことだって可能です。
貴方が人狼ならば、衝動に負けることだって、あるはずです。
親しい者を喰らいたいと言う衝動に。
大切であるが故の、衝動です。
[実際どうだか分からないが、尤もらしいことを並べ立てエーリッヒ>>66>>67を昏い瞳で見詰めた]
─ 黒珊瑚亭 ─
、
…ユーディットさんがそう示唆したからですよ。
何かおかしいですか?
[エーリッヒの言葉>>70にほんの一瞬だけ間が空くも、尤もらしいように返す]
あの日はまだ、誰かが襲われたとは聞いていませんでしたから、そうだろうと推測したのです。
団長さんが発見されたのも朝、ゼルギウスさんが発見されたのも朝。
2度繰り返されたのですから、予測も出来ます。
……ふふ、ほら、やっぱり。
私を”人狼”に仕立てようとしている。
[理由を述べた後、最後に言われた言葉に薄らとした笑みを浮かべた]
― 黒珊瑚亭 ―
[寝坊して、ナターリエとロミが生きてるのを誰かに確認してから、
黒珊瑚亭にやってきたら、ばたばたしている音と、
出入りする自衛団の姿にきっつく顔を歪めた。
嫌でも誰かが死んだのだろうと、子供でも容易に悟れるほどに
ここ数日、血が流れすぎていた。]
また誰か食われちまったんだ…。
[今日こそ何も無いだろうと、期待していたのもあって、
細くて長い溜息が落ちた。]
[昨日の間際の事もあり、
ナターリエが嘘をついているのだろうかと薄ら思いかけていたら、
『人狼』と断じる声が聞こえて、騒動の元へ顔を出す。]
人狼…。
[それでもまだ、ナターリエを信じたくて、
子供が保護者へ向ける目には、困惑の方が強かった。]
― 黒珊瑚亭/五号室 ―
[目を閉じて耳を塞いでいるのに
仲間の聲が聴こえてくる。
気休めにしかならないだろうまじないを施した彼を
人狼にしたてあげようと考えているのが知れた]
『――ダメだ。それは、イヤだ。』
[届かぬ聲で訴える]
『そこまでナターリエがする事はない。
キミは十分に護ってくれていた。
――人狼の我儘に付き合って身を削ることはない。
俺はそんなこと望んでなかった』
[ちゃんと言っていれば良かったと思う。
聲届くうちに伝えていれば彼女を苦しめる事も
エーリッヒに無用の火の粉が掛かる事もなかったかもしれない、と]
―黒珊瑚亭―
そしておそらくは、ロミ。
君もそれを――シスターが人狼だということを、
知っているんだろう?
[ロミの方に、微かに痛まし気な瞳を向ける]
― 黒珊瑚亭 ―
[後悔の言葉を紡ぐと影はまた揺らいで。
気がつくと部屋の中には誰もいなくなっていた。
下でまた名前を呼ばれた気がした。生きていた時と同じように階段を降りてゆく]
― 黒珊瑚亭 ―
いっぱい死んだのも……
人狼が、いるせい、だもの……
[ロミ>>77の呟きに、こたえる。
人狼さえいなければ、平和なままだったのに、と、悔しげに呟いて]
―黒珊瑚亭・食堂?―
[あたしは、おろおろとエリィ兄とのやり取りを見ていて。]
う?
[やっとここでアーベルやカルメンたちの存在に気が付いた。]
[言いたい事を堪えたり、何を言えば良いか解らない時。
無言で頭を強く撫でるのは、昔からの癖。
幼い頃カルメンと良く一緒にいたのはヘルムートや彼女の母親だったけれど。
お転婆を窘められたり叱られたりして、落ち込んでいる彼女の傍に居たのは自分の方が多かった様に思う。
今以上に慰め下手だった子供が、元気を出せと言う代わりに考えた結果の行為が、いつしか癖に変わるまでになって]
ん。
じゃ、また後でな。
[離れる間際、もう一度彼女の頭にぽん、と手を置き]
…お前より先に、楽になっちまって。
悪かったな。
[意味が伝わらずとも、謝罪の言葉を吐いてから傍を離れた]
─ 黒珊瑚亭 ─
[物的証拠として持ち出した指輪はエーリッヒの手の中へ。
ナターリエは何も無くなった手を籠の中へと滑り込ませる]
お喋りはそこまでです。
人狼であると判った以上、生かしておくことは出来ません。
[籠から引き抜いたのは、カルメンの紅を付けたままのナイフ。
籠を床へと落として、ナイフの柄を両手で握る。
─── 握る手の握力は、もうほとんど残っては居ないけれど]
―黒珊瑚亭―
貴女の方こそ……人狼になれないものに
無茶を、おっしゃってますよ…。
……人狼の姿に、なれるのなら…。
なって、指輪をは嵌められないことを証明できたら、
どんなによかったか…。
[人狼だった家族の願いどおり、
長じても人狼になれなかった皮肉を想えば、
酷くつらそうな表情を向けて。
ほら、と指輪が、人の姿の小指にもはまらないことを示す]
え。
[エーリッヒの言葉に、思わずロミのほうを見た。]
おい、そうなのか?
[どうして知っているのかまでは知らないし、
エーリッヒの根拠には子供に解りにくい所もあったが、
驚いたような、怒ったような、声にはそんな響きが乗った。]
― 五日目/黒珊瑚亭 ―
これ…“結社”の印、だね…。
ということは、
アーベルは、“結社”だったか、
“生者を視る者”だったのか…。
そうか…だから、ユリアンが人狼だとわかって、
彼を……殺したんだね。
[ユーディットが見せてくれた、結社の印のある
羅針盤に、ありがとう、と頷いて]
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