情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
― 雑貨屋/翌朝 ―
[嵐は随分と長い間村に留まっていたらしく、翌朝その爪痕を残すに十分なほど家周りは滅茶苦茶で。花壇の花や植物さえも、シートで覆うだけでは持たなかった様子。]
あーあ…… また是は、手間が掛かってしまうね
折角綺麗に咲いていたのに
[花を喪うのは二度目のこと。家前を眺めながら散った草花を拾い集めては処分しつつ言の葉は紡がれた。結局あの日の晩は店から動けず帰ることも出来なく、祖母共々小さな部屋で寝泊まりする事となる。店を揺らす音が余りにも大きい所為か、陳列棚が崩れていないか、割れ物を退避させないと等、娘は一晩中気を張る羽目になっていた。]
おばあちゃん、外は御覧の有り様だけど、中のものは大丈夫
―――…また、雨は降るかもしれないけどね
[苦い笑いを浮かべ、あまり好くは無い空を見詰めた。娘は植木鉢が割れない様に幾つか店の中に退避させ、是以上の被害は出さぬように注意を払う。]
ン――――是で、好し
[眠たげに腕で眸を擦り、ふわ、と小さく欠伸を一つ。
後で少し休もうかと想いながら娘は続く欠伸を噛み殺した。]
それにしても、昨日のあの大きな音は何だったのだろう…
何も無ければ好かったけれど…
[祖母と不思議そうに話ながら質素ながら朝食の支度を済ませる。
食事をしながらああでもないこうでもないとしていれば、]
僕が聞いてきてあげるよ、おばあちゃん
何かあったのなら自衛団長さんに聞けば済む話だし
本当に何かあったのなら、もう話は村中に広まっている筈だもの
[其れほど大きな村では無い。噂話等、直ぐに広まる訳で]
―宿屋・昨夜―
[アーベルにスープを持っていってから、
程なくして酔いつぶれた人の介抱や部屋の手当てをアーベルに手伝ってもらいながら、
落ち着いた頃になると]
ありがとな、アーベル。
ゆっくり休んでくれ、おやすみ。
[部屋へと戻ったアーベルを見送り、自分はまだ少し起きて朝に向けての準備などをしてから寝た]
―宿屋・翌朝―
[いくらも寝ないうちに、窓から差し込む朝日に目を覚まし]
んっ…、嵐も去ったか。
[軽く伸びをしてから、起き出したのは皆よりも早い頃、
昨日の酒を残した様子もなく昨夜に用意しといた朝食、しょうがベースのスープに火を通した。
起きだした人たちに出していきながら、出かける様子のアーベルに]
でかけるのか?足元気をつけてな。
[止めるようなことはせず、昨日の酔いを残した人たちの相手をしたり、
帰る人の見送りなどをしているとアーベルが出て少しして自衛団員が中へと入ってきた]
―宿屋・翌朝―
[自衛団員から村の入り口の橋のことをまず知らされ、何人かまだ宿に残ってる人たちの中に、
やっぱりか、昨日の音すごかったしな、などと言い合ったりしていた]
そんで、それだけ知らせにきたんじゃないんだろ?
[それからアーベルに話されたのと同じようなことを言われ]
別にかまわないけど、嵐の影響そんなひどいのか……?
[こちらの様子にただならないものを感じたのか宿にいた人たちがこっちに注目していて、
そっと声を潜めて自衛団員に聞けば、後で追って話すとだけ伝えられた]
まぁ、人が来てもいいように準備しておくな。
[これからの復旧かなにかで村会議をするのだろうと、それなら軽食でも作っておくかなと、
そのときはそう思っていた]
―翌朝・修道院―
[修道院の朝は早い。
青年が目を覚ましたのは早朝。
窓の外を見れば雨は止んでいた。
朝の祈りを済ませ朝食の準備をして
皆と共に神に感謝しながら食事を済ませた]
……私は外の様子を見てきます。
あなたは隣の様子を確かめて来て下さい。
[丁寧な言葉遣いをするのは相手が大分年上だから。
了承を得られれば青年は外へと向かった]
今日はお店、御願いね
仕入れとか買い付けは殆ど終わってるからさ
[しゅる、何時も髪を覆っていた麻布と白いエプロンを解く。
カウンター脇に置き、出かけ際祖母の方を向くと、]
僕に用事がある人には出かけてるって伝えておいて
じゃあ、お願いね
[ぱたぱたと娘は玄関を出ていくと
先ずは昨夜の大きな音を探るために外を飛び出した]
―修道院前―
[地面は昨夜の雨でぬかるんでいる。
吊り橋の方へと目を遣るのは其方に向かおうと思っていたから。
歩き出そうとしたその時、不意に声が掛かった]
――…嗚呼、自衛団の。
如何されました?
私は……、昨日言った件が気になったので
様子を見に行こうかと……
[そんな事を言えば吊り橋が壊れた事を知らされる]
吊り橋が……?
其処まで酷いものだったんですね。
いや、確かに凄い音がしたので心配でしたが……
それなら、復旧には時間が掛かりそうですね。
この時期に、か。困りましたね。
[柳眉を寄せて思案気な様子を見せた]
―昨夜・厩舎―
落ち着け。落ち着けって。
崖は崩れてたけど谷の方に落ちてってたから。
すぐにどうこうはないはずなんだ。
[低く嘶く相方の身体を撫でながら繰り返す。
現場には近づく前に自衛団員に阻止されてしまった。
宿に戻れと怒鳴られて、裏口から入ってタオルを借りた。
風呂は断り、まだ宴会の名残があった酒場でも足を止めず、着替えと毛布一枚掴んで厩舎にやってきたのだった]
大丈夫かなあ。
雑貨屋までちゃんと伝えてくれただろうか。
[不安の通りに忘れられてたと分かるのは翌朝の事。
結局ベッドの上でなく相棒の横で一晩を明かした]
―翌朝・宿屋厩舎―
あっふぁぁ。
雨止んだのか。おはよ、ナーセル。
[身体を揺すられて目を覚まし、腕を伸ばして大欠伸。
もう随分と明るい。ちょっと寝過ごしたようだ]
っくしゅ。
俺も何か食べてくるよ。
[彼の朝支度を終わらせてから、毛布を小脇に食堂へ]
―宿屋食堂―
おはようベッティちゃん。
おお、ありがと。
[温かいスープはとても嬉しい。
近くのテーブルに座ると早速いただいた]
んー、あったまるな。美味しい。
大丈夫大丈夫。身体が丈夫でないと出来ない稼業だからね。
[さっきくしゃみしたけど]
まさか橋がやられちゃうとはね。
道途中で困ってる人もいそうだ。
─村の入り口付近─
……ったぁ……こりゃまた……。
[通りを進みそちらに近づいたなら、その様子は嫌でも目に入った。
崩れた土砂と、壊れた橋と。
復旧が容易でないのは、はっきりと見て取れる]
これって、かなり厳しくね、状況。
麓とは、連絡取れてんのか……?
[呟きながら、もう少し近くで見よう、と歩みを進めるものの、ある程度進んだ所で、自衛団員に強引に阻まれた]
……って、な、なんだよ。
ん、ああ、危険なのはわかってる、けど……。
[それだけにしては、空気が張り詰めているような、そんな感覚に。
す、と蒼が細められた]
―修道院前―
[自衛団員は厳しい表情で青年に宿に来いと言う]
……は?
宿に怪我人や病人でも居るんですか?
[呼び出される理由など其れくらいしか浮かばない]
それなら準備を……
え、……そうじゃない?
なら、如何して私が宿に?
[準備の為に戻ろうとすれば引き止められた]
嗚呼、でも宿に行くなら持って行きたいものがあるので。
少しだけ待って呉れますか?
[言い置いて青年は一度中に姿を消した]
―宿屋―
客を厩舎にとめたとかなるから、こういうのは今回っきりにしてくれよ?
[言いながらも、ユリアンの気持ちもわからなくはなかったので、その件は軽く言うだけにとどめた。
橋の話になれば]
そうだな、親父も復旧までは帰ってこれそうにないな。
客が増えることもないから、まぁ大丈夫だろうけどな。
[窓の外のほうを見ながら]
復旧、どれくらいかかるんだろうな?
……んー。
[こてり、と首を傾げる。口元には、薄い笑み]
なんか、隠してる?
[問いかけは、他の村人のざわめきに紛れるよな小声で紡がれる]
……いや、別に、疑ってるわけじゃあないけどさぁ……。
こういう状況での隠し事って、隠されてる方にはストレスになるよねぇ?
あんまり、隠しすぎるのもどーかと思うんだよなあ、俺。
[実際に何か隠されているかは知らないが。
何気ない口調で、仮定の話を積み上げる。
話している自衛団員の表情が、僅かに引きつった]
─工房『Horai』昨晩から今朝早くにかけて─
[結局、不安は晴れないまま、朝方近くまでギュンターからの依頼の品
銀の守り刀を作る事に専念していた。
装飾は殆ど必要ないからという注文だったため、
雛形に手を加えることはあまりせず。
ただ夫に意見されたとおり、その柄の根の中央に、丸い瑠璃を一つ埋め込み
蔦のような文様を絡ませた。
工房に入ったっきりだったのは、流石に夫に気づかれただろう。
こちらを伺うような気配に気づけば、
ひと段落着いた頃、作品を台の上に置き、手袋を脱いでそちらへ顔を向けた。]
ゼル。
[小さく名を呼べば、夫は心配そうにこちらの様子を伺いに中へと入ってきて。
誰の人目も無い場所だからこそ、座ったままこちらから、手を回して腰の辺りを抱きしめ、すりと、甘えるように頬をよせた。]
カルメンさんとミハエル君、どうしたの?
[来客らはどうなったのか尋ねれば、空き部屋に二人が泊まったことを知る。]
そう……うん、その方がいいわね。
雨、止みそうになかったから。
[昨晩、篭る前の事を思い出せば、知らず手には力が込められた。]
[殆ど眠らなかった事を、咎められるよりは心配されただろうか。
少しは眠った方がと言われれば、ふるりと首を振った。]
大丈夫、仮眠は少し取ったから。
それよりもう日が昇り始めてるし、朝の支度しないと……。
[そう言ったものの、今度は夫が譲らなかっただろう。
子の為といわれれば、反論は出来ずに
大人しく一度寝室へと連れられて、少しの間だけでも横になり眠る事にした。]
─自宅・自室─
[作業を終えると後回しにしていた事も細々と終わらせて。
現在机の上にはライヒアルトから貰ったクッキーと、カルメンから貰ったカエルのパペットが乗っていた]
………これは仕舞っておこう。
[手に取ったのはパペット。
一度手に嵌めてカエルの口を動かしてから、机の引き出しの中へと仕舞った。
鍵もしっかりとかけておく。
次いで紙包みの中のクッキーを一つ取り出し、一口齧ってみる。
口に広がる甘さに思わず顔が綻んだ]
ライヒアルトが作ったのかな。
美味しい。
[背伸びをしていても、味覚はやはり子供のもの。
甘い物は好物の一つだった]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新