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−街角−
[酒場の入り口の石段の上にちょこんと座り込み、
ぼんやりと通りを歩く観光客を眺めている。
通りを散歩中の野良わんこに手を振ってみるが、反応せず。]
…つまんね。
[寂しげにぽつり。向こうの姿は見えるし、声も聞こうと努力すれば聞ける。
けれども向こうからは全くこちらのことは判らないようで。
ふらふらと例の法被を羽織ったまま、通りを歩き、店のショーウィンドーを覗き込む。
ガラス窓に映った景色の中に、自分だけが居ない。]
あ、そっか…そういうこと。ふーん…。
[なんとなく自分の居場所に納得して、やっぱ盛大に落ち込むわけで。]
─工房・自室─
んー……。
[光を感じて、目を覚ます。
今日も今日とて、目覚めは作業台の上]
くぁ…………身体、いてえ……。
[無理な体勢で寝ているのだから、そりゃ当然]
……あー、もう。
わかったから、わかったから、怒るなってーの。
[呆れたようにきゅーと鳴きつつ頬をてちてちする相棒に苦笑しつつ、作業台の上を片付ける。
台の上の作業は、昨日よりも進んだ様子で。
銀の翼の天使と星らしき意匠が作り出されていた。
メインとなるであろう紫水晶は、まだ、手付かずのままだけれど]
……間に合う、かね、このペースで。
……ま、ヘンに深刻になっても仕方ない、ない、と。
[しばしの沈黙の後、軽い口調で─どこか、とってつけたような響きはあったけれど─言いつつ、立ち上がって身体を伸ばす。
連日作業台で寝ているせいか、節々が痛むのは、抑えておいて]
……少し、気晴らしに歩いてくるか?
[肩に登ってきた相棒に向けて問う。相棒はこくこくと頷いてそれに答え。それによしゃ、と呟きつつ、自室を出ようとして]
……あれも、何とかしなきゃなんない……んだよな。
[作業台の隅に置かれた白の花冠を見やって呟く。
……編まれてから数日立つはずのそれは、何故か。
未だに、その艶やかさを損なった様子はなく]
……ま、騒いでどーにかなるもんでなし……。
[呟く声には妙に言い訳めいたものが込められていたような感があったりなかったり]
[少女は広場の雪の上、昨夜エーリッヒの居なくなった辺りでぼんやりしている。夜の間に降り積もった雪に、割り箸の墓標は半分埋もれてしまっていた]
[昨夜の子供の言葉を思い出す。悄然とした少年の様子も。雪の上にしゃがみこんで、そっと僅かにのこった窪みを撫でた]
悪いのは、妖精さんじゃないの…
[ぽつり、呟く]
[何となく声をかけ辛くて佇んでいると、肩の相棒がてちり、と頬を叩いて]
なんだよっ……って、おいおいっ!
[肩から飛び降り、走って行く姿に、何となく頭痛]
[目に入ったのは、ユリアンの相棒のネズミで]
こ、こんにちは。
[ヴィントがここにいる、ということは、当然ユリアンも近くにいるわけで。思わず少女は視線を彷徨わせる]
[挨拶されたネズミは嬉しそうにきゅ、と鳴いて、意味ありげに相棒を振り返り]
……っとに……。
[そんな相棒の様子にため息をつきつつ、そちらに近づいて]
よ……。
[後が続かない]
[何時ものように目覚め、何時ものように母と共に朝食を取る。
此処に来てからの、毎日の習慣]
[エーリッヒの失踪の件は、未だ、彼女には伝えていなかった。彼から口を開く事はなく、食卓には食器のかちゃかちゃという音ばかりが響く。普段はお喋りなフィリーネも、何か思うところがあるのか、我が子に声をかけはしない]
……御馳走様でした。
母上、本日も、外に出掛けて参ります。
[無言の儘に食事を終え、母にそう告げる。
彼女はほんの僅か困ったような微笑を浮かべ。あまり遠くへは行かないようにと、母親らしい言葉を述べて、その場を後にする彼を見送った]
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