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[羊の世話が終わると、頭をぶつけないよう肩を屈めて家に入る。
母親はまだ寝ているようだったから、軽い食事を作って台所へと用意をし、置いておく。
自身は少しのパンを齧ると外へ出、そういえば、と呟いて飛び上がろうと膝を屈めるも、背中がずくりと疼いて。]
……やばいかな。
[呟くと、家の裏手の少し広い場所、人目のつかない所で翼を広げる。
その翼は――漆黒。
く、と一度目を瞑るとそれは一瞬の夢だったかのように薄金へと変わり…だが、彼の額にはまた玉の汗が浮いた。]
[向かったのは自宅ではなく施療院。
カレンに兎の燻製と薬の原料の肝などを渡し、籠を手にアヤメの家へ飛ぶ。]
…………今夜はもう家から出るな。二人共だ。
術を使ったのなら疲労は深いだろう。きちんと休め。
……肝心な時に倒れたくないならばな。
[後回しにしていた小言をきっちり言ってから、口を噤む。
しばしの逡巡の後、切り出したのはオーフェンの事。]
………お前達と同じ様に倒れた子供がいたぞ。
深紅の瞳を縦に細くして飛び掛ってきた後、急激に力尽きた。
俺には判らんが、あれもお前達と同じ【力】を持つのかもしれん。一度話をしておくといい。
ああ、別に怪我などさせてないぞ。……俺にもない。
今はどうか知らんが、カレンと共にいたから大丈夫だろう。
[顰め面で立ち去り、小屋へと戻る。
逆に己が倒れては小言の意味がない為、残りの差し入れを腹に収め、ようやくまともな眠りについた。]
[スティーヴが去ると、長老の疑惑のまなざしがつきささる。
面の下でおかしそうに嗤い、狐はそちらへと近づいた。]
長老殿。
なにか言いたいことが――?
俺は、嘘をついてはいませんよ
けっして、ね。
これの事をお聞きに?
――あァ、家の誰に聞いても口外はしないでしょうからねェ。
ご安心を。
俺は、呑まれはしませんから――
[くすくすとわらう。
そうして頭を下げて、場を辞した。]
−小屋−
[裸窓から朝日が突き刺さる。
目を眇めて体を起した。体は軽い。
大分回復した様子に頷き、肩を鳴らした。動くべき事は多い。]
………意識はしっかりしていた様だな。
[外に干した筈の服がない事に気付き、口の端を上げる。
用があればまた来るだろうと思考から切り捨て、雲海へ飛ぶ。]
…しんど…
[息を整えていると、家に届け物をしに隣人が来た。
両親を起さなくて良いように、翼をしまうのも忘れて慌てて玄関へと回る。
隣人から、昨日ネロが封じられた話を聞くと、眉を下げて心配げな表情を作った。]
それは…彼は、虚にとらわれていたんですか?
[答えが何であろうと、心配げな表情は崩さずに軽い感想を述べる。
額の汗と青白い顔を心配され、大丈夫、等と軽い会話を交わしてから隣人が去った後、、大きな溜息をついて肩を落とし届け物を家の中へ置いてから再び外へと出た。]
−上空−
[風を切り島を巡る。
人が多く封じられ虚の力が強まったなら、何か感知できるかと目を凝らす。
ふと遠く何かが見えた気がした。目を眇め、空を滑る。]
……ラス?
[鷹の目が捕らえた一瞬の違和感。
だが術に向かぬ身には、薄金に隠されたそれを看破は出来ず。
ただ眉間の皺を深くしたまま、竜胆色の髪の元へと。]
[大きく旋回する、大きな翼が落とす影に気がつき、目を細めて上を見た。
嬉しそうに目を糸にして笑うと、手を振る。
振られる手の方向と逆の方向に、後ろに縛った髪が揺れた。]
スティーヴさん!
―自宅―
[昨夜、家に戻った後は、いつもどおりに朝を迎えた。
食事を取り、向かう先は結界樹。
理由はとくになかった。
あえていうなら、昨日落とした実がどうなったか見るために。]
[目を細めて笑う姿は常と変わらなく見える。
尻尾の様に揺れる髪に細く息を吐き、少し離れた場所へ降り立った。一度羽ばたいて大きく重い四翼を背に畳む。]
……今朝も早いな。
精が出る…のはいいが、ちゃんと休んでいるか?
[額に薄く残る汗の後を見、問う。]
――あれは
[進むのを止めるわけではない。
わらうと、狐はばさり、羽ばたいてそちらに着地する。
湖がまぶしかった。]
やァ、エリカ嬢。
[スティーヴの一挙一動を、口に笑みを貼り付けて嬉しそうに見。
心配の言葉を貰うと、目も細めて笑んだ。]
あぁ、ちょっと親父が調子悪いみたいで…寝てない、んですよ。
でも大丈夫です、丈夫だけが取り得、ですから。
[手の平で額の汗を拭い、ふるふると首を振った。]
――あァ、
見ていたのか
[その姿をとらえていたのにも関わらず、狐は苦笑する。]
アレは俺が嫌いなようでね。
親睦を深めるために色々と話をしていた。
己を嫌っているものと話すのもなかなかに面白い。
[わらい、そして問いかける。]
だいじょうぶか?
親睦……?
それにしては、雰囲気が、奇妙だったけれど。
[訝りを含んだ声。
苦笑の気配は、意外に感じた]
……平気、
少し深くを、視ようとしたから。
[頭を振る。
前髪は、額に張り付いていた]
[林檎はいらないというネロの横に、念のため林檎を一個だけおいておき、続いてクローディアの隣にも同じように一個置いておく。そして水鏡を覗いているジョエルへ林檎を持っていくとき、ぽつりと聞こえてきた呟きにがくりと肩を落とした]
……これで私が仮に堕天尸だったら、一体どんな顔してたんだろ?
[後ろから林檎を投げつけてやろうかとも少しだけ思ったが、あえて何もしないで*林檎を水鏡の隣に置いた*]
そうだったか?
――存外に、アレとは気が合うのかもしれないな
[本人が聞いたら嫌がりそうなことを、狐は口にして。]
ふかくを――?
結界樹の中?
[わからぬままに尋ねる。]
なににせよ、疲れているのだろう。
ならば、少しくらい回復してやろうか。
[わらう。]
[貼り付けられた笑みが、微かな違和感を生む。
疲れを無理し笑んでいるからなのか、それ以外の要因かを探る。
細められた目は真意を読みにくい。一種の仮面の様に。]
………親父さんが。そうか。
[努力してもどうならないものも在る。
気休めは口にせず、ただ頷く。
だが、大丈夫と言う口には顰め面を向けた。手も伸びる。]
寝てないで大丈夫な訳があるか。
少し仮眠しろ。その間くらいなら親父さんの面倒は見ててやる。
嫌っていても、実際に話してみれば、
印象が変わるということはあるだろうけれど。
[納得いかない様子ではいたが、
問われた事には、結界樹を見やる]
……、そう。
何か、異なるものが……
視えた、気がした。
[顔を向け、窺うような視線を投げる。
されど、面の下の表情は読めない]
それも、退屈凌ぎ?
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