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あァ、なるほど。
[薄く細まった眼差しは、どうやら蒼と交わらぬよう]
…ユーリ。
そういうわかりやすいのは、肯定としか見えないよ?
普段のおまえなら、怪訝な顔して護る力が何か聞くだろ。
ま、別に…、
[唇から紅の舌が覗き、端から端へと]
聞いただけだから、どうだっていーんだけどね。
……うる、せぇ、な。
[肯定としか見えない、と言われ、軽く唇を噛む。
蒼はそれたまま、ダーヴィッドの仕種には気づけずに]
どうだって、いいなら、聞くなよ、な。
[吐き捨てるように言いつつ、壁に手を突くようにして立ち上がる]
……それ、より。
ここ、このままに、しとけない、だろ。
せめて、血、とらない、と。
…耳に痛いのなら、的を射た忠告ってことだよ。
そ、ね。
聞いてどうこうできるのなんてオオカミさんくらいだし。
[顔を伏せて笑い、立ち上がるのを見たなら、こちらも、ひょい、と]
ローザちゃんのために一肌脱ぐのはやぶやかでもないけどさー。
その前に二つ聞かせてよ。
具合大丈夫か、ってのと。
あと、オオカミさんは誰だと思う、ってさ。
[狼なら、という言葉に、震えが走ったのは傍目にも明らかだった。
ふる、と首を振り、扉に手をかけ]
……大丈夫、だ。
頭、痛いだけ、だし。
[一つ目の問いには、短く答え。
二つ目の問いに、また唇を噛む。蒼の瞳には、はっきりそれとわかる、揺らぎ]
わかん、ねぇ、よ。
……お前や、ハインさんじゃなきゃ、いい、とは思ってる、けど。
[途切れがちの言葉にこもるのは、願いと、疑念の交じり合ったもの。
心の揺らぎは、まるで隠せてはおらず]
……倉庫、行って来る。
[一つ、息を吐いた後。
何かから逃げるように、その場から*駆け出した*]
[与える言葉の一つ一つに返る反応が、どうしようもない程、わかりやすいもので。
微笑ましいとさえ、向ける表情は語る]
…そっか。ありがとな。
……あぁ、おまえの場合、身体動かしてた方が良さそうだしな。
行ってこい、行ってこい。
[逃げるようなその背中に、ひら、と手を振った]
カミサマってのは、ほーんと、よくやるよねぇ。
[ユリアンを見送り、室内には、赤子と二人きり。
つい、小さく声を零す]
ま、ヒトの方がカミサマよりオオカミさんよりアレだけど。
つかこの場を作ろうとしてた俺が何言えるのよ、って話でもあるけど。
[よいせ、と赤子を抱え上げ]
あぁ、もう早く。
――…全部、台なしにしたいな。
[口端の紅を舌で舐め取ったなら、部屋を出て。
各個室を周り、ローザのことを伝えようと*する*]
─回想─
あれ、ダーヴィッドさん。
まだ出来てないよ?…うん?
教えて欲しい…良いけど、難しいことはとくにないよ?
[台所で、ヒカリの為の水飴を煮溶かしているところに、ダーヴィッドから声をかけられて。
作り方を教えて欲しい、といわれれば素直に教える。ついでにおむつの替え方とか、ヒカリの世話に関する諸々を聞かれれば、知っている限りを教えた。
この子の面倒を見られるようにといわれれば、断る理由もなく。]
[粗方は話し終わっただろうか、それを見計らったかのようにダーヴィッドから休んでおいで、といわれて。
そんなことを勧められる程に疲れが見えているのだろうか、と無意識に顔に手をあてた]
え、別にだいじょ…そんなこと、ない、けど…
…うん、わかった。それじゃごめん、お願いするね。
[そう言うとヒカリを任せ、台所を後にした。]
[素直に部屋に戻れば、そのまま布団に倒れこむ。
ブリジットのこと、ヒカリのこと、エーリッヒのこと。
それら全てが頭の中をぐるぐると回って、纏まらないままに絡まっていく。
そして、口から零れ落ちるのは、ゼルに制止された、言葉。]
…………次は、あたしの、番だ。
[だって、そうだ。
赤い華を咲かせた人は、もう喰われてしまった。
蒼い華を咲かせているあたしは、あたしは──]
………やだ。
[怖い。死にたくない。喰べられたくない。
だって、だってまだ。]
…………ゼル……
[やっと、逢えたのに。
また、逢えたのに。死にたくない。]
しにたく、ないよ…。
[でも。]
─あたしは、喰われるんだ。─
[それは、確信に彩られていた。]
………ごめん、ゼル。
やっと、逢えた、のに。
[そう、呟けば瞳を閉じ。深い眠りについた。]
[そして─やはりその時はやってきて。
恐怖は抱く間も無く。
痛みすらも感じたのだろうか、感じたとして、それは痛みとして認識されただろうか。
首から肩にかけて華開いた、真紅の薔薇が。
あたしの時を、命を、奪っていった。]
─現在─
[美しい大輪の真紅の華に横たわる自分を見下ろす。
ただ、ただ。どうすれば良いか解らずに。
ここから離れたらどうなるのか、解らなくて。
ユリアンが入ってきたのを見れば、申し訳なく思う。
悲痛な声を聞けば、声が届かないのは承知で慰めようと。
そこにやってきたダーヴィッドを見て、固まるが。]
[そして、ただ。
二人のやり取りを見つめる。
ダーヴィッドの考えが理解できなくて。
ユリアンのことを心配して。
ただ、そこに立ち尽くす。
そして思うのは、残った皆の無事を祈ること。
ゼルが生きて、ここを出られるように祈ること。]
ゼルは…哀しんでくれるかな。
ううん、哀しまないで良い。
哀しまないで欲しい。
あぁ、死んだんだ。で、終わって欲しい。
[そして、変わらずに生きて欲しい。
哀しまなくても、きっとずっとあたしを覚えていてくれる。
それでいい、それだけで良い。
それがゼルだ。ゼルのやさしさだ。]
そんなゼルだから…好きになったんだもん。
……それに。
[哀しむ姿は、*見たくなかった。*]
―2F廊下―
[ロミルダは目を覚ましてすぐに、部屋を出た。
ぱたぱたと廊下を駆ける途中、何処かの部屋で話す声が聞こえたけど、それもあまり気に止めずに。
だからダーヴィッドがローザの死を知らせに回っていたのを、ロミルダは知らない]
―広間―
[広間の椅子の下に座り込んで]
…えと。
確認、するですよ。
[スケッチブックを手に取ってから、ちょっとだけためらったのはどうしてだろう。
ロミルダはだれかに言い聞かせるように言ってから、それを開いた]
ふぇ?
[ロミルダは最初ぱちぱちとまたたいてから、目を丸くした。
髭を生やした青い髪の人の絵、その隙間に昨日の海鳥]
…これ、
[青い鳥が幸運を呼ぶと言ったのは、何のお話だったか。
けれど今そこにいるのは、不吉な黒い色の鳥]
[ロミルダは緩慢な動作で、虚空を見上げる]
…ハインおじさんが、
人狼…ですか?
[問う先は『あの子』か、他か。
見つけるつもりで選んだというのに、ロミルダはなんだかすごく困った表情で、そこに*座り込んでいた*]
――集会所2階・個室――
[目が覚めてから外には出ず、部屋で刺繍をしていた。
布の上には取り取りの糸で縫われた花々が咲こうとしていた。中には朱や蒼もある。花としては珍しくはなく、ここに来る前から手にかけていたものだから、偶然に過ぎないけれど。
窓辺に座り、射し込む陽のひかりに眼を細める]
lu... la la la...
[歌詞の無い歌。
旋律は明るいものではない。
小さな声は、扉をノックする音により、消えた]
はぁい。
[手を止め、椅子に布を置く。
警戒するようにほんの少し扉を開くと、そこにいたのは子を抱えた男。]
ダーヴさん。
朝から、しかも子連れで夜這いは、感心しませんよ。
……というか。一晩中面倒見てたんですか、もしかして。
[警戒を和らげたか、扉を大きく開く]
ああ、あれですか?
ちょっと、仕事の続きです。
……気を、落ち着けたくて。
[昨晩の出来事がなかったような、そんな暢気なやりとりも、告げられたローザの死の前に失せる。
言葉を失い、ターコイズグリーンの瞳を揺らした]
……本当に。
止まってなんて、いられないんですね。
[沈痛な面持ちになり、視線を落とした。
ゆるゆるて頭を振ると、顔を上げて]
私……、先に下、行ってきます。
何かと要りようになるでしょうから。
[見まいとする言い訳のように返す。
軽く支度してから行くから、その間に、他の皆に報せて欲しいと告げた。子を預かるべきなら、言って欲しい――とも]
……ああ、そうだ。
[彼の去る間際、思い出したように口を開く]
昨日の事だけど、私、ダーヴが人狼とは思わない。
だって、……そう、聞いたもの。
[問われても、それ以上は答えない。
室内に戻り、荷を漁る。
着替え、デッサン用の鉛筆や紙、布、分けた裁縫道具の中には、針や糸、大小の鋏などが雑多に入っている。
そのうち幾つかをベルト付のポーチに移し、腰に巻いた]
さて、と。
[作業中の物も片して、窓から外を見やった。
空は青い。映す水面も、青いのだろう。
ロミルダの折っていた海鳥を思い出す]
……どうなったかな。
[祈りを捧げるように、手を組み目を閉じた。
唇から聖句が紡がれることはなく、細い息と共に零れた声は、誰かの名を呼んだに過ぎない。
誰の耳にも届かず、大気に溶けて消えた]
[手を解いて、階下に降りる。
ひとまずはと広間に入ったところで、椅子の下に座り込んだ少女が見えた]
……ロミルダちゃん?
隠れん坊でもしているんですか。
[結果を問うよりまず、そんな声をかけた**]
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