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[千花は小さな前足で、アマンダの頬を幾度も撫でてから。アマンダのしている千の花(欠片)が封じ込まれたとんぼ玉の首飾りを外し、自分の首輪へと重ねて着ける]
「チィ…」 『おやすみ…』
[千花と呼ばれていた小さな獣は、その姿と気配を一つに還し――]
…おやすみ、千花。 ありがと…
[毛並みと同じ色の長い髪に包まれて、ベットの上に座り込み、アマンダと呼ばれていた陶磁器の器(身体)を見下ろしたのは、そこに眠る人形と同じ顔をした*大地の精霊だった*]
−昨夜/ベアトリーチェの部屋−
[ベッドの上にごろりと仰向けになって、ベアトリーチェはぼうと考えごとをしていました。今日学んだことを復習するように、小さく繰り返します。]
違えるものがあるから、
対なるものがあるから、
世界は調和が取れている。
[それから指を折って、なにかをたしかめるように、数えます。]
光が消えて、雷が散って、水が失せて、命が還って。
……ああ、たくさん、崩れてしまっているのだね。
[そばに置いていた、曲りくねった輪を手に取ります。鎖の部分を持って、ゆらゆら、ゆらりと揺らします。表も裏も終わりもない、不思議なかたちの輪。]
ベアトリーチェの対は、居るけれど、居ない。
でも、共にあると、不思議な感じがしたんだ。
[そしてそれが失われると、きっと寂しいとオトフリートは云ったのでした。]
……それは、どんな感じなのだろう。
[ベアトリーチェは一度も、自分から「寂しい」のだなんて口にしたことはなかったのです。だって、ベアトリーチェにはその感情がわからなかったのですから。]
―アマンダの部屋―
[彼は目を覚ます。
一瞬自分がどこにいるのかわからなくて、
不思議そうな顔をするがすぐに思い出し]
ああ、アマンダさん寝かしつけてそのまま力尽きたんだ……。
[目の前で動かないアマンダの姿をみやる。
視界の端にふわりナニカ目に入り、
条件反射的にそちらの方に振り向く]
[そこにはベッドに腰掛けて髪をたなびかせている――]
[ザ・プチパニック]
ちょ……!!
そこのお姉さん、なんて格好なんだよ!
思春期まっただ中の青少年には刺激的だから!
せめて、これで隠して!
[わたわた近くにあったシーツを彼女に被せ、
ぐるぐる巻きにしてみた]
あっ、僕は決して怪しいものでは!
アマンダさんを送り届けたら、うっかり寝てしまっただけで、決してやましい事なんてありませんから!
……ていうか、誰なんですか?あなた。
アマンダさんの双子の姉さんとか。
[パニックすぎてなにやら意味不明なことを早口でまくし立てる]
[地面の冷たさに、目が覚めた。
ここはどこだろう?全く分からない。
深く深く眠りに落ちていた事と癒されていた事で、枯渇はだいぶ戻っていた。]
…?
[ゆっくりと体を持ち上げ、なんとか上半身を起こす。
あたりを見渡すと、薄い色の岩がゴツゴツ露出した洞窟のような場所だった。]
[アマンダは、どうしてユリアンがパニック状態なのかわからない。シーツでぐるぐる巻きにされて、不思議そう。
その表情には、ユリアンも見覚えがあるだろうか]
ん…? ああそうか、人は服を着なくてはいけないのか。
毛皮が無いって、不便だね。
[観点がおかしいが、アマンダは気にしない。
そして「双子の姉さん」とか言われてようやく理由(の一部)がわかって納得]
ああ…、そうだね。うん。
ティルも、ここまでは知らないかな?
私は、アマンダだよ? 君の、知っている。
眠っているのは…千花に借りていた器(身体)。
私は人の姿をとるのが、とても苦手だから…ね。
姿と意識を交換していたんだ。
[そう言いつつ、首元に手をやり愛しそうに撫でる]
[アマンダの唇に笑みが浮かぶ。仮面で無いその表情は柔らかい]
千花は眠ってる。
今は、私が人の姿を取る、手助けをしてくれているんだよ。
[「私が元の姿で元気な時は、人形に千花を着けてあげれば起きてくれるんだけれど」なんて呟きにも似た説明は、ユリアンの耳を通り抜けて行ったかもしれない]
[生命の息吹のあまり感じられない場所だ。
少し寒気を感じて、ぶる、と震える。
見ると、服のあちらこちらが裂けているのが分かった。]
…あぁ。
[思い出す。
自分は-----バケモノになったのだと。]
[頬を赤らめながら、彼は叫ぶ。
多少互いの話が食い違っていても気にする余裕はない]
「アマンダさん」が「千花」で、
「千花」が「アマンダさん」ってこと?
しかしとりあえず人間の女性の時は、男性の前では絶対服を着てください。
そんな綺麗な姿をみせらられたら理性が持ちません。
[本人も変なことを口走っている自覚なし]
−北部・門−
[青い天は今日も遥か彼方にまで続いておりますが、空気はどこか乾いているように思え、町ぜんたいから活力がほんの少し失われているように感じられました。それは力あるものにしかわからない程度の違いだったのかもしれませんけれども。
朝のお祈りもせずに、ベアトリーチェは北の門の近くまで来ていました。こっそり、きょろきょろ、建物の陰から辺りを窺います。こどもが外に出るのは危ないと云われていますから、なるべく自衛団の人たちに見附からないように、そして人ごみに紛れて門番の眼を掻い潜ろうとしていたのです。]
[町ではない、外の世界へ、二歩、三歩、大きく足を開いてあゆんでゆきます。頭の上に広がるそらはおんなじの筈なのに、なぜだか違って見えました。長く続く道の遠くには、古めかしい建物があるのが眼に映ります。あれが遺跡なのだと、すぐにわかりました。]
…… メーラ、足りない、の?
[虚空を見上げながら、ぽつんと呟きます。
けれどもその声は弱くて掠れてしまっているし、緑の眼の光は薄くてぼうっとしていて、少しだけ淡いいろになっていたかもしれません。]
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