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よぉ
[ブリジットには片手をあげ挨拶を。
ゲルダがあげた名に瞬き、首を傾げ]
なんでまた?
[不思議そうな視線を向けた]
団員に聞くなら任せるわ。
聞いた方がいいが、
聞きに行くのは嫌なんでな
―食堂―
……。そっか。
[良かった、と言うべきかは分からなくて、犠牲者が居ないと教えてくれた美術商さん>>130にはそれだけを返します。
昨日の衝撃から1日経った今だって涙は滲みそうで、それでもお腹は空いて、貰ったスープに口をつけます]
……でも、人狼は居なくなってないんだよ、ね。
[団長の奥さんは自ら命を断って、処刑された黒いローブの人は力を持っていたと聞きました。
団長さんも友達も襲われた以上、この中に居ないなんて言葉は最早通用しません]
……誰かは、分からない、けど。
[人狼は誰か>>126という問い掛けが聞こえます。
信じたい>>134という言葉に、自然と一番親しい人>>131へと目が向きました。
けれど]
……。でも、選ばなかったら、昨日みたいに……
[一度俯けて。
次に刺繍師のお姉さんに向いたのは、友達の部屋での言動を思い出した所為でした]
……え?
[丁度そこで彼女が上げた2つの名前>>128に、僕は瞬きました]
[ウェンデルの不思議そうな視線に、視線を合わせ、
思案めいた表情を浮かべたのだけれど。
やがてそのまま、小さく開いた口は言葉を紡ぐ]
…ふ、フタりは、かなら、ず人間だカラ。
ね、く、クヴェレさん、には、話した、けど。
[エーリッヒが席を立つ背を見送ってから、
ノーラへと視線を向ける。
彼女は自分の事を疑っているようだったけれど、
話をしたことは間違いない]
甘いかもしれないけど。
できるなら俺は、誰も疑いたくないよ。
[ウェンデルの言葉>>126に、思うところを告げる。]
わかった、後でなんとかしておく。
[と、エーリッヒ>>129に告げた。]
[食堂に集まる者達から離れて、自衛団員が居る場所へと近付く。
それを見た彼らは先程のこともあって怯えるようにこちらを見て来た]
……ねぇ。
あのベアトリーチェって人が、死んだ人から人狼を割り出せるのは知ってたのでしょう?
彼女、ヨハナさんのことは調べたのかしら。
[問いかけると、団員達は顔を見合わせてから、渋るような表情をしながら頷いて見せた]
それで、何て言ってたの?
………答えないと言うのは認めないわ。
貴方達は、人狼を見つけることが出来る人を死なせたのだから。
貴方達の、その手で。
必要な力を失わせたのは、貴方達よ。
[団員達を責めるような言葉。
感情的ではない分、言葉は重く響いたことだろう]
今は少しでも情報が必要なの。
何て言っていたのか、教えなさい。
[声は静かだったけれど、有無を言わさぬ響きを持っている。
何人かはベアトリーチェを殺したことを正当化したようだったが、そう割り切れなかった一人がその結果を口にした]
……そう、ヨハナさんは人だったのね。
分かったわ、ありがとう。
[返答を聞くと礼を言い、その場を離れた。
足はそのまま他の者達が集まる場所へと向く。
戻ったならベアトリーチェが残したヨハナの結果を居る者達に告げた]
[刺繍師さんと視線が合いました。
首を傾げる彼女が先程口にした言葉>>139は小さくて、その時点では聞こえていません]
どうして、僕?
[だから素直に問いを投げました。
もう一つ上がった名前の人との関係は分かりませんが、少なくとも僕は彼女とはそこまで親しくなかったはずです]
[面々の話す言葉を聞く。
アーベルの答えには、お前らしいと素直に心情を伝えた。
しかしゲルダの言葉を聞けば、
琥珀の目は彼女へと向かう]
お前、生者を見分ける、か?
――ロミについて、連れてくなと言ってたな、そういや。
[向けられた視線>>133に、一時、翠をそちらに向ける。
疑いたくない、という意味では、かなりお互い様と言えるところ。
ある意味では、清められずにいる玉に引き摺られているのかもしれないが]
…………。
[交わされる会話に、翠はゲルダの方へと向かうが。
特に何か言うでなく、周囲の問いへのその応えを待つ姿勢]
[ウェンデルの問いには、ひとつ、頷く。
それからブリジットの方を見て、口を開き]
…だ、れデモ、い、いいつでも…み、見られなくて。
み見られル、ヒ、ひとカラ…
[親しいからではなく、そうでないからでもなく。
飲み終わったオニオングラタンスープの器を奥へ押して、
机の上にロミをとミリィ、そしてブリジットの刺繍画を広げる。
ブリジットはその肩に白く大きな鳥を止め、
楽しげに笑っているものだった]
……。見る?
[まだ中身が入っているスープを横に退けて、広げられたそれ>>147を覗き込みます。
描かれているのが誰かは、一目で分かりました。
まずは技術の高さに素直に感嘆し、遅れて先程の“見る”という言葉との関連に気付きます]
……えっと。つまり。
ゲルダさんが“見る”人で、僕とミリィさんと……ロミを調べた、ってこと、かな。
[顔を上げて、推測できたことを述べます。
そこにどのような限りがあるのかまでは分かりませんが、そこまで問うことはしません]
…だろ?
[ウェンデルの言葉>>145に、こちらは苦笑で返し。]
そういえば、ウェンデル。
貸してくれた本にさ、二年くらい前…丁度お前とお前の家族が村を出てった後くらいかな。
そのくらいの日付が書かれた栞が人狼の挿絵の所に挟まってたよ。
[疑問として聞かずに、あったことだけを口にする。
聞きたい事はある。
けれど、きちんと説明が返ってくるかが分からなくて。
昨夜のノーラの願い>>68、>>70には、きちんと対応していた。]
[ブリジットの言葉には、こくり、頷いて。
ノーラの言葉と深い息に、僅かに表情を動かした。
視線をそっと横にズラし、ぼそぼそと蚊の鳴くような声で、お礼をつぶやく]
[それからゆるゆると顔を上げて順番に人々を見て。]
…だ、カラ、。
ふ、フタりは、こ、ロサナ、ないで。
こロさせないで………
[それだけは、と、声をかすれさせた]
[皆のところに戻ると、ゲルダが今まで見た結果を広げて伝えているところだった。
以前からその話は聞いていたため、驚く様子などは特に示さない]
[皆の前で力を持つことを明かしたゲルダに対しても特に何かを言うことはなかった。
彼女がそうするべきと判断したことに異を唱える心算はない]
―回想・食堂にて―
[ベアトリーチェの死が
人の手により齎されたらしいと耳にして、女は目を瞠る。
「何故そんなことを?」と責める言葉は辛うじて堪えて。
自分が団員を詰った言葉が引き金となり、彼女の上に死の翳が降りたことを女は知らぬまま。
ベアトリーチェの魂の安らぎを祈る聖句を――無力な言葉を唇に浮かべる。
そして知らぬうちに希望が失われていたと、ウェンデルに告げられたとき、何処からか嘲笑うような声が聞こえた気がした*]
― 宿屋 ―
[ベッドに横になってもすぐに目覚めて寝つけぬまま
迎えた朝は静かなままだった。
銀製の指輪の台座に刻まれるのは茨。
本来なら薔薇を彫刻した石がはめ込まれるはずだったものに
無垢なる玉を傷つけぬようはめ込んで右手の薬指に通す。
お守り袋でも作って、とも考えたが
玉が布に覆われて見えなくなるのも寂しく
それに炊事と同様、裁縫のからきしなのでそうはできなかった]
暫くはこれで我慢してね。
――…もし、ラーイの手許に戻ったら
[今度はもっとよいかたちとなるだろう。
ゆると目を細め玉を撫でる]
―昨夜・自室―
[その夜、疲れ果てた女は泥のように眠った。
握り締めた掌の中で、
花を象った組紐飾りが微かに煌く。
ゲルダに身の証を示された女が
無事に朝を迎えることが出来たのは
ライヒアルトの持つ不可思議な力によるものか
或いは、人狼の気紛れに過ぎぬのか知る由はない。
一つだけ確かな事は、惨劇の只中にいるというのに
悪夢の訪れがなかったということだ*]
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