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センスオーラ?
[習ってない単語にきょとんとして。]
し、知らないよ!
精霊さん…は、さっきから見えてるけど…。
[ちょっと間があいたのは、そもそもそんなに精霊を知らないからだ。
注意深く見られれば、元々茶色だった目の色が、前よりうんと薄く、無駄に魔力を纏ったものになっているのに気づくかもしれない。
本人は一番気づいてませんが。]
ぅぅん…そうかしらぁ?
[と、振り返る、ぴきぴきっと既に破裂寸前に膨れ上がっているのを確認して]
やっぱり難しいわねぇ。複数枚使うの初めてだけど…風に重さとかを付随してみたのは面白かったと思うんだけどなぁ
[呑気に首を傾げつつも、窓をぴしゃっと閉めた直後。パァンという破裂の音とともにふわふわ大噴火現象&巨大ふわふわが更に数匹追加]
[怒鳴られた鴉はびくぅ!と硬直]
「ご、ごごごごめんなさ!
いいい、今は西館に居るよぉ!」
[鴉のくせに涙目になりながら場所を伝達した]
え、ホントにもう?
早いなー。
[常緑の瞳をクリクリさせて鴉をじーっと見る。
いきなりライヒアルトを呼ぶ声に目をパチパチさせた。
まさか、と思って扉を振り返ってキョロキョロ。
もちろん単に寝ぼけての声なのでここにはいないわけだが]
もぅ。ゼルギウス君ったらぁ…その見事ってどっちの意味なのぉ
[噴火してるんだから褒められるはずない…という思考はなかったらしい]
え、わわわ、カラスさん大丈夫?
[硬直するなり涙目になった鴉にオロオロ。
小さな手でヨシヨシと羽辺りを撫でようとした]
(西館な、分かった。
カヤ先輩には帽子出来たって伝えとけ)
[鴉からの伝達を聞いて思念だけで返し。
ベッティから疑問の声が上がると]
センスオーラってのは、普段は見えない魔力的なものを見るための魔法だ。
それこそ精霊を見たり、物にかかった魔力を見たり出来る。
通常状態で精霊が見えるのは、精霊魔法を習得してる奴らなんだが…お前は古代語魔法の専攻だろう?
[確認しながらもベッティの瞳の色を見る。
何だか違和感を感じ、自分もセンスオーラの詠唱を行った]
……何でセンスオーラも知らないのに、センスオーラがかかった状態になってんだ?
……ひゃうっ!
[中まで響く破裂音に、思わず声を上げて座り込む]
……複数枚とか、それって、単純に魔力増強してるってコトになるんじゃないのお?
あんなに増やしてどうするの……って。
[ふと。
厨房の方から。
何か、感じたような気がした。
逃げた方がいい? という視線を向けたなら、肩の真紅は無言で頷いた。つまり、肯定]
「……はぁ、怖かった」
[めそり。
カヤに撫でられて少し涙が零れたかも]
「それはそうと、帽子出来たんだってさ。
西館ってのは伝えたから、その内持って来るかも」
[ウェンデルにそうなんですか?と言いながら。
元々仏頂面のライヒアルトがダメージ受けてるようにはまぁ見えない
。
ライヒアルトの言葉から、ノーダメージとか暗に言う部分とか察したが、その通りなのでこくこくと頷いた。]
[ライヒアルトから、センスオーラの説明を聞いてなるほどとこっくり。また一つ覚えましたと。]
えと、うん。火炎だから古代魔法…だけど。
[言われて段々、自分がちょっと変な状態なんだとは察せてきた。
かかった状態の原因とか、聞かれても最初良く分からなかったので、知らないと口にしかけて。
ふと思い当たったのは、先生達が言っていた、共振。]
…あの、ずっと見えてる状態っておかしい?
[共振の事は言わず、逆に少々不安げに問いかける。]
ぅ〜ん。増強もあるけどちょぉっと違うかしらぁ。いろんな意味を組み合わせればより複雑な効果を及ぼすことも出来るのよぉ…まぁ。実験に犠牲はつきものよぉ
[と、座り込んだゼルダに説明しつつ、増やしたことにはまるで悪気がないとかはあるが]
じゃああとお願いねぇ
[ここまでも他人任せで遁走…といっても優雅に歩いてですが、だって逃げたって転移する人から逃げれるはずないのはわかってるから]
はあ。
[説明部分は、なんかよくわかんない、と思ったらしく惚けた声を上げ]
て、犠牲はつきもの、で済ませていい問題じゃないんじゃっ……。
[言いながら、じりじり逃げてます、逃げてます]
お願い、って、そう、言われてもー!
[ベッティの状態を確認し終わると、センスオーラを解除して]
ずっと見えてる状態は……自分の能力で見えてる場合はさして問題は無いと思う、が。
外部要因からでそうなってる場合はちょっと分からないな。
外から魔力が供給されて見えてるとなると、自分のキャパシティより過剰な魔力が常に付きまとっていることになる。
バランスが取れているのであればまだ良いが、そうじゃない場合は魔力暴走の可能性もあるんじゃないか?
[青年自身、まだ学ぶ立場であるために断言は出来ないが。
考えられる可能性を口にする]
ヨシヨシ、怖かったね。
カヤのせいで怒られてごめんよ。
[元々カヤが帽子を失くしたから、と謝って涙を指先で拭う。
伝言に頷きながら片腕を水平に差し出し]
ん、わかった。
鴉さんには居場所わかるんだよね?
なら配達までしてもらうの悪いし、取りに向かおうかな。
[待ってた方がいいなら待つし、と少し首を傾げて問う]
「うんやぁ、起きてれば問題無かったのに寝ちゃったもんだから…。
良くやるんだよ、俺」
[かくっ、と鴉は頭を垂れる。
涙を拭ってくれたことに礼を言い、水平に差し出された腕に飛び乗った]
「おぅ、ばっちりライの視線が見えてらぁ。
あの作りなら南館に居るな。
けど他にも金髪の兄ちゃんと赤髪のお嬢さんも居るよ?
そのなりで向かって大丈夫かい?」
[耳を見られる可能性を示唆し、鴉はカヤを見て首を傾げた]
そうやって、魔法って言うにものは確立されていったのよぉ
[だからそういう問題でいいのよぉ。と言ってる直後にぴっしゃ〜ん]
あー……。
[見事な落雷に、抱え込んだふわふわがもふっと膨らんだかも知れない。
落雷の主の表情が見えないのは、多分、幸い。
きっと物凄く、いい笑顔をしてるんだろうけれど]
これもこれで、犠牲……なのかなぁ……?
[ちょっと意味合い違うような]
そもそも、よっぽど高位の使い魔さんと契約でもしてない限りは、相性の問題もあるから外部から魔力の過剰供給を受けるという事も無いと思うけど。
…僕も、生理学的な方面にはあんまり詳しくないから何とも言えないけど
強制的に魔力の過剰供給を行う攻撃魔法もあるにはあるよね。
[顎に手を当てて首を捻った]
……もぅ。アーデルハイトさん。
髪や服が焦げたらどうするのぉ
[頬を膨らませてちょっと黒くなりながらも子供のように抗議。ただおしおき用の雷なのか、その辺りは大丈夫なのかもとか。ちなみに倒れないのは慣れであるが、やはりくらっときて*ぱたり*]
こいつが攻撃されてるって?
[ウェンデルの言葉に疑問を口にし]
攻撃される心当たりでもあるなら別だが、これを攻撃して得する奴が居るとも思えないが。
[相変わらず言うことは辛辣]
そうじゃないよ。
ただ、健康的じゃあ無いんじゃないかなって言いたかっただけさ。
こんな可愛い子をあんまり怖がらせちゃ駄目じゃないか。
[めっ、と指を立ててから]
ベッティちゃん、校医の先生には診て貰った?
あ、そっか。
[流石に暴走とかの危険性は考えてませんでした。はい。
それはちょっと困ったなぁといった風に、ピノ君を見上げるが、要因はもちろんお構いなしにころころ。]
攻撃…じゃないとは思うんだけど…というかその…
[全く原因が思い至らないわけじゃないのでぼそぼそ。]
うー…どうしよう。
使い魔は嫌なんだけどなー…
そっか。
使い魔も大変だ。
[かくっと項垂れた鴉を慰めるようにポフポフ撫でた。
鴉の飛び乗る重みにやっぱりおっとっと、とバランスをとる]
ん、南館か。
ならやっぱり配達は手間だし…って。
…いるの?
[扉まで向かってた足がちょっと止まる。
首を傾げる鴉に、もう片手でターバンを触って確かめつつ]
一応、タオルもあるし幻術かかってるし…見えないよね?
なら近くまで行って、部屋に入らず受け取ろうかな。
[ベッティはまだしもウェンデルは怖いので折衷案を出したり]
別に脅す気はないが。
健康的にっつーのは同意。
[叱るようなウェンデルの仕草も気にした様子は無く。
ウェンデルがベッティに訊ねる言葉に視線はベッティへと向く]
[ぎくり。]
も、もらいました…。
[とぽつり呟いたと同時に、背後に人の気配。]
「ベルティルデ=B=ボルノマン!」
[フルネームを呼ばれてびくーっと背中が跳ねた。
本名とか、保護された時と入学手続き時に使ったっきりで、知ってる人とか数名も居ない。ということは。]
「お前はどこをほっつき歩いて…先生達から連絡受けて探してまわったのにちょこちょこ動くから!」
うわ、せ、先生!
[担任というか、立場的には目付け役も兼ねてる古代魔法講師の先生に、襟首をむんずと捕まえられた。]
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