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……ああ。わかってんなら、話は早いな。
んで、そっちの話って?
[既に知られていた事への驚きはあれど。
余裕は崩さず、話を促して。
告げられた言葉。切られたカード。
言葉が失せ。
その時の表情を押し隠すべく、額に手を当てて俯いた]
(……この……バカは)
[手の下で、歪んだ表情。
泣きたくなった。
彼も、占い師を名乗りながら強行には動かなかったゼルギウスも。
あまりにも、優しすぎるように思えて]
[けれど、その優しさに絆される事は選べなかった。
優しいと思うから。彼らもまた、大切に変わりはないから。
自分の中には、「大切」の優劣なんて、ない、けれど]
……くっ……ははっ……。
[だから、泣き声は笑い声にすり替えて]
お前……っていうか。お前らって、ホント。
甘いよなぁ……。
[「優しい」を「甘い」に置き換えて。
表情は、賭博師一匹狼としてのそれを被って。
顔を、上げた]
その条件で、俺が頷くと思う?
……わりぃが、本気出した勝負師に仕掛けるにゃ、カードがお粗末すぎるぜ。
大体、前提がおかしいだろ。
裏切りたくない奴らから一人選んで殺せとか。
それこそ裏切りにならね?
[言いながら、ポケットに手を入れて。
瑠璃のダイスを、握り締めた]
……それとな、ライ。
お前、一つ、勘違いしてる。
俺は、「裏切りたくない」とは言ったが、「失いたくない」とは、言ってねぇ。
……全て失くす覚悟を決めて、命から何から、全額賭けてんだ。
手にはいらねぇ覚悟なんざ、とっくにしてる。
……ライ。
お前が、本気で生き延びようとするなら。
……イレーネたちを死なせたくないってんなら。
他は全部、切り捨てる覚悟、決めな。
……俺を殺さないなら。
俺は、イレーネを殺す。
……それを躊躇うつもりは、ねぇよ。
[静かに言い放つ蒼の瞳に、揺らぎは、ない。
奥にある痛みは全て冷たいいろに隠されていた]
―厩舎―
[アーベルの声を聞いてもリヒトの表情は変わらない。
甘いなどと漆黒は思ってなどいなかったが
彼が断ることは何処かで分かっていた]
――…全てを全て裏切りたくねぇって?
懐が深いって言やいいのかねぇ。
嗚呼、俺は裏切れと言ってんだよ。
[分が悪い勝負だとは思っていた。
けれどカードがお粗末とは思わない。
彼なら自分の命よりも他の命を貴ぶと思ったから。
殺せないから選べと言った。
人間であり彼が選べる中に彼自身も入れていたのだから]
へぇ、失っても良いって訳か。
それなら、俺は獲物にベッティを選ぶぜ。
[クツ、と咽喉を鳴らす]
[その音は直ぐに消える事となる。
彼女の名を出されると敵わない。表情が消えた]
――……。
どいつもこいつも莫迦ばかりだ。
[止める為に命を投げ出そうとした霊能者が居た。
他の代わりに自分を殺せという占い師が居た]
莫迦、だな……。
[イレーネを殺すといったアーベル。
幼馴染である彼女を殺す事に彼が痛みを覚えないとは思えない。
深緑が哀しげに揺れた]
─厩舎─
……失うもなにもねぇさ。
あいつも、他の誰も。俺の所有物じゃねぇ。
[ライヒアルトの言う「失う」の意味が、所持的なものではないのは承知の上で、言葉を紡ぐ]
……は……バカは、お互い様じゃねぇの?
[揺れる深緑。
対する蒼は、揺らぎを押し止めて、静かなまま。
ここで退く事はできなかった。
一度勝負に出たからには、それを投げ出す事はできない]
切り捨てる覚悟、ないと思ってンのかよ。
イレーネの為になら他は切り捨てられるさ。
あいつの腹にはゼルギウスの忘れ形見が居るんだからな。
[アーベルと対峙した昨夜。
漆黒の獣には守るべき者が三人居た。
イレーネとゼルギウス、そしてその子供。
守る為に蒼を殺す事さえ躊躇わぬと思った。
けれど、ゼルギウスが欠けて、
アーベルへの執着を強めたのも事実]
――…なら、あいつを喰っても構わねぇんだな?
[深緑は静かな蒼から目を離せない]
……は、……なんで靡いて呉れないかねぇ。
覚悟あんなら、上等。
貫けよ。
……他の道、選ぶ気ねぇんだろ?
[語られる覚悟に、返す言葉は淡々として]
……止めた所で、止まる気もねぇんだろうに。
ただ、それをやるなら、俺の選択肢もひとつだけ、って事さ。
[確かめるよな言葉に、静かに返す。
蒼は、深緑を見つめたまま]
は……勝負に出た賭博師が、そんな簡単に引っ込めるわけ、ねぇだろ。
俺の掛け金は、命から何から、全てなんだから、な。
[さらり、と返す言葉は、外での暮らしを伝えるものでもあった]
あ、痛た…っ!
[全身を叩きつけて、痛む身体を引きずるように娘は立ち上がり。
駆け寄って呉れた人達を見詰め、ごめんねと伝えて。]
腰と、脚、打ったくらいかな…
是でも頑丈に出来てるから、うん…
[よろりと上体を起こし、心配して呉れる面々に謝って。]
(脚、少し捻った、かな)
[右脚を擦りながら、ゆるりと立ち上がる]
―宿屋・食堂―
[ミハエルにライヒアルトをと頼みながら、ゲルダからとめる言葉があるなら、その言葉を撤回するだろうか。
ただ、後でちゃんと治療を受けることを念押しながら]
ゲルルン、部屋までいくなら連れて行くぞ?
[そう幼馴染に気遣う言葉]
…ベッティ、ありがと
えっと、冷やすものがあったら持ってきて欲しいんだ
其れからでも部屋戻るか決めていい位だし
[この場にライヒアルトが居なければベッティにそう頼んで。
よろりと立ち上がり、一歩二歩歩み出して。]
[そして、夜が明けた生者の世界。
聴こえた赤の聲に、それまでわりかしぼけっとしていたゼルギウスは途端に死して尚、顔色をさっと青に染めた。]
視られたって、グラォ大丈夫?
気持ち悪かったりしない?
[おろおろと、妻の名の愛称を謂うは、
愛称を使わないライヒアルト――リヒトとは対照的に。
けれど、その聲は矢張り届かなくて、しゅんと頭を垂れる。
判っていたけれど、これが死ということかと改めて痛感する。]
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