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[ヘルムートの脇をすり抜けて、ベアトリーチェの手が伸ばされる。彼に糸は見えない。だが、それがノーラに向けられていると言う事は理解出来た。
頬を張る音。
ノーラの表情は黒髪に隠れて見えない。
悪い脚で立ちながら肩で息をするノーラの背。愛情深い若い母親と娘の絆のように、ノーラが振り返らずとも、二人の手は繋がる。
核心を質問をするベアトリーチェに、心臓が跳ねた。]
危ない、ベアトリーチェ。
[目の見えない少女がハインリヒに首を絞められていたのは、こう言った行動をしたからではないかと思う。ダーヴィッドの答えを切望しながら、ノーラとベアトリーチェの更に前へ、カツンと靴音を響かせて滑り込んだ。]
[そう、これも想定内だ。]
[知っている。命の尊さは]
[だから]
[嘘はつけない]
[それも本当の感情なのだから。]
>>73
ノーラ
それは、理想だ。
[そして、ヘルムートを向き]
そうですよね。議員。
僕は貴方を支持します。
[犠牲を厭わないと、彼は言った。]
ダーヴィッド。
お前は愚か者だ──。
[頬にある女の爪痕が紅く染まり、血がにじんでいるだけで、ダーヴィッドの顔が何処か違って見える。]
だが、私はもっと愚かだ。
気付けなかった事で、
過ちを幾つも犯した。
[矛盾する二つの答えを返す、ダーヴィッドと目が合う。ダーヴィッドが衝動的にピューリトゥーイとして動くなら、すぐ後ろに庇った少女を扉の方へ突き飛ばそうと。]
そうだね。
[ベアトリーチェには頷いて…]
君のいうとおりだ。
[そして、ヘルムートの視線には、視線を返し……
数秒後に、目を伏せた。]
[言葉を重ねる事でダーヴィッドを刺激しないだろうか?
それでも、少女の言葉は止まらない。緊張感にジリジリと後ろに下がる。
──唐突に気付いた。]
生きている間は襲わせない
と言う事は、
もう一体のピューリトゥーイが分かるのか?
>>76
[身構えるような仕草をやめないヘルムートには、首を振って……]
もう僕は、動けないです。
だから、心配しなくていい。
>>79
[もう一人の……の問いには頷くけれと、口は開かない。]
それを初めからあきらめるのは、成長を止めるのと同じ。前に進まない。
それじゃ、何のために、生きてるのか、わからない。
エーリッヒさんは、私は、みんなは、あなたのために、生きてるのじゃないもの。
―3F ハインリヒの石像近く―
[不意に]
――ッ…!!!
[花びらに覆われた地面に
振り上げた片手を思い切り叩きつけた。
痛くない。
痛くない。
痛くない。
―― こんなに いたいのに
石の欠片が刺さっても、
血が滲んで花びらに散っても
暫くは そのまま]
>>82
[少女の言葉に、ふと、考えをめぐらせる。
そして、自分は、わからなくなったのかもしれない。
それは、薬を投与されたからでも、メデューサにかかったからでもなくて、
もっとずうっと前に、
わからなくなった。]
…………。
[少女の言葉には何も返せなくて、ただ、黙っている。
聞いてないようにも感じたかもしれない。]
[生きるために前に進もうとしている星の煌きが眩しい。
少女と繋がる糸を、手を、少しだけ強く握り]
私は、ベアトリーチェを守るの。
彼の分も…生きて、…守り続けたいの。
[もう1人のピューリトゥーイ、まだ解らない。
けれど確実に存在する。
そうでなければ、ゲルダは石になっているはずがない。]
…
[動けないと言うダーヴィッドをヘルムート越しに見て]
危険…な、存在には変わりないわ。
とにかく
もう、僕は、何もしないし、
[むしろできない]
ヘリにも乗れない。
[そして、胸に手を当てて……]
少し、痛いから……。
[放っておいてほしい。
その言葉はでずに、ただ、やっぱり額に汗が浮かんで……]
[沈黙するダーヴィッドを見詰めて続けるヘルムートも言いようの無い虚無感に襲われる。見開いたままのサファイアブルーの瞳が揺らいだ。半数は女性が乗るヘリに、8人中ピューリトゥーイ2体は乗せて行けない。そして、ダーヴィッドも、その事を理解している。まだ世界を知らない子どもの言葉は真っすぐで、大人には残酷だ、と思う。]
ベアトリーチェ。
彼は、異常な薬物を投与されている、んだよ。
[首を横に振って、深い息を吐こうとする。ダーヴィッドの額に浮かぶ汗を見ると、無意識に手がのびた。指先で拭う水滴は、自らと同じ人間の体液の匂い──。]
……ノーラ、ベアトリーチェ。
出来るなら、私を此処に置いて。
ゼルギウスファイルをPCから探してくれないか。
こうしてる間にも石化病は進行して行く。
もし、ヘリがすぐ動くようなら、先に乗ってくれて良い。
──そして、ダーヴィッド。
私はおまえと二人で話がしたい。
>>85
[危険な存在…には苦笑い]
そう、だから、
殺せばいいよ、ノーラ
[思っていた結末、そうとわかれば、
みんなは僕を殺す。
間違っていない。]
―3F ハインリヒ石像付近―
[は、と乱れた息を吐く。
――痛くない。
うな垂れたまま、自分を抱くように腕を掴み
ハインリヒの石像に寄りかかる。
つめたい。
繋いだ手のぬくもりも
抱き締められた時のあたたかさも
其処には無かったけれど
うごけない。
からだの重さ。
裡のいたさ。
まだ、その場から――動けないでいる]
[緑の眸は、再び生の世界の成り行きを映す。]
貴女は本当に無茶をする……。
[見詰める先の人の一挙手一投足に、
何度息を呑み、吐いたか。]
―――…っ。
[やがて明らかになる、自身を殺した人。死の理由。
大きく眸を見開いて、唇をかみ締める。
冷える緑、握り締めて震える拳。
湧き上がる複雑な感情を耐えた。
――そんな心を包むかのような、Ave Mariaが聴こえた。
その音色は、ピアノでなくとも、歌い手の優しさを乗せて。]
大丈夫だよ。
[一度瞼を伏せて、凍った緑を溶かし、
その後で瑠璃の眸を持つ少女に、言の葉を向ける。
その時瑠璃は伏せられていたけれど。
息を吐く――胸が軋む。石化してるわけでないのに。]
そういえば、ダーヴィッドさんの傷、治療できてなかったな。
[星詠の人に、叩かれたダーヴィッドの頬を見詰め、
微かに苦笑を浮かべて呟く。
憎しみが無いわけではない。
でも――その感情だけで狂うわけでもない。
クスリで、理性を歪められたわけでないから。
何よりも――…祈りの言葉を胸に抱く。]
[カルメンの心の裡は知らないけれど、
彼女と同じような想いが、自分の裡に欠片もないとは言えない。
けれど、生きて欲しいと思うから。
流れ行く時の中で変化し続けることが、生きるということなら、
美しく成長するだろう、盲目の少女の先を見たいと思う。
その姿を見詰める、星詠の女性の姿も。
例え、彼女がこの先、誰かを愛したとしても……。
それは、少し淋しいとは思うけれど……。
彼女が精一杯生きたその後に、
その一つ一つ歳を刻んだ、皺のある指先に、
労いの接吻けを落とすことを許してくれるなら、
きっと、微笑むことが出来るから。]
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