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―集会場前―
あー、そっか。
[納得して頷く。
向けられた笑みに返すように、なんとなく笑顔になりながら]
うん、さっきおわった。
まだ中はみてないけど。
[増えた包みに一度視線をやって]
……あ、そうだ。
しばらくうちにとまらない?
[ふと首を傾けながら問う。
言葉単体だけ聞けばかなり唐突だった]
―住宅街―
ん…。
伯母さんが一人、俺を庇って撃たれて死んでてさ。
随分平気になったつもりだったんだけど。
……詳しく話すのはもっと落ち着いてる時にする。
[早口に言うと少しの間沈黙が流れて]
…ああ。そだな。
頼りにしてるよ、兄さん。
[この兄がPSI能力者でない確信は?
浮かびかかった疑惑は心の底に沈めて、小さく笑うとそう応えた]
―― 集会場前 ――
え?
[唐突な言葉。
じっと相手の目を見つめ、数秒。]
……あー。
[納得したような声を上げて]
散らかって無い?
[逆に問い掛ける。]
―住宅地・ノブの家前―
そう使いたいと思うよ。
[深く考えた言葉ではなく返し]
ふーん。
そう悪くなさそな場所に住んでるのな、ノブ先輩も。
[隣があやめの家と聞いてちょっと覗くようにしたり。
それから教わったパスワードを入口の端末に打ち込んだ]
お邪魔しますっと。
ありがとう、ラッシュ。
そっちも大変なんだろうけど、あんま無理しねーようにな。
[荷物を持たない手をひらひらとさせて家主不在の家に*上がりこんだ*]
―集会場―
うん、だいじょうぶ。
[頷く。
多少散らかしても掃除用ロボットが活躍してくれるので、それは間違いない]
後輩もいっしょなんだけどね。
女の人ひとりはあぶないからって、ライ……なんとか星人のお兄さんがいってたからさ。
[遅れて補足がつく。
ただやっぱりパトラッシュの種族名は覚えきれていなかった]
―住宅街―
[レッグの告げる過去の事件についてはそうかと答えてしばしの沈黙、
こちらの言葉に、頼りにしてると小さい笑みを向けられれば]
俺は両親が死んでいる、らしい。
小さい時のことで知らないが大きな事件になっている28年前のことだ。
事件の記録によるとPSI犯罪、サイキッカーのものらしい。
[やさしい語調で]
レッグの気持ちがわかる、とまではいえないがな。
そのうちその日が来るのを気長に待つさ。
―住宅街―
[ノブの家に対する感想には頷いて。
パスワードを打ち込む様子のレッグをじっと見て待ち]
それじゃあ、俺は見回りにいってくる、部長に報告もしないといけないしな。
[レッグの言葉には頷いて]
レッグもあまり部屋のものやたらに弄るなよ?
[最後に残すのは常の小言だったり]
ライ……なんとか?
[はて、と首を傾いだ。
流石に其れだけではパトラッシュに辿り着けず。]
ん。
ノブが大丈夫って謂うなら
まぁ、大丈夫かな
[緩く頷いて]
行く。
[確かな言葉で、返した。]
―住宅街→交番―
[レッグと分かれてからまずは報告にと交番へと向かう。
途中くしゃみをして]
誰か俺の話をしてるのか…
[呟きながら、静かな住宅街の様子に周囲を見回したり。
時折耳をぴくぴくと動かしながら、あたりの物音等に耳を傾けて]
ここは…大丈夫そうだな。
[サイキッカー以前に、こういう混乱に乗じた犯罪等も結構無視できない問題ではあった]
―集会場前―
んーとね、犬みたいだけど、犬じゃないんだって。
[その説明もどうなのか]
わかった。
じゃ、おわったらきてよ。
[頷きを返す。
列の様子に一度目を向けて]
……あ、そうだ。
ナタさんみてない?
あの人もいるってきいたから、ひとりだったらあぶないかなとおもって。
[ついでに尋ねもした]
―― 集会場前 ――
犬みたいだけど、犬じゃない?
………それ。
[まさか、と。
頭の中で立派な彼が、わん、と一吠えした。
実際、吠えられた事なんて無いのだが。]
パトラッシュ、っていう警察官じゃない?
[ほぼ其れで間違いないだろうとは思いつつも]
あー、うん。
司書さんならあっちに。
本人が行くっていうなら、一緒に連れて行くね。
[尋ねられた事には、頷きながら返答。]
―集会場前―
うん、たぶんその人……人?うん。
パトラッシュっていうんだ。
[若干何か引っ掛かりながら頷いた。
名前は知らなかったので、記憶するかのように何度か呟いて]
あ、よかった。
それじゃよろしくー。
[返事に安堵した]
じゃ、おれ先にかえってるね。
―― 集会場前 ――
うん。
可愛かったでしょ、ラッシィ。
[へにゃ、と微かにだらしない笑みを浮かべるが
宜しく、と続く声に]
はいはーい。
寄り道しないのよー。
真っ直ぐ帰りなさい?
[冗談交じりに、送り出す言葉を投げた。
再び進む列に乗って、手を振って一時の別れ。]
―集会場前―
うん、かわいいよね。
でもお兄さんなんだって。
[パトラッシュの評価については心からの同意を返した]
もう、だいじょうぶだって。
またあとでねー。
[口を尖らせながらも手を振った。
だが冗談混じりとはいえ、その忠告は間違ってはいない]
― →住宅街―
[帰る道すがら、ふと立ち止まる。
荷物を一度地面に置いてから、携帯端末を取り出す]
えーと……よし。
[先程メールを送ったアドレスのうち一つを呼び出して、聞いた名前と共に登録した]
こんどからラッシィさんってよぼう。
……うん、こっちならおぼえられる。
[端末をしまいながら、隣人が言っていた呼び方を真似る。
基準がいまいち分からないことを呟く様は、やっぱり*呑気だった*]
―交番―
[交番に着くと待っていた部長に敬礼をし、集会場の様子と道中の区画内の様子を報告した]
交代しますので部長も認証の方を。
[頷いて任せたぞと自分と入れ替えに交番を出て行くのを見送る。
集会場の方で受け取った袋の中身を改めて確認する。
非常時のマニュアルと取り扱いのマニュアル、リボルバーは取り出してホルスターにかけてあるので中にはなく。
もうひとつ別のマニュアルと小型の機械がひとつ]
―― 集会場 ――
そう。
……あれで私より年上なんだよねぇ。
[ノブと別れてもなお、独りごち。
進む列はやがて、自身が最前へと至り]
どうも。
[受付へ軽く頭を下げれば、
認証手続きを済ませ、一式の支給を受ける。
袋に詰められた、其れを。]
……重っ。
[想像よりもずうっと重く、思わず声にしてしまう。]
―交番―
[マニュアルには小型の機械の説明がかかれており、それに目を通しながら]
警察官は信用されてるってことか…?
個人認証…、俺しか使えないってことか。
[見慣れない機械のこと、説明書の内容を今のうちに読んでおくことにした]
すぐにまた忙しくなる可能性もあるしな。
[独り言を呟いてから、マイルズと話した"ことだま"のことを思い出す]
このまま無事に解決してくれるのが一番か。
[もっとも、それは穏やかじゃない結果を伴うことは、避けられないことを胸中に*しまい*]
―― 集会場前 ――
[顔を顰め、両手で袋を持ちながら
こつ、こつ、と一歩ずつ確実に歩む。
袋のせいで上手く足元が見えないからだ。]
ごめんね、おまたせー…
[ナターシャの元へと戻れば
よろり、と地面に袋を置いて]
これ、何なの。
……何で私の、こんな大きいの。
[思わず愚痴ってしまった。
だって其れは、どうみても似つかわしくない大きさ。
自分の頭より僅かに大きいほどの、袋だったから。]
どうしようかな、これ。
流石に置いていったら怒られる?
[そういう問題では無いのだが。
其の心算は無くても思わず零してしまう程。
苦笑いしか、出てこない。]
あ、そうそう。
[は、と顔をナターシャへ向けて]
ちょっと話があるの。
詳しい事は後で話すから、ね?
私の家まで、来ない?
[あえて詳しい事は伏せて、誘う言葉。
面々と顔を合わせてから説明しても
遅くはないでしょうという*算段*]
―アコルデ家・自室―
[夕食ができたら呼びに来る、というジョエルを見送り。
一人になると、大きく息を吐いた]
……本当に。
親子で同じ事態に巻き込まれるとか。
[何の因果ですか、と呟く。
幼い頃に死んだ母、その原因は今回と同じ騒動。
故に、この状況が父に与える影響は決して軽くはないだろう、と察しがついた]
本当に。
早く、終わるといいんですが。
[言いつつ、持ち帰った袋の中を確かめる。
中には非常事態マニュアルに、自動拳銃とマガジンカートリッジが一つ]
……私、どんな認識されてるんですか。
LAM内臓型って。
[ぼやくような呟きをもらした後、ひとまずそれは置いて。
ピアノに向かい、気を紛らせるよに、旋律を紡ぎ出す。
張り詰めた空気の中に、それとは対象的に穏やかな音色が流れて行った**]
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