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[しばらく歩いていると、なぜか足元にふわ溜まりが。]
……なんでやねん。
[ヒュレストとヴィターの口調の真似っこ。
しばらくふわふわを堪能してから、
ふわ溜まりがないところまで空中散歩するつもり。]
─隔離結界内─
[相手の名乗りを一時的でも記憶に留めようと努力しつつ>>123
上がった奇声に口角を上げた。
疑問と納得が続いたらしい言葉に、そ知らぬ顔を作る。]
どうしたのかな?
[――なんて少しばかり引きつった表情に尋ねてみたり。]
[誤魔化す仕草への突っ込みは自重して。
相手の状況説明に出てきた意外な名前に目を丸くした。]
おやおや、それは足を止めさせて悪かったね。
こちらは適度に進みつつ連れを探すから、気にせず勝負に勤しんでくれたまえ。
・・・フォルカーくんはああ見えてやるときはやる男だよ。
[猪突猛進とも言うかな、とは心の中だけで呟いて煽ってみる。
どちらが勝っても負けても面白そうだと微笑を浮かべ。]
男の勝負だろう?
検討を祈っているよ、ユリアンくん。
[指先をひらひら振ってお見送り。]
まあ、先に進んだ子達が幾つかは解除してくれてるわよねぇ。
[別名漢探知による解除。罠は嵌って踏み潰せ理論。
時々小さな悲鳴が聞こえてきたりこなかったり。
そろそろ踏み潰せなくて伸びている者達も出ていることだろう]
結構出遅れてしまったかしらねぇ。
ベルだってゴールは目指してるでしょうし。
急ぎましょう。
―― Continual Light.
[言いながら指先で軽く何かを描く仕草。
詠唱省略、持続光発動。
髪飾りがぼんやりと光って、薄暗さを少しだけ掃った]
第一級警戒対象は、ふわふわね。
[そうしてリディと二人、探索再開]
[ふわふわの警戒に気を取られすぎていたのだろうか。
並んで暫く進んだ先、踏み出した地面は幻で]
アッー
[というまに。ヒュルルルル。
(08)/2mの穴の中に落っこちていた]
・・・さて、あちらはどうなったかな?
リディくんが頑張ってくれていたから大丈夫だとは思うけれど。
――よし、視力補助完了。
[両の目を閉じ、ひらひらしていた指先を揃えて目頭に当てる。
視力強化した目で、見かけより男気溢れる常連客を思い浮かべながら辺りを見回した。
この近辺にはいないようなので、ゴールは一箇所だろうから残っていれば自然と会えるだとうと、前に向かって歩き出す。]
[周囲の雑魚も{3}匹まで減り]
………指氷弾。
[その雑魚も指先に集められた氷塊に貫かれ消えて行く]
「”やれやれ……満足したか?
なれば先へ進もうぞ”」
[呆れるベルデザンカイトの声に頷きを返し。ディルスタンは宙を漂い先へと進む。140人は居た参加者も、74人程既にリタイアしているようだ]
[結構深い穴だった。
が、酷い怪我をしないようにか、底にはプレスにも使えそうなモフ一匹。クッションの役をしてくれるだろう。
そして壁には手掛かりにしやすい穴が沢山。
涙が出そうなほど親切設計だ]
……トリィ導師の。馬鹿。
[こうした設計を楽しんでしそうな導師の顔を思い浮かべる。
いや、魔法使えるから飛んで出る気ですけど。出ますけども。
ちょっと八つ当たりしたい気分になってきたらしい]
に”ゃーーー!!!!
[おおよそ女の子らしくない、むしろ尻尾を踏まれた猫っぽい叫びを上げて落とし穴・リターン。]
『……ベアト、乙!』
ちょっと、オーヴァン。
乙!じゃないわよーー!!!
[すぐに上に戻れる術を持ってて良かったね。]
[しばらく進んだ後、聞き覚えのあるような声が耳に届いた。]
あれ、今のって・・・もしかして?
んー、当てなく探すよりもいいか。
[とりあえずそちらの方へと直行してみる。
運よく罠にかからずに進むと、先にさっき思い浮かべていた顔を見つけた。]
やあ、リディくん。お互い無事で何より。
――で、カルメンくんはどうしたのかな?
[指差されて覗き込んだ穴からは、きらきら動く光の反射が良く見えた。]
『………それで、カクカクシカジカってワケでさ。』
ふーん、で、マルマルウマウマなわけ?
[と、落とし穴・リターンの衝撃が抜けた後に
オーヴァンと話しながら前に進む。
イレーネ導師のこととか離れてた時の話を色々聞いてるよ。]
―隔離結界内―
[何処かで響く悲鳴もものともせずに先を急いでいたご主人は急に立ち止まった。
その一歩前にはあからさまに色の違う地面]
落とし穴かなんかか?
ははっ、そんなもんにこのオレが引っ掛かるわけねぇって、の!
[言いながら足元を蹴った。
高い身体能力のお陰で、助走の必要もなく軽々と向こう側に着地した……まではよかったんだけど]
《かち》
[あ、なんかいやな音]
[ただでさえ暗いダンジョンが、急に暗くなった。
と思ったら]
へ……
[ひゅー。
ぼふっ。
ご主人とボクは落ちてきた何かに潰された。
いや、ご主人はまだいいんだけど、懐のボクには+ご主人分の体重もかかるわけで。
じたばたうねうねしてやっとの思いで抜け出して見たら、落ちてきたものの正体はでっかいパステルピンクの魔法生物だったみたい]
[未だ下敷きのご主人を前に、どうしよっかな、なんて思案。
右腕がちょっと上がったものだから、ボクは慌てて鈴を咥えて阻止した。
ここで魔法使うともっと大変なことになるよ、ご主人。
つまりボクも魔力は使えないわけで、せめてもの助けになればと袖を引っ張ったりして。
なんやかんやでご主人が出てきたのはそれから{4}分後のことだった]
んのやろっ。
[腹いせに蹴られた巨大ふわふわは、「きゃー」と言いながらもふんもふんと転がって通路の向こうに消えて行った。
後から来るヒトの邪魔してないといいけど。
色の違う地面の上も問題無く転がってったから、どうやらさっきのは落とし穴に見せかけたダミーだったみたいだ]
ふぅ、酷い目にあった
「エーリ、もう少し足元に気をつけてください」
ほいほい、以後気をつけますよぉっと
[そう言い合いつつ、流されていった所から元の場所まで戻ってくる。]
ありゃあ、もうみんな結構先まで行ってそうだねぇ
急がないと
[そう言って、急ぎ足で向かおうとし……]
あら。ベルの方から来てくれたのね。
[茶虎猫の視界でも確認して、ふわふわの上に立ち上がる]
アフターケア万全なお陰で怪我はしてないわぁ。
今すぐ上がってくから!
[上から降ってきた声に手でメガホンを作って返す。
ここで魔法使うのは…大丈夫だろう。
下から押し出されたとしても穴からは脱出できるはず]
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