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―回想―
[結局天候は治まらず、先にライヒアルトと話していた通りに屋敷に泊めてもらうことになった。
ご飯の手伝いについてエーリッヒに微笑みかけて]
はい、私も手伝いますよ。
泊めさせていただくお礼もありますし。
[そう答えたけれども、さっき来たばかりで疲れてるだろうかとか、適当な理由をつけておとなしくしているように止めたのは、ライヒアルトだけだったか、その他大勢もだったか。
結局は、ベアトリーチェと同じく、食器を運ぶのの手伝いを、
ただ、運んだのは落としても割れないフォークやスプーン等だったが**]
白き花よ、スノーホワイトよ
どうかその花が蒼にも、朱にも染まらぬよう…
[広間まで降りる途中、ふと思い出した一節。
その一節が意味する事は少女は解らなかった。
ただ。
少女の太もも、その内側に、春を待つ蕾のままの白いツルバラの痣が存在していた。]
─ 翌朝/自室 ─
[使いたい時にすぐに湯を使える、というのは、こんな時に助かるもので。
豊富に湧き出す湯を使って寝汗を落とした後、部屋に戻って身支度を整える]
………………。
[ふと、翠が向くのは嵐の通り過ぎた後の森]
……夢。
うん、夢。
[繰り返す呟きは、自身に言い聞かせるが如く。
呟きの後、幾度目かの大きな息を吐き出すと、気持ちを切り替えて部屋を出た]
―個室―
[翌朝、夜が明ける頃、男は既に目を覚ましていた。
身支度は既にきっちりと整えられており、元より荷物は少ない。貯蔵庫の荷物を加えれば、後はいつでも屋敷を去る事ができる。
そんな状態で、男は一人静かに手元に目を落としていた。
そこにあるのは黒い手帳。数日間の予定などが書き込まれた頁の途中には、別のところから破り取られたらしき紙が一枚挟められている。
手帳の中の几帳面な文字と違い、文字の大きさも列も揃わない、殴り書いたかのような文章を暫し眺め。
睨めつけるようですらあった目をふと伏せて]
……ナターリエ君が起きていれば良いが。
[息を吐いて手帳を閉じ、懐へ仕舞った]
― →広間―
[シスターがまだ眠っていたとしても、今回は置いて行くことはしない心算だった。
借りた個室を簡単に掃除してから、昨夜受け取ったパンの籠を手に廊下へ出、ひとまず広間へ向かう。
少女>>158を見かけたのはその途中だったか、広間に顔を出した時だったか]
おはようだ、ベアトリーチェ君。
昨夜は眠れたかね。
[一晩中唸るようだった風の音は、今は聞こえてこない]
─ 翌朝/急流付近→屋敷 ─
[雪ん上に座ったまま180度回転。
これで目ぇ開いても川は見えへん。
大きく深呼吸してから、うちは目ぇ開いた]
……… よ、し。
これ、なら。
[身体はもうすっかり冷え切ってしもてる。
恐怖とは別ん意味で身体がぎこちなく動いて、近くにある倒木を支えにしながら何とか立ち上がった。
ああ、これ昨日ん嵐で倒れたんやな…。
それまではこないなもん、無かったはずや]
[川を背にしたまま、服に付いた雪を払ろて来た道を戻る。
足元はふらついとったけど、前には進めた。
来た時より時間かかるかもしれへんけど、屋敷には行ける]
村ん方で気付いてくれるまで、こっちにおるしかあらへんのかな…。
こっちから橋架け直すんは流石に無理やろし…。
[呟いて気ぃ紛らわそ思たけど、あかん。
暗い考えにしか行き着かん…。
ともかく足だけは動かして、うちは屋敷に戻ってった]
─ 温室 ─
[広間へと向かう前に、二階にある温室へと立ち寄った。
理屈は知らないが、温泉の熱を利用して、一定の温度を保っている、というこの空間は、この屋敷に転がり込んだ最大の理由と言っても過言ではない。
そして、転がり込む以前には慎ましやかだったその空間の一角は、今は青年の趣味と実益を兼ねた場所──小さな菜園と化している。
もっとも、育てているのはハーブの類と木苺などの小さな果樹だけだが]
……えーと。
[目覚ましのハーブティのための材料を幾つか仕入れた後、改めて、広間へ向かうべく、階段を降りてゆく]
― 昨夜 ―
[噂の名士は噂通りの好人物で、見知らぬ旅人を快く迎え入れてくれた。広間は既に客で一杯で、その殆どが若者達であることに旅人は少し驚いたが、幾人かは仕事で訪れているのだと、自己紹介や会話の端々から知ると納得した]
ああ、暖かいものは有り難いですねえ。本当に美味しいですよ。
[紅茶をごちそうになった時>>127は、まだ外の寒さに旅人の身体も凍りかけているような有様で、口にした感想は、味が判っているのかどうか、いまひとつ微妙なものになってしまう]
ええと、申し訳ありません、ギュンターさん。初対面でお願いするのは図々しいとは思うのですが…
[やがて、外はいよいよ酷い嵐となって、他の客人達と同じ願いを、旅人が遠慮がちに口にすると、屋敷の主人は鷹揚にそれを許してくれた。その後は若者達と一緒に食卓を囲んだり、少々酒の相伴にも預かったり、旅人にとっては物珍しい賑やかな夜を迎えることとなる]
― 朝/自室 ―
[旅の疲れに酔いも重なって、早々に床についた旅人は、翌朝早く目を覚ました]
えーと…ここは…?
[見知らぬ部屋を見回して、旅人は屋敷に泊めてもらった事を思い出す。昨夜の嵐はどうやら収まっているようだった]
ふわあああ…こりゃあ、今日は出かけなきゃいけないかねえ。
[大きなあくびをしながら、思った以上に居心地の良い屋敷に、出来ればもうしばらく滞在したいものだが、と、旅人が考えたとしても、不思議ではない。とりあえず、もう少し暖まっていたいと、いう様子で、旅人は、そのままぐずぐずと布団に潜り直したのだった]
― 夜/個室 ―
[ワーテルゾーイも豆たっぷりのスープも美味しかった。食べ盛りの青年らしさを発揮して、人より多く食べていたかもしれない]
――……ビィン。
[夜半過ぎ、風の音の中に、普段は聞こえないものを聞いた気がして。弓を取り出すと矢を番えずに弦を引いた。
嵐の騒がしさに紛れて、弦音は短く消えた。
手にした弓をジッと見てから首を振って片付ける。
そのまま布団に潜って目を閉じた]
あ、ライヒお兄ちゃん、おはよう!
[広間へと向かう途中、一節>>158が何なのか首をひねっていると、
ライヒアルトの声>>161が聞こえ。]
うん、窓が、がたがた揺れてたけどちゃんと寝れたよ!
[……意外と、少女の神経は太いのかもしれない。]
─ 玄関前 ─
[一階まで降りたところで、何となく気になって、外へと向かった。
趣味と実益の場所は、温室内だけに止まらない。
屋敷の庭も、なんやかやと青年の実験場になりつつある]
……折れてなきゃいいんだけど、期待薄かなぁ……。
[そんな呟きと共に外に出たなら、吹き付けるのは冬の冷たい風。
その感触に目を細めつつ周囲を見回すと]
あれ。
もう、誰か出かけたのか?
[雪の上には、まだ新しい足跡が見えて。
それを辿るように、村の方へと視線を向けていた]
― 翌朝/外 ―
こりゃ酷い。
[翌朝、窓の外から見えた森は枝どころか幹が折れたり、雪が吹き溜まりになって小道を塞いでいたりと散々な状態だった。
村に戻るより先に森の様子を見ようと、早々に部屋を抜け出し勝手口側から出て歩いていた]
ん?
[玄関まで回ると、村の方から誰かがふらふらとやってくる。こんなに早くからご苦労様と思ったら]
ロザ。どした?
[顔色が随分蒼いような。首を傾げて声を掛ける]
ふむ、君は案外と強いのだな。
[返答>>169に少し口許を緩めた]
ところで、こんなところで立ち止まってどうしたのかね。
風は止んだとは言え、こんな場所では寒いだろう。
[階段を下りてすぐの場所、広間まではまだ少しある。
少女の思い出した一節の事は知らず、移動を促す]
食事の準備……。
[手伝いたいし手伝うべきだろうけれど、他人様の家の台所だし、普段より余計に手間取って邪魔になったりしないかしら……。
なんて考えていたが、手伝うだろ?とクロエに言われれば反射的に頷いて。]
あ、ええ。
もちろん私も、お手伝い致します。
[後の言葉はエーリッヒに向けて、自分も名乗りを上げた。]
─ 厨房 ─
えっと……。では私とクロエは、野菜の下ごしらえでも。
ジャガイモ、入れますか? 何個剥けば足りるかしら……。
[ワーテルゾーイってなんだったかしら……と内心思いつつ。後で、完成した料理を見て理解するはず。
聞く限り、メインディッシュとスープとパンとで品数は足りそうだから。必要な材料と数を尋ね、二人で皮剥き作業に取りかかっただろう。]
は し…ヒック…お、ち…ック…おちて、おちてしもて…
…ヒック…村に、戻れへん…!
[緊張解れたら急に恐怖込み上げて来た。
右手握って口に当てて、左手は自分抱き締めるみたいに右腕掴んどる。
うちんとって川は絶望の象徴やったから、泣き出すの止められんかった]
??そう?
[強い、との評価>>172には、ただただ首を捻るだけだったが。]
……うーんとね。
なんか思い出したと言うか、ふっ、と浮かんだ一節があるんだけど。
どこで聞いたのか、とかが思い出せなくって。
[と、立ち止まっていた理由を口にして。]
うん、寒い。
お祖父ちゃんも広間にいるから、行こっか。
[促しに頷いてから、広間へと早歩きで向かった。]
─ 昨夜 ─
[結局、夕食の手伝いは主に下拵えとなった]
ワーテルゾーイ?何だそれ?
[元気に返事をしたローザに問いつつ言われるままに
野菜を切りつつ、夜はちょっとした合宿のようにも思えた]
[ただ、賑わいのうちにちらりと、
エーリッヒに気遣わしげな視線を向けてしまったのは、
当人に気づかれたかどうか。
屋敷の外の天候はますます荒れて、
遠い昔の雪嵐の夜を思い起こさせる。
当時、既に16となっていたクロエは、
だからほんの少し、大人たちから事情を聞けた。
ユリアンにエーリッヒ、そしてミリィ。
少し年の離れた彼らの面倒を見ているのだと言えば
当時聞こえは良かったが、実質は引っ張りまわしていた感もある。
きょうだいのいないクロエには、彼らが弟妹のようでもあった。
12年前にエーリッヒがいなくなってから、
自然と彼らと森を駆けて遊ぶことはなくなってしまったけれど]
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