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―休憩室―
俺だってそんな答えは知らないさ。
欠片も信じていない相手に、自分の考えを全て述べるつもりもない。
[唇を歪めて答え。
突きつけられた刃に一歩下がると身構えた]
…何の確証を持って言う。
[少し時間がたって、少し落ち着いてきたようだ。
けれど、まだ頭の中は混乱気味だ。
誤解で疑われたくもなくて。けれど、どうしていいかもわからなくて]
[部屋から出て行こうとした彼女を思わず追いかけようとして、はっと思い立つ。
今、あたしが、彼女についていっても、怖がらせるかもしれない。
伸ばそうとした手をおろした]
わかり…ました…
…じゃ、いいよ。
別に。
[扉のあるほうへ「身体」を向けた。]
そうやって、いつまでも1人でいじけてれば?
[管理人の隣に寝かせられた自分の殻を、醒めた目で一度見遣って。
ゆっくりと、「歩き」出した。]
―休憩室―
俺はgatoとずっと一緒だった。
ryouがそっちに行くまで、水無瀬が殺されてないんなら、時間的にナタリーも違う。
つまり水無瀬を殺した狼は、ryou以外のあんたら3人のうちの誰かだよ。
ryouは人間だからな。
[断定的な言葉が意図する所はすぐに気づくだろうか。]
別にいいんだ、本当の所は違ってても。
だがあんたは、限りなく黒に近い位置にいる。
だったら俺が、殺す理由には十分だろう?
[鋏を開き伸ばし、ナイフのようにし握ると、聖の顔目掛けて斬りかかった。]
[突き放す、言葉。
何も返せない。
認めようと認めまいと、「事実」は変わらない。
それは、わかってる、から]
……あたしは……そんな簡単に、わりきれ、ない、よ。
[歩き出す背に、小さく呟く。
届いても、届かなくても、構いはしなかった]
─PCのある部屋─
[謝罪に晴美はどんな反応をしただろうか。
涙は出ないまま、恐怖と悲しみに歪んだ表情と嗚咽だけが漏れた]
[その中で部屋の扉が開き、涼が顔を覗かせる。
姿を見て、びくりと大きく身を震わせ、怯える視線を向けた]
壁、の、書き込、み……?
[訊ねられて反芻し、知らないと言うように首を横に振る。
最初の書き込みがあったことや、その内容すら知らずに居た]
[置いてきぼりをくらい、ちらり亜佐美へ視線を向ける。]
…………えっと。蒼、さん。
[距離を取りつつ、おずおずともう一人の同室者に声を掛ける。]
えっとその…………霊能者だって言うの。本当ですか?
[そして問うのは、先ほどの言葉の真偽。]
―休憩室―
なるほどな。説得力がある推理だ。
1年も離れていた俺よりよほど理路整然としてるよ。
[断定的な言葉に、裕樹が確定情報を掴めていることを確信する]
フン。
RPでよく言われる「狼よりも恐ろしいのは人間だ」っていうのも、あながち間違いじゃないな。
[身を捻って顔に向かってくる鋏を避ける。
踏み出した右足を軸に左足を横へ。足払いの形。
胴着もなく技を仕掛けるのは簡単ではなかった]
生憎、殺されてやるつもりは微塵も無い。
[しっかりと距離を取れるほど広い部屋ではない。
まだ左手に挟んでいた煙草が床に落ちた]
[「とき」の言葉は聞こえたか聞こえなかったか、振り返ることはなく。
扉を潜る。]
…ふん。
まぁ。
そんだけ、つまんなかったってことかな。
[独り言ちるような呟きを落として。]
[ちいさな声に>>117、そちらを振り返る。
涼の驚きの発言にすっかり忘れていたが、もう一人、ここには居る]
…kanaさん…
[小さく呟いて、一歩踏み出そうとしたところで、嫌な考えが頭をよぎる。そういえば、この子は、さっき姿を消していた。この子が、書き込んだかもしれない。足がとまる。
そこへ、彼女の問いが聞こえてきた>>121]
ええ、そうよ。
[既に発した言葉は消せないから。事実を告げる]
ire-naさんは、人間だったって。どこからか連絡が来たわ。
[もし、彼女が狼ならば。これは殺されるようなものだろうけど。
もし、彼女が人間ならば。味方を作るチャンスかもしれない。
握った手に、汗がにじんでいる]
[晴美の反応はどうだったか?
七重の怯える視線と疑問の声に]
壁に書いてあったの、
『 Sapphire は 人狼 』って、ときさんの時と同じように。
[亜佐美が霊能者だと言っていたことはまだ言わなかった。]
―― PCのある部屋 ――
[七重姉とふたりきり。
静まり返った部屋に物音は一つも立たない。
ふと掛けたままのカバンに気付いて、手を触れる。
結局中務に上げず仕舞いだった煎餅が、素材越しに触れた。]
…なんであやまるの? 七重姉ぇ。
[聞こえた途切れるような、謝罪。
僕は咎めるような口調ではなく、
ただ、本当に不思議に思えてそう尋ねた。
確かに中務は知り合いだった。
だからと言って僕に謝罪されるのはちょっと違うと思ったし、
中務にも失礼だと思ったけど、口にしなかったし、
態度にも示さなかった。
もし七重姉がひとであるならば。
一番辛いのは多分彼女自身だから。]
[会話はどれくらい続いただろうか。
ドアが開く音と共に、ryouの姿が見える。
僕は反射的にじっと彼女を見つめた。
しかしそれは気付かれない程度で止め、
変わりに静かにしてね? という合図を送った。]
書き込み? 知らない。
最初の書き込みの場所も、実は未だ見てないし。
[アートさんやryouに案内されたベッドの部屋の途中、
多分その書き込みは見ていないはず。
知らなさそうな七重姉には、簡潔に判定らしきものが
あったことを告げた。]
[玲の呟きは聞こえない。
だから、何も言えず。
少し、時間が過ぎてから、立ち上がった]
……やな……かんじ。
[死者に異変を報せる虫もいるのか。
感じるのは、妙な胸騒ぎ]
……「また」は。
……ダメ、だよ……。
[小さく、小さく呟いた]
「ここ」では、あいたく、ないからねっ……!
―― PCのある部屋 ――
[ryouの話は続く。
前々から感じていた違和感が、引っ掛かりを見せる。
なんだろう? この違和感。
綾野さんを見舞ったときもそうだった。
妙に脅えていないというか、なんていうか…]
えっと、ごめん、Sapphireさんって誰だっけ?
[続けられる話の途中に、僕は間抜けを装って、
言われたIDが誰なのかをryouに訪ねた。
アートさんから預かった携帯には、違う結果が記されている。
でもそれはまだ、言わない。
嘘つきの子には、まだ、言わない。]
[まさか忘れられてたなんてことは露とも知らず。
小さな呟きのあと、一歩踏み出そうとして足を止める様子に少し悲しそうな顔をするが、質問への肯定の返事を貰うと少し俯き、]
……………そう……ですか。
その言い方からすると、まだ狼は?
[狼がいたという言葉が出てこなかった以上、そうであると知りつつも敢えて訊ねてみる。]
はっ、それはお互い様だろうが。
俺もお前も、少なくとも元は同じ人間だ。
違うのは、人を殺したかそうでないかの違いだけだ。
[聖が瑠衣か綾野を殺したと、なかば断定したように言い。
大きく振った鋏はかわされ、足払いに体勢が崩れかけ。]
っ、そ!
[辛うじて転ばなかったのはやや強引だったためか。
武術云々を習っている聖に比べ、分が悪いように思えたが。
同時に力ではこちらに分があるのが分かった。
なお強引に、隙を伺おうと距離をじりと詰めかけ。]
―パソコンの部屋―
[ふらりと立ち戻ったのは最初の部屋。
幾人かいたけれど、気がつくことはない。
生前はうっとおしいと思っていた彼ですらも。]
…。
[何か話しているようなのはとりあえず無視して、パソコンの画面を覗く。
名前が2つ並んでいた。]
─PCのある部屋─
[不思議そうに訊ね返して来る晴美には、途切れがちに謝罪を繰り返すしか出来なかった。
謝ることで手を掛けた当人からも、周囲の人間からも赦されるものではないと解っていながら、口は謝罪がついて出る。
それが止まったのは、涼からの問いと、晴美からの判定を告げられた辺りだった]
それ、って…。
[言葉が出なかった。
自分達が実際に人狼ゲームに巻き込まれているのだと、今になって理解する。
ゲームみたいだと、綾野が死んだ時に思っていたことが現実になっていたとは思ってもみなかった。
それを考える余裕すらも無かったのだが]
人、狼……。
本当に、蒼が人狼、なの…?
[この状況では普段のふざけた敬称も出て来なかった。
告げられた判定には難色を示す]
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