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[朝。既に粗方食い尽くされ、桜の木の下へ打ち捨てられた彼女の残骸のもとへ訪れる人影]
…………マコト
[悔しそうに残された彼女を見つめたあと、それを光へと環すマコトをただ静かに見つめていたが]
……結局は、守ることも出来ず、悲しませるだけの結果になっちゃった、か
嗚呼……悔しいな
──そッスね。
[相手の言葉に、緩く瞬いて、短く言葉を返す。
儚く、脆く。日常があっさりと。
……予期しないほど、あまりにも簡単に。
と、扉の開く音に目を見開いて。
ゆるりとそちらへ視線を向ける。]
……あ、ぁ。
…おはよ。
[現れた少女の姿に挨拶を返すものの、
昨夜の言葉を思い出して、口篭る]
…そっか。同じか。
[呟いて、手をポケットの中へ。指先に当たる硬い物。]
ありがと。
[続くのは感謝の言葉。]
ん。殺すよ。
………きっと。
[わらった表情の瞳に浮かぶは喪失の悲哀か、失わせたモノへの憎悪か。]
一ノ瀬先輩が?
[一つ、瞬く。
昨日、桜の側にいるのは見かけたけれど、またどこかへ行ってしまったのだろうか、と。
ふと、そんな事を考えて]
……確かに、一人でいるのは危険ですからね……。
でも、ヒサタカさんも、お気をつけて。
……あなたも、憑魔には、狙われやすい立場ですから……。
うん。
[フユはヨウスケの瞳の奥に動く色彩をみとめて漸く、彼から目を離した。]
[けれど、本当は彼の思いが殺意と同質であるか否かなどは、重要なことでは無かった。]
……少し、暑い。
寮に戻るね。
[ヨウスケに、桜の樹に背を向けて]
[気をつけてという言葉に振り返り、軽く手を振る]
ありがとう。じゃあな…
[浮かんだのは、一瞬の、けれど、はっきりとした微笑。それは、先夜以前にマコト自身が浮かべていた笑みと、いくらか似ていたかもしれない]
……や、別に。
[なんでもない、と呟くように言葉を返して
相手へと向き直り、フェンスを背に持たれかかる。
カシャン、と小さく音が鳴った。]
[浮かんだ笑みに、返したのは静かな表情。
忘れたのか捨てたのか、定かではないが、つい昨日までは自然と浮かべていた柔らかな笑みは、今はなくて]
……ええ。また、後で。
[短く言って、軽く、手を振り返す]
[不思議そうに首を傾げたままではあるものの。
小さなフェンスの金具の音。
聞いて、まぁいっかと呟いた。]
せんぱいがそういうなら、そういうことにしておきましょうか
下から、なんか色が見えたからきたんですよー
かのうせんぱいだったんですね
[ショウの言葉に笑って]
ちょうどよかったんで、嬉しいですけど。
[フユは、背越しに小さく片手を上げて、炎天下の中を寮へと歩いた。]
(あの子は消されてしまった。
いまは亡き、”アレ”の代わりに
狂気を。
憎悪を。
悲哀を。
殺戮を。
そして苦難を。
齎すことの出来ぬものは
ただただ喰われて死ぬが良い…………。)
[一部始終を観察していた樹上の少女が
そのとき一体どのような表情を浮かべていたかは
小袖と花弁の薄紅が隠してしまった。]
…おう、そーいう事にしといて。
あぁ、下から見えてたんだ? まぁ、当たり前か…
[けら、と口先だけで笑いながら短く言葉を返して。
続く言葉に、僅かに目を見開いて。すぅ、と。目を細める]
丁度良かった、って。
…なんか用でもあった?
[ヒサタカを見送り、その気配が遠のいた所で、息を吐く]
迷い……迷いなんか、ない。
[ぽつり、零れ落ちるのは小さな呟き]
俺はただ、俺のなすべき事を。
『憑魔』を、浄めて還すだけ。
[その呟きは、自身に言い聞かせるかのようにも聞こえるか]
……だから、せめて
[そう呟くと、スルリと背後からマコトを掻き抱き]
だからせめてマコトは生きて。私たちの分まで
存在だけになっちゃった私に何が出来るかは分からない。だけど、守りたい……いや、守ってみせる
だから……生きて
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