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親父は、今は大丈夫ぽいです、ありがとうございます。
や、スティーヴさんに見てもらうなんて、そんな、
[糸のように目を細めた笑みを崩さずに手をぱたぱた振ると、スティーヴの中指が額にぴしりと当たり。
子供に悪戯で膝を後ろから棒で突く遊びをされたかのように、膝が折れてぺたりと地面に尻餅をついた。
きょとりと目を見開いて、自分の足元をじっと、見る。]
…あ、れ?
まァ、愉しい話だった。
[狐はそうして、結界樹をあおぐ。]
異なるモノ――?
どういう?
……あァ、退屈しのぎさ。
それに、ただ、気が向いた。
[背の白とおなじような白い癒しの力を、手のひらのうえに集める。
握りつぶすと、ひかりが広がった。眩しくも無いそれは、空気にとけるように消え、エリカの疲労もわずかに回復させる意図をもつ。]
[遠慮する額を中指で弾く。
それなりに力は入れたが、膝が崩れるほどの威力はない。
それの意味する状況に、重い息を吐いた。]
………そんな状態で何かあった時に先生を呼びに飛べるか。
いいから休め!
[力ずくで引きずろうと、襟首に手を伸ばした。]
壊す、というのが?
[微かに聞こえた単語のひとつ。呟いた]
堕天尸が捕えたものとも、
封印を施されたものとも、異なる存在。
……虚に近しい気もしたけれど、捉え切れない。
[白いひかりが消える頃、
眼を開いた。
薄れた倦怠感。
ゆるり、立ち上がる]
今までに、狙われた者。
堕天尸の意図は、何だと思う?
[昨夜からの疑問を、目の前の男にも投げた]
わ、ちょ、スティーヴさん、大丈夫、です、から…!
[襟首をつかまれて引き摺られると、どうしようも出来ない。
背の羽根だけは地面を擦らない様に翼胞へと吸い込みつつ、長身だがそれほど重くもない体はずるずると引き摺られる。
家の玄関へと入ろうとすれば、いつも嬉しそうに駆けてくる疾風は小屋から出ようとせず、その角だけが覗いていた。]
[聞こえていたかとは、口に出さぬ心の呟き。
頷きにまんぞくげにわらう。]
ある種の業だな。壊すということを愉しいと思うのは。
――しかし、それは一体何やら。
[己の額に手をやり、ちいさくわらう。
そして立ち上がった彼女の問い。]
狙われた。
それは付き人殿のことか?
――何がしかに邪魔だった、くらいしか思いつくものはないが。
[アレは俺を嫌っていた、と、嗤う。]
……歩けん状態の何処が大丈夫だ。
[問答無用と大して重くもない体を引き摺っていく。
翼が仕舞われれば抵抗などあってもないも同然だった。]
…疾風? 珍しいな。主に似て体調でも崩したか。
[玄関から中へ放り込みかけ、静けさに首を捻る。
たまの来訪時に足に纏わりついて離れない子犬は、小屋の中から出ようとしない。]
業――……?
[口許に、添える手。
答えが見つからず、呟きのみに終わる]
貴方を嫌っているものは、多そう。
彼を嫌っていたものに、心当たりはないけれど。
[ふ、と息を吐き出す]
狙われたのは、
巫女、付き人、……そして、昨晩は、私。
邪魔だったという思考からいくのなら、
……堕天尸は、私の力を知っていた者、ということになる?
歩けますって…!
さっきのはちょっと、驚いただけですって…!
[言い訳しながら引き摺られ、玄関で疾風の小屋を見て立ち止まるスティーヴを顎を上げて逆様から見るような形で見上げた。
ぽり、と頬を掻いて]
ちょっと喧嘩したんですよ。悪戯したんで怒ったら拗ねてるんです。
[眉尻を下げながら、目を細くして笑った所で玄関から放り込まれ、頭を打っていて、と呟いた。
小屋からはみ出る角はたまに揺れている事から寝ている訳でも無さそうだが、出てくる気配は全く無い。
覗き込めば、酷く怯えた疾風が尻尾を後ろ足の間に挟み込んで伏せているのが見える。]
[業について答えはせず、狐はわらう]
そうだな。
俺は異端だ。厭われているだろう。
――お前の拾い主にもな
[それから、ほうと呟く。]
お前も狙われたのか。
――そう、考えるのが妥当だろうな。
[わらう狐の、真意は定かならず]
――……異端、
[一瞬、翳りを帯びる眼。
ゆっくりとまばたいて、いろを消す。
手は、口許を覆った]
彼を邪魔に思うということは、彼を知る者。
私を邪魔に思うということは、私の力を知る者。
一番に該当するのは鷹の目だけれど、
彼がそうならば、わざわざ訊ねに来る必要はない。
偽装としても、人目の薄い場所では効果が――……
[そして世帯主やその幼馴染には知らせておらず、
疑った先にあったのは、不可解な男の存在だった。
音にして零していた思考は、後に続いた狐の言葉に止まる]
……、…………意外。
[先程から、意外に感じてばかりだと、己でも思った]
[逆さまの顔には鼻を鳴らし、無言のまま小屋に手をかける。
起こさぬ様にそっと覗き込むと、子犬は尻尾を後ろ足の間に挟み込んでいた。酷く怯えている様子に眉を顰める。
しゃがみこみ手招きながら、振り向いて後ろを見た。]
……どんな悪戯したらこんなに怯えるんだ。
叱ると怒るは違うはずだがな。
[カレンとオーフェンが似た話をしていたとも知らず、呟く。]
鷹目殿ならば、まァそうせずとも、お前を封印させてしまうのもたやすかろうな。
[誰を疑っているのか、狐はまだわからずに、一つの思考を潰す。
しかしぽつりと落とされた言葉に、わらった。]
おや、何が意外やら。
―回想―
[ラスの具合の悪そうな様子に家まで送っていくべきかとも考えたが、徒歩では却って疲れさせるだけだろうとも思い。
気にはかけつつ、家路を辿った]
…見舞いにでも、行くべきかね。
[久し振りの自室の寝具の上、眠りに落ちる前に思いついたのはそんなこと]
えぇと、まぁ、色々…
[もごもごと口の中で、言い訳する子供のように口を尖らせていたが、そのまま玄関で意識を失うかのように眠ってしまった。
脱力した体はぐったりと、背にも汗が滲んでいる。]
キャンキャン!
[主が眠ったのを見てか、疾風は小屋からそっと出て来てスティーヴの足元へと纏わり着いた。]
[手を彼女の頭に伸ばした。
子どもにするように。]
ここにはそれで罵るものはない。
――もっと酷い異端がいるからな
[わらった。]
……確かに。
[潰された可能性。
己が疑われていた事は理解している。
余所者だという事実と、翼の件のみを長に伝えていたならば]
いえ。貴方が、そう口にすること、かな。
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