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[寮の中へと入り、適当な人にマリーの部屋を聞く]
ふんふん、この部屋だね。
同室の人とか居るの?
[聞けば啓子と同室だと言う。そんな啓子は今出かけているらしいが]
ふ、ん?
マリーほっぽってどこ行きおった、あいつ。
[大変なことになってます。ともあれ教えられた部屋へと向かい。そして見える、久鷹(複製)の姿]
…はっ、探す手間は省けたなっ!
[駆け込み飛び蹴りでも食らわそうと思ったが、先の爆発を警戒し、ドアノブを掴む手を捻り上げようと、複製の手を掴み取った]
[杖で殴ったりする前に治療したほうがよくないかとか。思いつつも、口には出せないのは不可抗力です。不可抗力といえば不可抗力だが]
ちょうどいいところって…ああ…属性か。傷はやったことないからわからんのだが…って、って。璃佳…眼鏡どした
[こっちのほうが合うだろうに。とか思ったとか]
たとえそうであってもね。
[相手が沈みこむのに、ハッとなる。
だが勢いをつけたままでは避ることなど不可能なわけで]
逃げるわけにいかん場合っての、が、あるでしょ!
[見事にバランスを崩し、身体が地面へと近づく。
ただ予測は先にたったので、受身の要領で左手を突き、即座に横へ転がろうと]
そ、属性なん。会長も合うはずなんやけど……
[それ以上言えないのは、赤く染まってる包帯が見えたせいです。
そら、さっきの今やったら、治療する気どころかお怒りごもっとも]
とりあえず抑えて止血かな。
気を送るだけでも回復に繋がるはずやで。
[内心で謝りながらワンピースの裾を破る、傷にそっと被せて離れ。
ココ抑えながら木気送ってみて、とか黄龍知識参照で言ってみた]
あ、それがなー。どーも戦った時に失くしたらしいんよ。
見えへんでホンマ困るんやけど。
[予備はタマキちゃん家にあるんよねーと今更こっそりキョウヤの後ろに隠れてみた。まだ見られてないかもしれんし]
フードの金髪……って、アズマん!?
うっそ、変なん見えてんのは霊感やなかったんか!
[通じたようです。だがしかし、本名が出る訳が無いのでした。
そんでもって、キョウヤの指摘には(背後気にしつつ)手をひらひら]
や。やられきった後やし、もう今更やよ。
でも邪魔やったら引くよ?
[ミツクニに言いたいことの一つや二つはあったが、いえないのは不可抗力といったら不可抗力で]
木生火…だしな
さっきちょうど気を練成するの試してたしちょうどいい
[とりあえず治療だなぁと。璃佳の言うとおり傷口を覆う布のうえに手を当て]
ああ…あの人が…っと。先輩。やりますけどいいっすよね?
[後ろに隠れる璃佳に疑問を軽く抱きつつも、一応の確認をしつつも、返事をする前に、初めてなので加減がいまいち掴めぬまでも、知識を辿ってそれを真似て木気を送ってみる]
そっか…まあそれは仕方ない。予備俺も持ってないしなぁ…そもそも度が違うかもわからんけど
[というか自分の眼鏡はよく無事だったなと思いつつ。]
いや、そっちが辛くないならいい。
[ 追って斜めに振り下ろされた円刃は、
逃れられて地を掠め土を舞い上げるに留まった ]
逃げずにやられたら意味ないけどな?
楽しませて貰えるかね。
[ 即座に引き、距離を取ろうとバックステップ。
相手にも体勢を整える隙を与えはしたが、
その間、もう片手から輪は消えていた。
風の唸りを耳にする事は出来たか否か ]
[ドアの隙間からマリーの怯えた表情が半分だけ見える。それだけで悪しき心の苦痛が和らいだ気がした。さて、捕まえたとして、どんな方法でヒサタカとマリーを甚振るか。ヒサタカはマリーが甚振られるのを見せ付けて、血の涙を流させるとして、マリーにどんな地獄を見せるか。
思わず頬が緩む。
そして室内に踏み込もうとした時!]
――何!?
[不意に腕を掴まれ、慌てて意識を向けると、そこにはサキと九尾の姿があった]
き、貴様――!
はん、随分とお楽しみのようだね。
マリーに手ぇ出すってなら、アタシが相手するよ!
[掴んだ相手の手を捻り、その背中へ回し固定しようとする]
九尾! マリーの傍に!
[ドアと複製の間に隙間を作り、九尾をマリーの傍へと駆け込ませる]
で、”お前”は本体と複製、どっちなんだ?
簡単にやられるつもりなぞないし。
楽しまれるのも微妙だけど。
[相手が離れた隙に膝を突き立ち上がる。
腕を構え直そうとしたところで相手が無手となっているのが見えた。
ミツクニがやられるところを見ていなかったら、とてもじゃないが反応しきれなかっただろう。だが]
うぁっ!
[とっさにしゃがみ込んだ。鋭い音が頭上を抜けてゆく]
度はどないしよーもないからなあ。
[木気が送られるのを見ながら、大量に浴びせられた水気がまだ残っているか掌を開いたり閉じたりしてみた]
………ん、間接的にやったら行けるんかな?
[水気にしろ、土気にしろ、木が吸い取れるなら役に立つだろう。
試しにキョウヤの背に紅葉ぺちりして、ミツクニの声にそっぽ向く]
細かいこと言いなや。
地元で小中一緒やったんと違うて一から全部覚えなアカンねんで。
[怪しいあだ名付けは、名前覚え対策の一環でした。
だが結局、本名の方を忘れる罠があったりなかったり]
[他の五神や四端は知らないが、蒼龍として。一度力の流動のコツを掴んでしまえば後は問題なく行えた。この辺りの要領のよさが、幸貴に勧誘される理由な辺り自滅していってるかもしれないが]
いえ…ここでぶっ倒れてもらっても困りますから…手間もかけたみたいですし。
[何かそういうように生徒会長から聞いている。とはいえ、要点のみつかんで内容は上滑りだったのは璃佳と同じだったりする。
ちなみに手間とは五神同士で争った辺りで]
ってことはもう一人っていってたのはあの人なんかな
[聞くというよりも呟き。
霊亀のほうを聞けば軽く顔を顰めただけでそのまま続けようとして]
俺がやるより生徒会長やったほうが速いんじゃ…まいっか
[途中で遮ったのもきっと不可抗力]
……うちもさっき会長に治してもろたトコなんやよね。
[キョウヤの当然の疑問に小さく呟いた。
ミツクニと自分を治してまだ時間は経っておらず、なおかつ今からまた運ばれてくる可能性もあるとなれば、属性越えて治療できる『麒麟』を温存するのは合理的。
あと、イトコの話をした時の表情から、怒るんも無理ないかなあと]
[サキの言葉に、九尾は可愛らしい顔を勇ましく変えて、複製の横を抜けてマリーの前で両手を広げた。
それを忌々しく横目にしてから、サキに憎しみのこもった怒りの眼差しを向けた]
本体? 複製? そんな事もわからないから、貴様は天界のただのお人形なんだ!
[叫び、複製を形作っていた電子を電気に変化させると、サキの手を弾きながら、寮の外へと稲光となって逃走していく]
なっ
[急に背中を叩かれたので何事かと思うも、急に止めるとこっちのほうがやばい内息を乱すと血脈が閉じるとか。とりあえず危険だという認識で。振り向きこそしないも]
って。本気で何してんだおい
[入ってきた水気と土気。なんで水気がとか思うも]
…水気だけにしとくように
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